2018年春アニメ主題歌特集  vol. 10

Interview

いま一番“応援したくなる”声優アーティスト。鈴木みのり、アニメWタイアップの話題作「Crosswalk/リワインド」を語りつくす!

いま一番“応援したくなる”声優アーティスト。鈴木みのり、アニメWタイアップの話題作「Crosswalk/リワインド」を語りつくす!

今年1月、TVアニメ『ラーメン大好き小泉さん』OPテーマ「FEELING AROUND」でソロアーティスト・デビューを果たした声優、鈴木みのり。早くもリリースされる彼女の2ndシングルは、なんとダブルタイアップの両A面シングル。「Crosswalk」はTVアニメ『あまんちゅ!~あどばんす~』のOPテーマに、「リワインド」はTVアニメ『カードキャプターさくら クリアカード編』の新EDテーマにそれぞれ起用されている。

そのシングルのリリースにあたって鈴木に話を聞くと、それぞれの収録曲への想いはもちろん、今までの足跡の振り返りや声優として出演中の『カードキャプターさくら』のアフレコ現場でのエピソードなど、多岐にわたる話題について語ってくれた。

取材・文 / 須永兼次
撮影 / 草刈雅之


活動を通じて起きた、彼女の心境の変化とは?

ソロ・デビューされてから、どういった反響がありましたか?

鈴木みのり ファンの皆さんの“みのりちゃんといえば”というものに、りんごに加えてラーメンという“食べ物イメージ”が増えました(笑)。でも印象に残った曲がどれかっていうのはひとりずつ違っていたので、その反応を聞いたりするのもすごくうれしかったですね。

ちなみに現在に至るまでを振り返って、活動されてきたなかで意識が明確に変わったタイミングって思い浮かびますか?

鈴木 あります。私は元々結構ネガティブで、いろいろ考え過ぎちゃったりするんですけど、すごくポジティブなまわりの先輩たちに引っ張られて徐々に考え方も変わっていきました。あと、ワルキューレとしてのZeppツアーの時期にも、いろいろ変わったと思うことはありますね。

それはどんなところでしたか?

鈴木 まず、「表に出るのは私ひとりだけど、この仕事は本当にいろんな人のおかげで成り立っているんだな」というのをすごく感じて、独りよがりな考えが変わったタイミングだったと思うんです。なので「“自分だけ”ってならないようにするには、どうやってやっていけばいいんだろう?」というのもすごく思うようになりましたし。

あとは、そのツアーが終わったとき……もちろんそのときの全力は出し切ったんですけど、「もっとこういうふうにできたらなぁ」と感じたこともすごくあって。そのときは年明けに横浜アリーナでのライブがあることがわかっていたので、「次は絶対に、やり残したことがあったって思わないようにしよう」という課題を持って挑みました。

キャラクターを代弁しながら、自分の心にも響いた「Crosswalk」

さて、今回リリースされる2ndシングルは両A面シングルになっています。まず「Crosswalk」はTVアニメ『あまんちゅ!~あどばんす~』のOPテーマですが、鈴木さんは『あまんちゅ!』という作品にどのような印象を持たれていますか?

鈴木 最初に感じたのは“あったかい”っていうことでした。それに、出てくる言葉がどれも心に刺さりつつ、何かちょっと懐かしい気持ちになったりあったかい気持ちになったり。でもちょっとこそばゆい感じもして……人生の教科書じゃないですけど、読んでいるだけで自分に大切な言葉をすごくもらえる作品だなぁって思いますね。

楽曲自体もそういった温かさをもちながらも、終盤にかけてどんどんドラマチックさを増していくものになっています。

鈴木 初めて聴いたときから涙が出そうになっちゃいました。すごくバラードに近いし切なくもあるんですけど、やっぱり北川勝利さんならではのどこか前向きな明るさがある気がして。別れや新しいことに挑戦するときの期待と寂しさ、不安とかが入り混じった『あまんちゅ!~あどばんす~』のキャラクターたちにピッタリなメロディだなと感じました。

そんなこの曲を歌われるとき、大事にされたことはどんなことでしたか?

鈴木 やっぱり『あまんちゅ!』という作品のOPテーマだということですね。私が大好きで、尊敬する坂本真綾さんが作詞して下さったのですが、特にA・Bメロは、てこ(大木双葉)とぴかり(小日向 光)が会話をしているような雰囲気の歌詞を書かれたと聞いたので。自分も、歌ではあるんですけど、話し言葉みたいに歌おうっていうのは意識しました。

たしかに、1・2番でそれぞれ歌い方が全然違いますよね。1番がぴかりで2番がてこなのかな、と。

鈴木 そうですね。大まかに分けるとそんな感じで歌ったんですけど、どっちにも通じる部分もあるので、ふたりの気持ちが入り混じって交互に出てきているような気もしているんですよ。だから、その気持ちを代弁するように歌いました。

なので、「TVサイズだけではもったいないな」と思ったのが正直なところです。

鈴木 私も、特に2番の歌詞がすごく心に個人的にきていまして。物語の中では、てこが新しいことに挑戦する場面が多いんですけど……自分自身もいろいろなことをやらせていただいているなかで、新しい課題を見つけたり親元を離れてちょっと家族のことを思ったりとかもしているので、2番の歌詞が特に響いたんです。もちろん、てこの気持ちを優先して歌ったんですけど、シンプルに歌詞だけを見ると自分自身も勇気をもらえる部分なので、より思い入れは強いですね。

歌っているときに、何か視覚的なイメージは浮かびましたか?

鈴木 レコーディングのときに想像していたものが、実際のOP映像とほとんど同じだったんです。それは“別れ”というイメージから、夕焼けだったり帰り道のてことぴかりのことを思っていたからなのかな、と思っています。

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