Interview

鋼のような肉体と端正なルックスに宿るほとばしる役者魂。才川コージが語る舞台『十二大戦』の魅力――「観客に才川コージを観たいと思ってもらいたい」

鋼のような肉体と端正なルックスに宿るほとばしる役者魂。才川コージが語る舞台『十二大戦』の魅力――「観客に才川コージを観たいと思ってもらいたい」

小説家・西尾維新とイラストの中村 光がタッグを組んだ原作『十二大戦』(集英社刊)は、十二支の名を宿す12人の戦士たちの勝者に与えられる“1つだけ叶えられる願い”を賭けたバトルロイヤル小説。2017年にはテレビアニメが放送され、Webマンガ誌『少年ジャンプ+』では、暁月あきらによるマンガが連載中だ。そして、5月4日から上演される舞台版の脚本・演出は、伊勢直弘、音楽はテレビアニメ版と同じく椎名 豪、衣装は舞台『刀剣乱舞』でも馴染みが深い恵藤高清が務める。
今回は、憂城(うさぎ)役の才川コージにインタビュー。自身の生い立ち、役者について、共演者について、そして今作にかける意気込みを存分に語り尽くしてもらった。

取材・文 / 竹下力 撮影 / 増田慶


『十二大戦』の憂城は“運命”の役

原作の西尾維新さんの小説『十二大戦』をお読みになられた感想を聞かせてください。

才川コージ 僕は友達に勧められて読み始めたのですが、バトル系や対戦系の作品が好きだったし、内容やイラストがグイグイ攻めてきて、読み出したら止まらずに、「こんな作品があるのか」と衝撃を受けました。その中でも自分が演じる憂城(うさぎ)が印象に残ったんです。だから、オファーをいただいた時に“運命”だと感じました。マネージャーさんからは、スケジュールが厳しいと言われたのですが、1ヶ月ぐらい出たいと言い続けて、やっと決まった念願の作品です。4月から稽古を始めていますが、出演が決まったときからトレーニングを始めて、去年の12月から『十二大戦』の世界にどっぷり浸かっています。

イラストレーションの中村 光さんも印象的ですね。

才川 憂城は上半身裸でまさかのピンヒール(笑)。憂城以外のキャラクターも個性的で、どのようにイラストをお考えになられたのかと感動します。そして、これは中村さんの絵だとわかるアイデンティティーも感じる絵柄が好きです。

憂城の役どころを教えてください。

才川 年齢や性別など詳細は一切不明なんです。『十二大戦』は、十二支が戦って勝ち残った1人が、なんでも願いを叶えられるという物語です。憂城は、友達が欲しいという願いがあります。本当は生きている人間と友達になりたいと思いきや、観点が180度ずれて、死んだ人間を友達にする、自分の言うことを聞くのが友達だと思っている。俗に言うネクロマンティストでクレイジーではありますが、ただ友達が欲しいという意味で純粋なキャラクターですね。言葉ひとつひとつに嘘がなくて、ピュアなキャラクターです。

ボクサーのように減量する激しい稽古とは

役作りはどのようにされましたか。

才川 芝居はセリフひとつに、いろいろな表情あります。たとえば、「僕は君が好きだ」というセリフでは、「本当は好きだ」と言っているけれど、表情や仕草で「心は嫌いだ」と表現できる。ただ、憂城は、セリフ通りに、純粋に想いを表現しているので、無駄な感情を入れず、ありのままの気持ちでまっすぐお客様に伝えたいと思います。体に関していえば、憂城はまさに弾丸みたいな肉体なので、本番の2週間前から炭水化物を一切取らないで、ボクサーのように減量をしています。

厳しい役作りですね。今作の見所はどんなところになるのでしょう。

才川 ド派手なアクションですね。段差が多い舞台装置で、憂城はまさに“うさぎ”のようにぴょんぴょん飛び跳ねるのですが、それを活かせるステージです。僕は街中の障害物をアクロバティックに移動するパルクールというスポーツをしているのですが、それをふんだんに使って、憂城の身体能力の高さをお見せできると思います。

ちなみに、稽古中のエピソードはありますか。

才川 憂城は、キャラクターの中でも一番アクションシーンが多いので、毎回稽古が終わるたびに何リットルも汗をかいてシャツがびしょ濡れになります。普段からトレーニングはしているのですが、今回はスタミナをつけようと毎日30分のランニングを朝や稽古後にこなしています。それぐらいしないと乗り越えられないですね。まさに“十二大戦”というオリンピック競技をしているようです(笑)。

(笑)プロフィールを拝見すると、実際に陸上をされていたそうですね。

才川 100メートル走と200メートル走、幅跳びの選手でしたが、今作の稽古はそれより比べ物にならないほどきついです。陸上競技で一番辛いのが400メートル走ですが、通し稽古が終わったあと、400メートルを走り終わって足が棒になったような疲労感がありますね。

1行のセリフに30分の稽古

才気ほとばしる演出家・伊勢直弘さんの演出はいかがでしょう。

才川 ディティールにこだわりがあり、脚本の1ページのたった1行のセリフを、30分かけて稽古するんです。1ページだと30秒ぐらいで終わるシーンさえも多くの時間を稽古に割いています。僕のセリフでも、今どういう気持ちで言って、どんな動きをしたかと、言い回しや細かい所作まで追求される方で、隙のない完成された舞台になると思っています。役者からするとしんどいのですが、出来上がったシーンをみると納得できるし、そこから生まれる感情がたくさんこぼれて感動できる。伊勢さんは無駄のないお芝居作りがとても上手だと思います。

ということは、ダメ出しは的確なんですね。

才川 自分はこう思っていると反論ができないぐらいです。自分で納得できるほど的確なので頭が上がらない(笑)。

お客様が直視できるのか不安な衣装!?

今作は衣装も特徴的ですね。ご自身の衣装はいかがでしょう。

才川 隠すところがほぼないので、本番に衣装を着て板の上に立てるのか想像がつかないです。お客様が直視できるのか不安ですね(笑)。ただ、憂城として精一杯生きるので、恥ずかしがらずに観て欲しいです。

他のキャストの方の衣装も特徴的ですね。

才川 それぞれ特徴があるのですが、ビジュアルを舞台で観たときに、2次元から本物が現れたと思っていただきたいです。特に寝住の北村 諒くん、断罪兄弟・兄の橋本祥平くんと断罪兄弟・弟の長谷川慎也くんは、そっくりすぎてびっくりしました! 僕も客席から観たいですね。

衣装は『刀剣乱舞』でも活躍される2.5次元には欠かせない恵藤高清さんですね。

才川 原作をすごく大事にされる方で、衣装の色の細部までこだわり、2次元の作品を現実に違和感なく表現される手腕に驚きます。

出演者みんなで作り上げる『十二大戦』という舞台

共演者のエピソードを聞かせてください。

才川 北村 諒くんは、稽古でも休憩中でも寝住でいるんですよ。寝住は、字のごとくずっと眠そうな役で、いつも一人でじっとしてる。役に入っているんですね。寂しいのかと心配して声をかけようとしたぐらい(笑)。別の現場ではワイワイして明るい役でしたから、今回は寝住だからこそで、役者魂を感じます。滝川広大くんは、とても優しくてフレンドリーです。広大くんは殺陣が上手なので、いつも教えてもらっています。優しい兄貴という風情ですね。一番ぶっ飛んでいるのは橋本祥平くん。情報共有のためにグループラインをしているのですが、祥平くんが、いろいろなキャラクターの衣装を着て写真をアップするんです。とにかくお芝居でも人を笑わせる人で、明るいムードメーカーです。

お話を伺っていると座組みとしてもしっかり出来上がっていますね。

才川 そうですね。12人が命をかけて戦う舞台なので、決して明るい作品ではないのですが、その分、休憩中や稽古場では弾けんばかりに明るい。常に誰かがふざけていて笑わせる現場で、みんなで仲良く稽古をしています。

引っ張ってくれる方はいらっしゃるんですか。

才川 今回は、たとえば座長や誰かが引っ張るというよりは、みんなで一つのカンパニーを作ろうという雰囲気です。ドゥデキャプル役の和泉宗兵さんは、歳が離れていますが、僕たちと同じ目線で、気を使わなくてもいいように話してくださる。僕たちもそれに甘えて、いい意味で気を使わずに演技ができる。みんなで作り上げる舞台ですね。

自分じゃない自分でいられるのが楽しい

ここからは才川コージヒストリーを。どんなお子さんだったんですか。

才川 スポーツが大好きです。僕はアメリカン人の父と日本人の母のハーフですが、お父さんがキックボクシングの全米チャンピオンでした。小さい頃は、キックボクシングや空手をやっていましたね。スポーツにたずさわることが多くて、特に好きだったのが鬼ごっこ。鬼ごっこは負けたことがなかった。その延長線上にパルクールがあります。

闊達なお子さんだったんですね。

才川 ただ、それから中学生になって、陸上部も引退して、何をしようかなと悩んでいました。そんな時に、たまたまスカウトされたんです。僕はゲームが好きで、当時はPlayStation Portableの“モンスターハンター”が欲しかったのですが、中学生だからお金がない。でも、芸能事務所からお金をいただいて、ゲームを買えるじゃんか、と。少し軽い気持ちで芸能生活を始めましたね(笑)。

(笑)。そんなお子さんが演技に目覚めたのはいつだったのでしょう。

才川 いつ頃とは断定できないのですが、いろいろな機会に恵まれて演技をするようになると、毎回、同じことをしない芝居に惹かれ出したんです。芝居は、違う職業、会社員にも消防士にもなれる。殺人鬼にだってなれてしまう。なんにでもなれるのが魅力的で、自分じゃない自分でいられるのが楽しいと思いました。

そして今では才川さんがいなければ成立しない舞台、まさに今作がそうですが、そんな作品が多くあります。演技をする上で大切にされていることはありますか。

才川 自分が楽しむのはもちろん大切ですが、気持ちを相手に伝えることを一番大事にしているんです。芝居のリアリティにあまりこだわりがなくて、実際の小道具のほうがリアルだったりするときがあります。そう思うと演技のリアリティを追求するより、熱い気持ちでお客様の心を震わせる芝居を大切にしています。

1回きりの舞台を猛烈に楽しんでほしい

目指している俳優はいらっしゃるんですか。

才川 ムロツヨシさん、木村拓哉さん、山田孝之さんなど、役の中からにじみ出る個性を感じる役者に憧れます。ですので、この役だから観たいと思っていただくよりも、才川コージを観たいと思ってもらいたいです。松本 潤さんやキムタクさんのように、自分の個性をしっかり出せるような役者になりたいと思います。

それでは、最後に見どころをお願いします。

才川 『十二大戦』は、それぞれのキャラクターの生き様がテーマになっています。それをすごいアクションと、最新技術の映像や音楽で表現します。生で感じるのが一番だと思うので、猛烈に楽しみにしてくださいね。


【募集終了】抽選で2名様に才川コージさんの直筆サイン入りチェキをプレゼント!

※賞品はお選びいただけませんので予めご了承ください

応募期間

※募集期間は終了致しました。

5月7日(月)~5月14日(月)23:59

・応募期間中にフォローを取り消された場合は、応募が無効となります。
・複数のアカウントで応募された場合は、1アカウントのみ有効となります。
・Twitterアカウントを非公開にしている場合は、応募対象外となります。
・落選者へのご連絡はございませんのでご了承ください。
・応募は日本国内にお住まいの方に限らせていただきます。
・賞品および当選の権利は当選者本人のものとし、第三者へ譲渡・転売することは一切禁止させていただきます。譲渡・転売が発覚した場合、当選を取り消し賞品をお返しいただく場合があります。

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才川コージ(さいかわ・こーじ)

1995年3月11日生まれ。東京都出身。主な出演作に【舞台】『ミュージカル忍たま乱太郎 第三弾~山賊砦に潜入せよ~』、『CLUB SLAZY』、Live Performance Stage『チア男子!!』、『ハイスクール!奇面組』など。【映画】『ランウェイ☆ビート』、メサイア『漆黒ノ章』など。【テレビ】『おくさまは18歳』、『CRISIS 公安機動捜査隊特捜班』など。

プロフィール
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舞台『十二大戦』

兵庫公演:5月4日(金・祝)・5日(土・祝) 新神戸オリエンタル劇場
東京公演:5月9日(水)~13日(日) シアター1010
東京5月11日14:00~Do As Infinity『化身の獣』スペシャルライブ付追加公演決定!

原作:西尾維新「十二大戦」(集英社)
脚本・演出:伊勢直弘
音楽:椎名 豪

出演
寝住:北村 諒
失井:滝川広大
妬良:今村美歩
憂城:才川コージ
断罪兄弟・兄:橋本祥平
断罪兄弟・弟:長谷川慎也
迂々真:横山真史
必爺:原 勇弥
砂粒:竹内 夢
庭取:梅村結衣
怒突:伊阪達也
異能肉:護あさな
ドゥデキャプル:和泉宗兵
オフィシャルサイト
オフィシャルTwitter

原作本 『十二大戦』

小説:西尾維新
イラストレーション:中村 光
出版社:集英社

衝撃の大戦小説!! 十二年に一度行われる、十二支の名を冠した戦士達の戦い――その名は『十二大戦』。その死闘に勝利した者は、どんな願いでもたったひとつだけ叶えることができる。殺し殺される戦士達の物語。