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坂東巳之助&中村隼人が世界を驚愕させる歌舞伎に挑戦! 新作歌舞伎『NARUTO-ナルト-』製作発表記者会見

坂東巳之助&中村隼人が世界を驚愕させる歌舞伎に挑戦! 新作歌舞伎『NARUTO-ナルト-』製作発表記者会見

新作歌舞伎『NARUTO-ナルト-』の製作発表記者会見が、4月27日(金)に東京都内で行われた。会見には、主人公・うずまきナルト役の坂東巳之助、うちはサスケ役の中村隼人、作・演出のG2、松竹株式会社の安孫子正取締役副社長が登壇した。

取材・文・撮影 / 竹下力

72巻すべてを表現。世界を貫く巨大な一本のストーリーをつくる

原作は、雑誌『週刊少年ジャンプ』(集英社)で15年間連載される、岸本斉史の漫画『NARUTO-ナルト-』。コミックス全72巻、国内累計発行部数は約1億4,000万部、海外では9,500万部以上を誇る、壮大な絵巻物語。体内に九尾(きゅうび)という災害をもたらすとされる妖狐を、父親の四代目火影(ほかげ)に封印された落ちこぼれ忍者のうずまきナルトが、父の背中を追い、里一番の忍者である火影を目指し、試練を乗り越えながら成長していく物語だ。

安孫子正

まず、安孫子正が「スーパー歌舞伎『ワンピース』のヒットもあり、海外でも歌舞伎が広く認知されるようになりました。その際、海外で浸透している『NARUTO-ナルト-』も歌舞伎にしないのかと尋ねられ、古典だけでなく新しい歌舞伎で海外を驚かせたいと思い、制作を決めました」と挨拶。

G2

原作についてG2は「全72巻700話という膨大な作品でありながら、1ページごとにアイデアと情熱が込められています」と述べ、「歌舞伎では72巻すべてを表現します。頭から最後までのナルトとサスケの関係を徹底的に描く。そうすることが、この歌舞伎にとって正解だと確信しています。世界を貫く巨大な一本のストーリーをつくろうと巳之助くん、隼人くんと話し合いながら試行錯誤しています」と意気込みを語った。

坂東巳之助

坂東巳之助は「初めてコミックを手にして20年近い歳月を経て、私がナルトを務めさせていただける。こんなに嬉しくて感動的なことはない」と素直に喜びを口にした。

中村隼人

また、中村隼人は「中学時代から『NARUTO-ナルト-』を読んでいました。毎週『週刊少年ジャンプ』が発売される月曜日が楽しみで稽古をしていました。僕の大好きな作品を、G2さん演出のもとつくっていければ」と抱負を述べた。

その後、原作者の岸本斉史からのメッセージが代読された。
「僕の描いた歌舞伎用のナルトとサスケのカット、両キャラクター共に新ビジュアルのお2人の立ち姿と脚の構えが偶然にも一致していたのです。それはつまり、お2人と僕の中のナルトとサスケのキャラクターに対する捉え方にズレがないということです。巳之助さんと隼人さんが演じられるナルトとサスケになんの迷いも不安もありません! そしてカッコいい衣装! 歌舞伎と驚くほどマッチした『NARUTO-ナルト-』の世界観! 思いっきり、思うがままに演じてください!」と、今作にかける想いの熱さ、巳之助や隼人への信頼感を寄せた。

また、和楽器バンドが楽曲提供をすることも明かされた。会見では、G2が彼らを起用したいと思っていた矢先に、巳之助と隼人が和楽器バンドのメンバーと食事をしていたという驚きのエピソードも語られた。

そして、和楽器バンドのボーカルを務める鈴華ゆう子から「歌舞伎とのコラボレーションはとてもやりたかったことでしたので、お声がけいただき大変光栄です。和楽器バンドのサウンドが必要だとおっしゃっていただき、相思相愛が実現した形となります。また、これまで海外を訪れるたびに『NARUTO-ナルト-』の人気の高さを実感しており、日本を代表する作品に私たちが音楽で関われることに、『NARUTO-ナルト-』が大好きなメンバー一同興奮しております。坂東巳之助さん! 中村隼人さん! 歌舞伎×和楽器バンドで魅せる、今までに誰も見たことのない唯一無二のエンターテインメントの世界を作り上げましょう!」と意気込みコメントが送られた。

巳之助は、和楽器バンドの音楽とのコラボレーションに「本当に心強いです! 原作の『NARUTO-ナルト-』が持つ独特の世界観と、歌舞伎が持つ純日本的なイメージを繋ぎ合わせるのに必要な音楽だと思います」と語り、隼人も「日本の伝統的な楽器と洋楽器を組み合わせた和楽器バンドの音は、新しさの中に懐かしさもあるので、歌舞伎とどのように組み合わさっていくのか楽しみです」と応じた。

さらに、マダラを演じる市川猿之助からもビデオメッセージが。
「お2人の前には、僕の演じた『ワンピース』という高い山がそびえ立っていますよ。そして、今作であなたたちの敵役として立ちはだかります。見事に猿之助を打ち倒して乗り越えてください」と、2人に大きな挑戦状を叩きつけた。

巳之助が微笑みながら「兄さん、絶対に越えてみせますよ!」と気合いを見せ、製作発表記者会見は幕を閉じた。新作歌舞伎『NARUTO-ナルト-』は、8月4日(土)から8月27日(日)まで東京・新橋演舞場にて上演される。

新作歌舞伎『NARUTO-ナルト-』

東京公演:2018年8月4日(土)~8月27日(月)新橋演舞場
<チケット一般発売>2018年6月23日(土)AM10:00~

STORY
かつて忍五大国のひとつである火の国に、謎の仮面の男が操る九尾(きゅうび)という巨大な狐の化け物が現れ、国に禍をもたらした。国を守る忍びの里である木ノ葉隠れの里長・四代目火影とその妻は、自らの命と引き換えに九尾の化け物を幼い息子の腹中に封印した。その息子の名前は、うずまきナルト(坂東巳之助)。
十数年後、ナルトは忍者養成学校であるアカデミーに通い、一人前の忍者を目指していたが、問題児の落ちこぼれだった。また、里を襲った九尾が封印されていることで周囲の人々から嫌われていたこともあり、幼い頃からいつも孤独だった。しかし、様々な試練を乗り越えてアカデミーを卒業したナルトは、うちはサスケ(中村隼人)、春野サクラ(中村梅丸)と共に、はたけカカシ(嘉島典俊)率いる第七班に配属され、木ノ葉隠れの里の忍者として任務を遂行することになる。
里の皆から認められる存在になることを目指して努力するナルトだったが、つねに自分より先をいくサスケに対してライバル心を持っていた。と同時に、サスケが持つ影に対して共感するような想いも持っており、友情を感じてもいた。一方、サスケは、幼い頃に両親を含む一族全員が、実の兄・うちはイタチ(市瀬秀和)の手によって殺されるという暗い過去を持ち、他人に心を閉ざし、里を抜けた兄を自分の手で殺すことをただひとつの目標とし、誰よりも強くなろうとしていた。
ナルトたちは数々の試練に立ち向かい、やがてナルトの師匠となる自来也(市川猿弥)、四代目として火影を継ぐことになる綱手(市川笑也)と出会う。そして、抜け忍として木の葉隠れを狙う大蛇丸(市川笑三郎)との戦いを経て、世界を揺るがす強大な敵・うちはマダラ(市川猿之助、片岡愛之助)を倒すために立ち向かう──。

原作:岸本斉史
脚本・演出:G2
楽曲提供:和楽器バンド

出演:
うずまきナルト 役:坂東巳之助
うちはサスケ 役:中村隼人
綱手 役:市川笑也
大蛇丸 役:市川笑三郎
春野サクラ 役:中村梅丸
うちはイタチ 役:市瀬秀和
はたけカカシ 役:嘉島典俊
自来也 役:市川猿弥
うちはマダラ 役:市川猿之助(交互出演)
うちはマダラ 役:片岡愛之助(交互出演)

オフィシャルサイト
公式Twitter(@narutokabuki)


関連書籍:コミック『NARUTO-ナルト-』

コミック『NARUTO-ナルト-』

著者:岸本斉史
出版社:集英社 週刊少年ジャンプ

関連音楽:和楽器バンド