2018年春アニメ主題歌特集  vol. 12

Interview

【インタビュー】力強さと切なさが共存するキラーチューン完成。アニソン界期待のシンガーASCA、『グランクレスト戦記』新OP「凛」にかける思い

【インタビュー】力強さと切なさが共存するキラーチューン完成。アニソン界期待のシンガーASCA、『グランクレスト戦記』新OP「凛」にかける思い

2017年11月に1stシングル「KOE」(TVアニメ『Fate/Apocrypha』2ndクールEDテーマ)でメジャーデビュー、今年2月には2ndシングル「PLEDGE」(TVアニメ『グランクレスト戦記』EDテーマ)を発表。エモーショナルなボーカル、凛とした存在感によって確実に知名度を上げている女性シンガー・ASCAが3rdシングル「凛」をリリースした。TVアニメ『グランクレスト戦記』後期OPテーマとしてオンエアされているこの曲は、激しいロックサウンドと壮大なストリングスで、ド派手な重厚感に溢れた楽曲に仕上がっている。

取材・文 / 森 朋之


「凛」は強さを前面に出していて、“強い女性”を意識して歌いました

今年2月にリリースされたASCAの2ndシングル「PLEDGE」はTVアニメ『グランクレスト戦記』EDテーマ。アニメのファンからのリアクションはもちろん、ライブでも大きな反響を呼び起こしているという。

ASCA 「アニメを観てくれた方からSNSを通して“エンディングで曲がかかったとき、泣けました”という声をいただいて。ストーリーの展開によって違うふうに聴こえることがわかったし、“この楽曲は本当にアニメの一部になっているんだな”と思いましたね。

ライブでもすごく盛り上がってますね。シングル購入者限定のイベントで歌ったときも、皆さんが一緒に口ずさんでくれて。1stシングル(「KOE」)のリリースイベントよりも、さらに“ASCA愛”を感じることができて、幸せな時間でした。スタッフの方から“スロースターターだね”と言われることもあるので(笑)、最初から全力で歌えるようになることが課題かな」

ニューシングル「凛」はTVアニメ『グランクレスト戦記』後期OPテーマ。ヘビィロックの要素を取り入れたバンドサウンド、クラシカルな重厚感をたたえたストリングスを軸にしたこの曲は、力強さと切なさを共存させたASCAのボーカルによく似合っている。

ASCA 「まず『グランクレスト戦記』の前期、後期で楽曲を担当させてもらえたことが、すごくありがたいなと思います。楽曲の雰囲気も今までとはぜんぜん違っているんですよ。1stシングルの「KOE」、2ndシングルの「PLEDGE」は繊細さを意識して歌っていたんですが、今回の「凛」は強さを前面に出していて。作詞・作曲の重永(亮介)さんは私がいちばん出しやすいトーンを知ってくださっているので、思い切って歌えました。

レコーディングでも“強い女性”を意識していましたね。歌詞のなかに“世界はまだ終わらせない”みたいな強いフレーズがあるし、それは『グランクレスト戦記』にも繋がっているのかなって。過酷な戦いのなかで、ときには疲れ果ててしまうこともあるけど、いつかは必ず光が見えるはずだっていう」

凛とした女性になりたいと思っていたので、タイトルを見て“来た!”って思いました(笑)

苦難に見舞われながらも、どこかにあるはずの希望を諦めず、目の前の現状にぶつかっていく、アニメ『グランクレスト戦記』のなかで繰り広げられる物語。それは彼女のなかで、10代の頃からシンガーとして活動し、さまざまな経験を重ねながら“ASCA”としてデビューを果たした、自分自身のキャリアと重なっているという。

ASCA 「歌をやりたいと思ったのは小学校3年生のときで、高校生のときに楽曲をリリースできる機会があって。その後はなかなか思うようにいかなかったんですけど、“絶対に諦めたくない”と思って上京したことが、今の状況に繋がっているんですよね。

特にDメロの“心を守る術を知らなくて 裸足でここまで走ってきた”という歌詞は、自分の本性だったり、本音の部分がいちばん出ていると思います。私、「凛」という言葉もすごく好きなんです。これまでのインタビューのなかでも“凛とした女性になりたい”みたいなことを言っていたので、このタイトルを見たときは“来た!”って思いました(笑)」

BUMP OF CHICKENやゲスの極み乙女。などのMVを手がけてきた映像クリエイター、東市篤憲の手による「凛」のMVも必見。廃墟のなかで赤い花びらが散り、ASCAがダイナミックなパフォーマンスを繰り広げる映像は、「凛」に込められた世界観と直結している。

ASCA 「撮影の直前に東市さんから、ミュージックビデオのなかで描かれるストーリーを聞かせてもらったんです。あわつまいさん演じる女の子が花束を抱いて横たわっていて、目が覚めて起き上がってみると、そこはひとりきりの世界。寂しさを紛らわせるためにカセットテープで音楽を聴き、踊るんだけど、女の子はまた横たわってしまう。しかも花束は枯れていて――そういう物語を撮影の直前に教えてもらったんですよね。そういうやり方は初めてだったし、すごく面白かったですね。

“あわつさんが演じる女の子と対照的に見えるようにパフォーマンスしよう”という意識も持てたし、満足できる仕上がりになりました。プロジェクションマッピングも使ってもらって、とにかく映像がカッコいいんですよ。最後に花びらがバーッと降ってくるシーンを見て、“諦めずに生きていけば、必ず光は見えてくる”という歌詞の意味を改めて実感できたことも良かったです」

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