Interview

【インタビュー】TRUE、“アニソンシンガー”の定義を見つめ直した革新の3rdアルバム。「きっかけは『ヴァイオレット・エヴァーガーデン』だった」

【インタビュー】TRUE、“アニソンシンガー”の定義を見つめ直した革新の3rdアルバム。「きっかけは『ヴァイオレット・エヴァーガーデン』だった」

4月25日にリリースされた3rdアルバム『Lonely Queen’s Liberation Party』は、TRUEにとって革新的なアルバムとなった。今までのTRUEの殻を破り、抑えていた様々な感情を解放したという本作。新たなTRUE像と歌詞に込められた思いについて、詳しく聞いてみた。

取材 / 清水耕司(セブンデイズウォー)
文 / 原澤侑里(セブンデイズウォー)


前向きで正しくて常に明るい場所にいたTRUEからの解放

新曲も豊富な今回のアルバムのテーマを教えてください。

TRUE タイトルのまま、『Lonely Queen’s Liberation Party』です。実は私がランティスとのご縁でデビューしてから、「TRUEという人の音楽はこうだ」と言えるものを作りたいと常に考えていました。

でも、1st、2ndとアルバムを制作し、5周年を走っている中で、作家としてもアーティストとしても「もっと自由でいいんじゃないか」ってすごく感じるんですね。だから、今まで私とスタッフで作った「TRUEってこういう人」っていう殻を、いろんな作家さんとの出会いによって解放してもらおうと思いました。なので、“Lonely Queen’s Liberation=解放する”、“Party=仲間たち”というコンセプトにしました。

これまで考えていた、「TRUE」という人はどういうイメージでしたか?

TRUE 前向きで正しく、つねに明るい開けた場所にいる人、ですかね。そういうTRUE像を自分の中に作っていた気がします。でも、作家としてお仕事をしていると、すごく孤独だったり、イライラしたり、真逆なこともあるんです。なので、自分で作詞していてももっと違う表現をしたいと思うことがありました。それを今回はとっぱらって、自分の表現したいものを作りたくなったんです。

最善に辿り着くため、楽曲にいちばんふさわしい歌詞を探すのに苦労が

その意味では、今回のアルバムでは自分の気持ちを素直に詞に?

TRUE でも、全曲で苦労していました(笑)。いつもだったら、こういう表現をしてここに着地して……、で終わるところを今回は「本当にそれでいいの?」と思う繰り返しで。いろんなアプローチがある中で、その楽曲にいちばんふさわしいものを探すのが大変で、作詞の途中から「解放って楽じゃないな」と感じていました(笑)。

特に「Lonely Queen’s Liberation Party」はタイトル曲ということで、解放を意識されたと思いますが、どのように詞を書かれたのでしょうか?

TRUE 楽曲で表現したいことをそのまま歌詞にしました。例えば、“人型の音と踊る夜”という歌詞は、日々いろんな作家さんのいろんな楽曲に触れるたびに、その人の温度や呼吸、意思を感じることが多く、楽曲=その作家さんみたいな存在だと感じながら作詞をしていたところから思いついたフレーズでした。

タイトル曲以外で特に印象に残った曲をあげるとすると?

TRUE いちばん思い出があるのは「酸素」ですね。実は、この曲を制作する少し前に祖母が亡くなったんですが、そのときの母を見ている自分の気持ちを残したいとすごく感じたことから書いた歌詞でした。

それから「耳恋ミュージック」は、耳の中で鳴る音が気持ちのいい楽曲だったので、買い物や散歩をしながら聴いていたら、鼻歌で「耳恋ミュージック」って歌っていたんです。それで、「あ、このままいけるかも」と思って。携帯で作詞したんです。普段は、作業部屋のパソコンの前で黙々と書いていて、そういう気持ちになること自体が初めての経験でした。何も考えず、最初に浮かんだフレーズがタイトルになっていますし、だから、歌詞に改行がめっちゃ多いんですね(笑)。

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