Interview

赤澤遼太郎&小南光司が終わりなき役者人生について熱く語らう――舞台『クレスト☆シザーズ』間もなく開演!

赤澤遼太郎&小南光司が終わりなき役者人生について熱く語らう――舞台『クレスト☆シザーズ』間もなく開演!

カリスマ美容師たちの熱く、時にはダークな物語が展開される舞台『クレスト☆シザーズ』が、5月10日から東京・サンシャイン劇場にて上演される(大阪公演は、5月17日から5月19日まで)。原作は、累計950万DLを突破するマンガ配信サービスのコミックスマート「GANMA!」で連載されている同名マンガ。金も希望もない元ホストの主人公・新田勇希は、命を狙われているところを、伝説の美容師である白波高正に助けられ、彼がオーナーをしている美容院で働くことに。新田は自分の人生を取り戻すため、店のトップスタイリストを目指すのだが……。
今回は、主人公の新田勇希役を務める赤澤遼太郎と松原洋平役の小南光司にインタビュー。彼らの言葉の端々から、熱き友情、ときどき垣間見える照れ屋な素顔を存分に楽しんで欲しい。

取材・文 / 竹下力 撮影 / 友澤綾乃


原作は王道でありながら異端でもある

原作は、元・ホストの主人公・新田勇希が、心機一転、美容室で働くことを決意するマンガです。原作をお読みになられた感想を聞かせてください。

赤澤遼太郎

赤澤遼太郎 少年マンガのようにライバルたちと競争して互いを高めあいながらも、リアルな人間模様が克明に描かれているので、必ずしも王道でなくて、異端でもある作品だと思います。

小南光司 異端なの?

赤澤 たとえば『少年ジャンプ』の作品なら、「努力・友情・勝利」と合言葉があるように、人をずる賢い罠にハメないし、みんな正々堂々としている。ハッピーエンドがある。でも、今作では成功できない人はくすぶって、仲間を悪巧みで蹴落とすことがある。自分さえ一番になれればそれでいい、仲間さえどうなっても構わないというダークな一面があるからですね。

小南光司

小南 なるほどね。僕には美容師を主人公にした漫画は初めてで、仕事がら美容室に行くことが多いので身近に感じますね。タイトルは『クレスト☆シザーズ』とあるように“☆”がついて2.5次元舞台のようにキラキラしていると思いますが、赤澤くんが言ったように、主人公は闇を抱えているし、活躍している美容師たちも闇を抱えて、カットモデルの子すら傷を背負って、傷や闇を暴くような美しくてダークなヒューマン・ドラマだと感じました。

役者の人間性を大切にした脚本

赤澤さんは新田勇希、小南さんは松原洋平を演じます。どのような役柄だと思いますか。

赤澤 失敗して落ち込んだりするけれど、底抜けに明るいキャラクターで、人が好きだと思います。勇希は人のことが大切で裏切らないし、人懐っこいです。

小南 松原洋平は、普段はだらしなくて、ギャンブル好き。外見は悪ぶっていますが、美容院の一番の台座(リース)をかけて、個人個人をしっかりと観察して隙を伺っている。縁の下の力持ちになったかと思えば、TPOに合わせて自分の性格を、良い意味でも悪い意味でも使い分けているキャラクターですね。年齢は若いですが、雰囲気は大人で、外見と中身にギャップがある面白いキャラクターです。

脚本になるとどのように物語は変わっていましたか。

赤澤 稽古を深めていけば、脚本は変わっていくので、これからどうなるか楽しみですが、必ずしも2.5次元らしくないですね。

小南 どちらが良い悪いではなくて、原作に沿った作品というより、もっと1人1人のリアルな人間が描かれているからですね。2.5次元になると、キャラクターに沿った役作りをしないといけないのですが、今作はキャラクターの型にはめる演技よりも、“役者の人間性”をとても大切にしてくれている印象を受けました。

心を解放して想いをぶつけてほしい

赤澤 演出家の山本こうきさんは熱い方なので、ちゃんと“人間”が屹立していることを重要視されます。なので、人の人生が浮き彫りになって、心に秘めたメッセージが強調されるんです。底抜けに明るい勇希でも、無理やり自分の想いを心に押し込めて、本当の自分をさらけ出してない部分があるんです。現実の世界にも、そういう方がたくさんいらっしゃるし、“素”を出せずに無理をして頑張っている方もいるので、勇希が成長して行く姿を観て欲しいですね。そして、お客様は心のドアを開け放って、僕たちに想いをぶつけて欲しいです。

小南 勇希だけではないんですよ。キャラクターを憧れの象徴として描いているだけではなく、闇の部分も描いている。この春、社会に入った若い方もそんなに甘くないぞと洗礼を受けて悩んだりするように、いろいろ考えさせられる作品だと思います。

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