2018年春アニメ主題歌特集  vol. 11

Interview

『魔法少女サイト』で深夜アニメ主題歌デビュー。かわいいだけじゃない、ダーク&キャッチーへの挑戦 声優アイドルユニット・i☆Risインタビュー

『魔法少女サイト』で深夜アニメ主題歌デビュー。かわいいだけじゃない、ダーク&キャッチーへの挑戦 声優アイドルユニット・i☆Risインタビュー

声優とアイドルとの活動を両立するハイブリッドユニット・i☆Ris。彼女たちの16枚目のシングル「Changing point」は、メンバーの茜屋日海夏・芹澤 優も声優として出演中のTVアニメ『魔法少女サイト』に起用。自身初となる深夜アニメ作品の主題歌に起用されたこの曲は、久方ぶりのダークかつシリアスなナンバーに仕上がっている。本作のリリースにあたって、そこに込めた想いを6人に聞いた。

取材・文 / 須永兼次
撮影 / 塚越淳一


レコーディングでは、自分の中の葛藤と向き合って歌いました(茜屋)

茜屋日海夏

最初に皆さんの、表題曲「Changing point」への第一印象をお聞かせください。

若井友希 私は最初、「あ、すごいキャッチーなアニソンだなぁ」と思いまして。しかもi☆Risの曲の中に、こういう雰囲気の楽曲がなかったので、ファンの方たちもいい印象を持ってくれるんだろうなぁ、とも思いました。

久保田未夢 i☆Risってキラキラかわいい明るい曲のイメージが強いと思うんですけど、この曲は6年間やってきた中で身につけられたかっこよさみたいなものを詰められるものになっていると思うんです。その成長した姿は、これから大きなフェスとかでお見せできるんじゃないかなと思っています。

芹澤 優 それに、かっこよさの中にも内に秘めた燃えてるものがあると思うんです。この曲はi☆Risの曲の中ではネガティブなワードの多いほうだと思うんですけど、それは『魔法少女サイト』が葛藤とか、その不幸にどう立ち向かうかっていうのがすごくポイントになってくる作品だからだと思うんです。なのでそういう、作品の色を背負ってくれている曲なんだなって思いましたね。

茜屋日海夏 そういう葛藤ってたぶん誰しも自分の中に持っているものだと思うんですけど、そこもすごく『魔法少女サイト』とピッタリ合うと思うんです。だから今回はレコーディングでもすごく自分の葛藤みたいなものと向き合って歌ったんですけど、その分ありのまま歌えたように思っていて。なので気持ちが入りやすくて、すごく歌いやすかったのを覚えています。

澁谷梓希 それと、私の中の中二病をくすぐるような作品になっているなぁとも思いました。曲調もそうなんですけど、歌詞もどちらかと言うと暗めで重めで。私自身結構ダークな感じの曲が好きなので、勝手にノリノリになってました。

山北早紀 私も今までたくさん歌ってきた明るい曲と、いい意味でギャップがあるように思いました。それに私、『魔法少女サイト』自体面白い作品だなと思っていますし好きな内容なんですけど、その内容にもピッタリハマッていると思います。

命のかかっている作品らしい“ギリギリ感”を意識して歌いました(芹澤)

芹澤 優

ちなみにほかの皆さんは、『魔法少女サイト』という作品自体へはどういった印象をお持ちですか?

芹澤 最初は(朝霧)彩ちゃんがいじめられてるところから始まって、不幸を背負った女の子たちが魔法少女になっていくんですけど、実際誰にだって不幸はあるし、非現実っぽいけどちょっと身近に感じるからより怖いというか……そういうものをすごく感じて、最新刊まで世界観から抜け出せなくなって、ものすごいスピードで読みました。

茜屋 私もオーディションの話をいただいてからずっと読んでたんですけど、最新刊まで読んだところで「あれ、次の巻まだかな?」って思うぐらいで。最初は衝撃的な描写も多かったので「これを背負えるのかな?」って思ったりもしたんですけど、実は身近にあるかもしれない不幸をギュッと詰め込んだ作品だからこそすごく重たくなっているのであって、意外と何かしら自分に当てはまるものもあるのかもしれない、と考えるようになりました。

「生きる意味を探した」とか、歌詞が作品とぴったり繋がるなって(若井)

若井友希

そんな『魔法少女サイト』にあてたこの曲ですが、歌にはどのように取り組まれましたか?

若井 私はこの曲をいただく前から『魔法少女サイト』の原作をずっと読んでいたので、自分と照らし合わせるというよりは作品の世界観と照らし合わせて歌っていたんです。だから「生きる意味を探した」とか、まさにだなぁと思って。歌詞が作品とぴったり繋がるなぁって思いました。

澁谷 今回はずっと『プリパラ』で見せてきた“かわいいi☆Ris”を見せる曲ではないので、そういうところは私も歌うときに気をつけていたんですけど、みんなの声色もいつもと違うので、たぶんそこはみんなも気をつけていたんじゃないかなって思います。

芹澤 それに、“かっこいい”だけじゃない鬼気迫るものみたいなところは表現したいなとも、すごく思っていました。毎回毎回キャラクターたちが命をかけて生きているし、誰かの命がかかっている作品なので、そういう何かをかけて生き抜いているようなギリギリ感っていうのは意識しましたね。

1 2 >
vol.10
vol.11
vol.12