Interview

週間チャート1位・2位独占の快挙も達成! LiSAが語った、ベスト盤2作リリースの真実「みんなと生きてきたライブを、アルバムという名のステージにする」

週間チャート1位・2位独占の快挙も達成! LiSAが語った、ベスト盤2作リリースの真実「みんなと生きてきたライブを、アルバムという名のステージにする」

LiSAが初のベストアルバムをリリースすると聞いて、「うそ? まだ出てなかったの?」と意外に思った人も多いはず! 毎年、数々の大型ロックフェスに出演し、今年の夏はワールドツアーも敢行。ジャパニーズアニメという強力なバックボーンを武器にして、ジャンルの枠を軽々と超えて活躍するロックヒロイン・LiSAに、デビュー7周年、満を持してドロップされた2作のベストアルバム『LiSA BEST -Day-』&『LiSA BEST -Way-』を語ってもらった――。

取材・文 / 阿部美香


LiSAを知っている人の秘密の合い言葉のようなタイトルにもなったと思います

正直、LiSAさんが今までベストアルバムを出していなかったことが不思議なくらいなのに、一気に2作同時リリースでますますビックリで。しかも『LiSA BEST -Day-』と『LiSA BEST -Way-』というタイトルにも、ニヤリとしました。これはもちろん、「best day, best way」から採ったんですよね?

はい。LiSA ベストを出すことになって……あ、“ベスト”ってついてる曲があるなと(笑)。初めは、もっとシンプルに「best day」と「best way」というタイトルにしようと思ったんですけど、LiSAのアルバムタイトルは今まで全部「L」で始まってる。困ったぞと(笑)。

あ、それで「LiSA」を頭につけて!

そうそう。LiSAを象徴するアルバムであることは確かだから、自分の名前を「L」の代表として付けちゃいました。私にとって「best day, best way」は、アニメの主題歌ではなく私自身の名前で出す初めてのシングルだったし、ライブでも大事に歌ってきた曲。LiSAを知っている人の秘密の合い言葉みたいに感じてもらえるタイトルにもなったと思います。

選曲もご自分で?

もちろん!1枚のアルバムに収録できる分数ギリギリの14曲に収まるように、120曲ぐらいの曲を全部聴き直してプレイリストを作って選んでいったんですけど……めちゃ大変だった!(笑)。

選ぶ基準って何でした?

今までLiSAを作ってきたものは、やっぱり「アニメ」と「ライブ」。ライブでみんなと一緒に育ててきた人気の曲と、アニメの主題歌で積み上げてきたものをテーマにしましたね。それも、ただ時系列で並べちゃうのはナンセンスだから、ライブのセットリストを作る気持ちで。

LiSAを好きでいてくれる人は、シングルもアルバムももう買ってくれてるだろうから、そういう人たちにとっても意味あるベストって何だろう?と考えたら、LiSAが生きてきたライブ、みんなと生きてきたライブを、アルバムという名のステージにするのがいちばんだなと思ったんですね。

自分で物語を組み立てて、もし私が観客だったらどんなショーが観たいのか?を形にしたんです

なるほど。『LiSA BEST -Day-』と『LiSA BEST -Way-』の2デイズ公演ですね(笑)。

あはは、そういう聴き方もアリかな(笑)。正直、曲自体を2枚にどう切り分けようかというのは、あまり考えてなかったんです。でも……私が1本の映画を作るとしたら、前編と後編なのかなって。前編の『-Day-』の最後が「Believe in myself」で、後編の『-Way-』の最後が「best day, best way」。それを、2枚続けてずっと繰り返して聴きたくなるようにはしたかったですね。

なるほど。映画のように物語を紡いだアルバムでもあると。

私、『愛のむきだし』(園子温監督)という映画がすごく好きで、超衝撃だったんです。あの映画もパッケージは2枚組で、全部で4時間あるんですけど、全然長いと思わなかった。一つの物語を描いているはずなのに、2枚が全然違うようにも感じたし。きっとどのエピソードも外せないから、4時間の超大作を2枚にしちゃったんだろうなって。そして最後まで見たら、いろんな印象的なシーンがありすぎて、もう1回観たくなる。何回も噛み砕いて観ていくと、さらにいろんなことがよく見えてくる。『LiSA BEST』も、私が衝撃を受けたそんな映画のようなアルバムになるといいなと思いました。

LiSAさんは、1曲1曲の楽曲作りに関してもそうですが、ライブの構成も必ず、物語性を大事にしている。今のお話を聞いて、今回の選曲にも同じことを感じましたし、曲順もかなり練り込んだんでしょうね。

そうですね。この曲が来て、次にこの曲が来たら、どっちの曲もめちゃめちゃ好きになれるよね? と思いながら並べましたね。それはライブを作る感覚と一緒。

例えば『-Day-』だと、「LiTTLE DEViL PARADE」でバーンと終わってから、新曲の「WiLL~無色透明~」が来るんですけど、みんなで作ったパレードの後に、バラードで自分の過去を振り返りながら、未来のことを歌っていって、そこから最後の最後に「Believe in myself」!わーっ!これグッとくるー!みたいな(笑)。自分で物語を組み立てて、もし私が観客だったらどんなショーが観たいのか?を形にしたんです。

物語を組み立てるの、好きなんですね。

うん、好きですね。やっぱり……人の気持ちがこもっているものが好きなんですよ。もちろん、何かを作る人はみんな、作品に愛情を込めてるんですけど、その愛情を感じてもらえる努力、気持ちが伝わるものは、昔から好きですね。音楽だけじゃなく、映画も、お芝居も、本もそうです。

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