2018年春アニメ主題歌特集  vol. 6

Interview

【インタビュー】「男性がグッとくるようなエロいと思うところを目指して」 Minamiの新作『ハイスクールD×D HERO』OPはカッコよく&かわいく、ジャケでも魅力全開!

【インタビュー】「男性がグッとくるようなエロいと思うところを目指して」 Minamiの新作『ハイスクールD×D HERO』OPはカッコよく&かわいく、ジャケでも魅力全開!

今回、MinamiがOPテーマを担当する『ハイスクールD×D HERO』は、TVアニメ『ハイスクールD×D』の4期目にあたる作品。さまざまなアーティストがOPとEDで作品を彩ってきたが、Minamiはどのような輝きで作品を照らしたのか。自身としても2018年最初のシングルにして、久々に「明るく楽しい曲」となった「SWITCH 」の制作に込めた思いを探る。

取材・文 / 清水耕司(セブンデイズウォー)


サビはかわいく、Bメロはかっこよく

今回の曲はMinamiさんらしいアップテンポな、でもMinamiさんっぽくない部分もある曲ですね。

Minami そうですね。あまりこういう曲を作ったことはなかったです。特に最近は重い系の楽曲が多かったので。「運命背負ってる系」とみんなで呼んでいたんですけど(笑)。そういうのとは違う、すごくオープニングらしい曲になりました。それは多分、自由度が高かったから、というところもあったからだと思います。

今回、オファーの段階ではどういった楽曲をお願いされたのでしょうか?

Minami (取材場所の)ここに来る途中、当時のことを思い出そうとメールを読み返してきたんですけど(笑)、「かっこよく&かわいいハイテンポオープニングです。わかりやすくライブでのれる熱い楽曲を期待してます」と書かれていました。

よくばりな要求ですね(笑)。いわゆる王道というか直球勝負の曲で。

Minami そう。私がこのメールをいただいたときにすごく難しいと思ったのも、かっこいい中にかわいいを含めなければいけないというところだったんですよ。なので、サビはかわいい感じに、Bメロをかっこよくしました。しかも、(アニメの)絵が(1~3期とは)変わったんですよね。もし、今までのような絵柄だったら、ZAQちゃんやChouChoちゃんが歌っていたような、切ない要素が入ったかっこよさを真っ直ぐ攻める感じだったと思います。でも、今回は「楽しい」をメインに考えました。

今期はダーク感やエッジを抑えられた絵になっています。そのあたりを楽曲にも取り入れて。

Minami そうですね。色が抑え気味で、線も細いですし、かなりやわらかい感じになった印象でした。だから、「この絵ならこういう曲かな」という意識は大きかったですね。文字資料もいただいていましたけど、それよりも絵から入ってくる情報量を意識しました。

あと、過去の主題歌が懐かしい感じだったので、そこも意識しました。もしかすると(アレンジした)AstroNoteSさんも意識されていたかもしれないです。作品サイドからいただいた参考曲の中に1期のオープニングが含まれていたんですけど、仕上がったものを聴いたとき、AstroNoteSさんにもその情報が伝わっている気がしました。繋がるものを感じたので。

自身が作った曲がアレンジでかなり変化しましたか?

Minami サビのベースラインは全然違いましたね。私はもうちょっと16分音符で刻む感じで打ち込んでいたんですけど、8分がメインになっていますよね。そこも懐かしい感じですよね。テンポの取り方とか、数字ほど速くないところとか。でも、初めてアレンジを聴いたときはむしろ意外な感じでした。私が思っていたよりも作品の方向に近かったので。もっと変えるかと思ったんですけど、結構沿っていたのがいい統一感になっていて……。すごくいいと思いましたね。

「今から始まるよ」とオープニングを感じさせる曲

歌に関してはどのような意識でしたか?

Minami とにかくリズムですね。リズムに追いついていく感覚です。例えば、Aメロは細かいのでそこに沿った状態で表現しなければいけなくて。ノロノロしてると音符を追うだけになるんです。なので、気合を入れて表現もつけていく、というところを気をつけました。

すごくBPMが速い曲というわけではありませんが、遅れないようにという感覚が大事だったと?

Minami ですね。サビの最後の1行とか、音階が結構跳躍進行するんです。でもリズムもノリノリなので、そこをしっかりと表現するとか。

あと、テンションを上げて、アニソンらしい明るい声は意識しました。しばらく(リリースは)バラードが続いていたので、最初ピンとこなかったというか、自分が出した声についていけないところがあったんです。こんなに明るい声を出すことって普段の生活ではないので。限られたレコーディングの時間内でなじませないといけないのがちょっと難しかったですね。レコーディングもライブだと思っているので、早い段階でいいところまでもっていくことが大切なんです。

今回はジャケットも攻めていますが、どなたのディレクションですか?

Minami プロデューサーから提案がありました。あまりにも新鮮だったので今までのジャケットを全部調べたら、こんなにアップなのは初めてだったんですよね。Minamiになってからはずーっと全身でしたし。

どういったテーマだったのでしょうか?

Minami プロデューサーが言うには、リリースの季節も春だし明るい感じの曲だし、かわいい感じにしようと思っていたんですって。で、タイトルが「SWITCH」なのでやる気スイッチ、というところからスタートしたんですけど、スイッチって日常でよく使う言葉なので会議でもネタに行きづまってしまって……。

歌詞も抽象的なので、あらためてタイアップ作品を思い返してイメージを思いついた、ということでした。Minamiの前にもお色気アニメを担当したことはありましたし、PVで露出多めな衣装を着たこともあったんですけど、ジャケットではやったことがなかったんですよね。

プロデューサー みんなで海外雑誌の表紙やグラビア写真を検索して。顔より先に胸を見ちゃう男の心理というか、男性がグッとくるようなエロいと思うところを目指して、ラグジュアリーな感じや色合いに決まりました。

Minami 打ち合わせとかウケたよねぇ(笑)。でも、新しい感じになりました。

あらためて。『ハイスクールD×D』ファンにアピールするとしたら、どういう曲になったと説明しますか?

Minami このオープニングが流れることによってみんながさらに楽しめる演出のひとつになれたと思います。「今から始まるよ」という掛け声のような、そういう役割になれたらいいですね。

同じ質問をされたとき、違う作品だったら「こういうふうに思ってほしい」という視点から答えていた気がするんですけど、今回は「まさにオープニング」っていう曲になった感覚があるんです。アレンジしてもらった曲を聴いたときに、「あ、最初だな」と思ったんです。自分が役割分担として詞と曲を作っているときは、「この作品に合う曲を」としか考えていなかったんですけど、できあがったものを聴いたら「始まりっぽいな」「始まりの気持ちを感じてほしいな」って思いました。

Minamiオフィシャルサイト
TVアニメ『ハイスクールD×D HERO』オフィシャルサイト

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