esゲーム記事執筆陣が総力でおすすめする“こだわり“ランキング  vol. 6

Review

『ペルソナ5』忘れられないキャラクター 5選

『ペルソナ5』忘れられないキャラクター 5選

スタイリッシュなビジュアル、徹底的にユーザビリティを追及したシステムとユーザーインターフェース、そしてプレイヤーをアツくさせる物語など、満ち満ちた魅力で世界中を魅了したRPG『ペルソナ5』。2018年4月からはテレビアニメ『PERSONA5 the Animation』も放映され、5月にはサウンドアクション『PERSONA5ダンシング・スターナイト』の発売も控えているなど、ゲーム本編の発売から2年近くを経てもその勢いは健在だ。

本稿では、『ペルソナ5』に登場する魅力的なキャラクターたちのなかから、ライターが独断と偏見によってお気に入りキャラクターベスト5を選出し、彼ら彼女らに魅了されてしまう理由を紹介していく。軽微なネタバレはご容赦いただきたいが、楽しさを損なう部分は避け、各キャラクターの魅力に迫っていくので、本作をプレイしたことがない人もぜひ目を通してみてほしい。

文 / 村田征二朗(SPB15)


思い入れのあるキャラクターたちは……

現実世界で理不尽な権力、暴力に虐げられた若者たちが、異世界で得た特殊な力を使って悪人を“改心”させていく物語を描いたRPG『ペルソナ5』。本作は、弱者をいたぶる悪に対する怒りを持って反逆の旗を掲げる主人公たちのアツさをはじめ、ここでは語り切れないほどの魅力を持った作品です。筆者は本作を買った当日から1日に13時間ぶっ続けでプレイするほど本作にハマってしまい、おまけに『ペルソナ5』愛を周囲に語り続けた結果、エンタメステーションでの執筆がスタートしたということもあり、本作は非常に思い入れのある作品です。記念すべき1回目の記事は2016年12月に公開されました。

本作にはルックスが”どストライク”なキャラクターから、シナリオ面での面白さやアツさ、哀しさに胸を打たれたキャラクターまで、とにかく魅力的なキャラクターが揃っています。しかし、今回はそこからとくに好きな5名を挙げて好きな理由を語れ、ということですので、あのキャラクターもこのキャラクターも語りたいところを、「こいつはここがいいんだよなぁ」、「でもあの娘のこういう部分も触れないわけにはいなかい」と、ひとりでブツブツ言いながら断腸の思いで個人的『ペルソナ5』キャラクターベスト5を選出しました。なお、本作は主人公も非常に魅力的なキャラクターのひとりなのですが、今回はプレイヤーが交流するキャラクターから選ぼうと思い、主人公はあえてランクには入れていません。あくまで個人的なチョイスなので、本稿が「やっぱり〇〇が1番だよね!」、「□□もいいじゃない!」といったキャラクター愛を議論するきっかけになれば幸いです。

5位 東郷一二三 

まず第5位にランクインさせたのは、主人公とは別の高校に通っている少女・東郷一二三。作中で“美しすぎる棋士”として話題を集めているとおり、知性を感じさせる美貌の持ち主です。

▲彼女とは教会で将棋の指南を受けるという、一風変わった関わりかたをすることになります

“美しすぎる棋士”の看板に偽りなしのビジュアルだけでクラクラきてしまいますが、将棋を指すと性格が一変するという面白い一面も持っており、見た目も内面も印象に残るキャラクターです。将棋中にどんな発言が飛び出すかはぜひ実際にプレイして確認してほしいところですが、ふだんは外見のイメージ通り知的で静かな振る舞いをしているだけに、そのインパクトには思わず笑わされてしまいます。

▲対局が終わると通常モードに戻り、対局モードの自分を恥ずかしがる一二三。恥じらう姿がまた美しい……!

そのビジュアルから、作中ではアイドル棋士的な売り出しかたをされている一二三ですが、将棋そのものと真剣に向き合いたいという本人の想いと周囲の要望とのあいだで揺れており、将棋仲間となった主人公に相談をするようになります。その葛藤する様子には、将棋に対する純粋な情熱、そして「家族や将棋界のためになるのなら……」という周囲への恩義を感じる心、優しさが溢れており、なんていい子なのかと感動すら覚えてしまいます。

▲それまでの苦悩があるぶん、進むべき道を見つけたときの爽やかさな気持ち良さも格別です

ビジュアルを見ただけで彼女にひと目惚れしてしまう人も少なからずいるでしょう。というか筆者もそうなのですが、実際にゲームをプレイして彼女の内面を見ると、「このビジュアルでこの境遇、好きにならないわけがない!」と叫ばずにはいられないというものです! 

4位 新島 真 

主人公より一学年上の品行方正な生徒会長・新島 真が第4位です。学校から問題児扱いされている主人公に対して、最初はやや距離を置いている彼女ですが、主人公との関わり合いのなかでしだいに良き友、あるいはそれ以上の存在となっていきます。

▲これまた知的な美貌の持ち主です。『ペルソナ5』は目の保養になるキャラクターが多くてすばらしい……!

生徒会長というだけあって、世間一般のイメージどおりに優等生な真ですが、生真面目が逆にズレた発言を生むことがあり、意外にコミカルな面を覗かせることもあります。現実でも創作でも意外性、いわゆるギャップのある人物は魅力的に見えるものですが、彼女もその点において非常に好感を持ったキャラクターです。

ふだんは先輩らしく理知的で頼りになる言動をしているものの、一般的な学生からすれば世間知らずと言えるほどに遊びを知らなかったり、ふとした瞬間にか弱いところを見せたりと、格好よくもあり、非常に可愛らしくもあるのです。最初はキリッとしていた生徒会長が頬を赤く染める姿を見た日には、もう他人には見せられないほどにやけてしまいます。

▲驚いた拍子に主人公に抱きついてしまったり、初めて乗る観覧車に若干怖がってしまったりと、いつもの冷静さとは違った一面が魅力を倍増させてくれます

優等生として、敷かれたレールの上を歩んできた真ですが、主人公や友人と触れ合うなかで自分の生きかたを見つめ直し、改めて自分の道を考えていくようになります。ほかのキャラクターにも言えることですが、“本当に自分がしたいこと”と向き合っていく姿は清々しくあり、凛とした美しさがあります。優等生の委員長という印象がひと目で伝わるビジュアルに、完璧な真面目さと隙がある意外な性格。それぞれ個別に見てもかなり好きな要素ですが、そのふたつが組み合わさることで生まれる魅力は、いわゆる“ギャップ萌え”のひと言では語り尽くせない奥深さと心地よさを与えてくれます!

3位 坂本竜司 

今回のランキングで唯一男性陣からのランクインを果たしたのは、坂本竜司。転校してきたばかりの主人公と出会い、そこからともに反逆の道を歩むことになる仲間です。見るからに不良の外見ながら情に厚い一面を秘めた彼と主人公の友情は、義憤を描く本作のアツさを引き出してくれています。

▲強面で非常にまっすぐな性格の竜司。メインストーリーや個別のイベントで男らしいところを見せてくれます

筆者も男性プレイヤーですので、好きなキャラクターを選び出すとなるとどうしても女性中心になってしまうのですが、作品を通してのムードメーカーであり、本作の青春性を色濃く生み出している竜司をピックアップせずにランキングを終えるわけにはいきません。そこまで言うなら1位じゃないのか、となりますが、そこは筆者も男。やはり”愛”には勝てぬということでひとつ……!

社会や大人の理不尽に立ち向かっていくというストーリー上、シリアスなシーンも多い本作。しかし、そんな深刻さのなかで、日常のふとしたやり取り、高校生らしい無邪気なかけ合いがあることで重々しさが緩和され、主人公たちが学生であり若者であるということを実感させてくれるのです。主人公とのボケとツッコミのやり取りはとくに微笑ましく、友だちっていいなぁ、とほっこりしてしまいます。とくに、主人公の冷たいツッコミやそれに対する竜司のリアクションは自分の高校時代を思い出させるものもあって、かなり癒されていました。

▲男同士のおバカなやり取りは、女性陣とのときめきとはまた違った青春の良さがあります

竜司はおバカな役回り、というか実際におバカな発言が目立ちますが、命の危機にあって他人の心配ができてしまうお人よしなところや、不正に対して純粋に怒りを覚えることができる心の清さは、初回プレイ時のみならず、2周目以降のプレイでもグッときてしまいます。また、純粋な正義感があるゆえに、正義を実行できる力を身に着けたことで独善的になってしまうかもしれない、という危うさも彼の魅力でしょう。達観しすぎていない若さがあるからこそ、彼が抱く怒りに強く共感でき、その共感の強さゆえに『ペルソナ5』という作品を深く愛さずにはいられないのです。個人的には、坂本竜司という親友なくして『ペルソナ5』という青春物語は成立しない、とまで言えるキャラクターです(3位ですが)。 

2位 武見 妙 

続いて選んだのは、主人公が暮らす喫茶店・ルブランの近くに診療所を構える町医者・武見 妙です。パンキッシュな服装に白衣をまとった意外性に満ちたビジュアル、そして冷ややかさをたたえた瞳。まさにクールビューティという言葉が似合うキャラクターです。正直なところ、ビジュアルだけでも上位にランクインできるほどに好みなのですが、そのキャラクター性もビジュアルに匹敵するすばらしさとなっています。

▲ダークな髪色がその美貌を引き立てます。最初はややキツい態度が目立ちますが……?

主人公は治療薬などを提供してもらうことを、武見は治験に参加してもらうことを条件にふたりの協力関係は始まるのですが、主人公をモルモット扱いする彼女の冷たさに、だんだんとフレンドリーさが生まれてくるのです。フレンドリーになると言っても砕けすぎた態度になるのではなく、冗談なのか本気なのか一瞬考えさせられてしまう治験ジョークを飛ばしてきたり、その発言に対する主人公の反応を楽しんだりしているところに彼女らしい落ちついた魅力があります。静かな親密感を感じさせる武見の言葉は、クールながらもこちらのハートをヒートアップさせてくれるのです。

▲いつもと変わらない口調で、さらっと唐突な無茶ぶりをしてくる武見。余裕のある振る舞いから溢れる“年上のお姉さん”感がたまりません

▲冷静に考えると“モルモット君”というのはなかなかヒドい呼びかたなのですが、武見に呼ばれるのであればそれもアリ……! さらに“私の”という言葉に喜びを禁じ得ません!

治験の協力を重ねていくと、しだいにその目的や彼女が小さな診療所で町医者をやっている理由などが明らかになっていきます。医師としての過去に罪の意識と憂いを抱えている姿が彼女をより美しく見せるのはもちろん、その罪に打ちひしがれてしまうという、真摯であるからこその弱さとも言える部分が、武見 妙という人物をより一層魅力的にしているのです。

▲憂いをたたえた伏し目がちな表情には心が大きくぐらついてしまいます

クールな印象が強い武見ですが、それゆえに照れた表情を見ることができたときのときめきとテンションの上がりようと言ったらありません。もともとのビジュアルが好みなだけに、そんな表情を見せられたら恋の病が治療不可能なレベルになってしまうというものです!

人に感謝されたり愛をささやかれたり、慣れない人の温かさに触れたときに武見が見せる、いつもの落ち着き払った態度とはまったく違った表情は、彼女のなかにもそういった温かい部分があることを感じさせ、見ている側としてもほっこりするのです。が、ここでその表情を公開してしまっては、これからプレイする人の喜びとときめきを奪ってしまうことになりますから、あえてそのシーンは掲載しません。ぜひとも自分の手で彼女のシナリオを進め、その破壊力抜群な照れ顔を見てほしいものです!

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