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『二ノ国II レヴァナントキングダム』RPG好きならプレイ必須!その理由

『二ノ国II レヴァナントキングダム』RPG好きならプレイ必須!その理由

ニンテンドーDS、PlayStation®3で発売された前作から、7年近くの時を経てリリースされた『二ノ国II レヴァナントキングダム』(以下、『二ノ国II』)。本作は、作品の多様化が進み、“ファンタジー”の定義がはっきりしなくなってきた現代において、貴重とすら言えるほどに、かつて“ファンタジー”という言葉で示されていた世界と物語を描くアクションRPGだ。

本稿では、さまざまなジャンルの面白さが詰め込まれた『二ノ国Ⅱ』のなかでも、根幹であるアクションRPGとしてのゲーム性が持つテンポ感の良さ、誰でも詰まることなく楽しめる親切なゲーム設計に注目し、本作の魅力を追っていく。穏やかでゆったりとした、言ってみればファミリー向けな雰囲気を放つビジュアルながら、しっかりとしたゲーム性と遊び応えを持つ本作は、多くのプレイヤーが楽しめるのはもちろん、RPG好きならばとくに注目すべきタイトルだと言える。

文 / 村田征二朗(SPB15)


テンポが生み出す快感 

『レイトン』シリーズや『イナズマイレブン』シリーズ、『妖怪ウォッチ』シリーズなど、幅広い年齢層に向けた作品を生み出してきたレベルファイブ。同社が発売した、“これぞファンタジー”と言いたくなる幻想的な世界で、国を追われた王族の少年が新天地に国を作り、偉大な王になるという、どこかノスタルジーすら感じさせる物語を楽しめるのが、『二ノ国Ⅱ』です。

多くのスタジオジブリ作品に原画などで参加した百瀬義行氏がキャラクターデザインを務め、音楽は久石譲氏が担当するなど、どこか懐かしさを感じさせる雰囲気を放つ本作ですが、まずはそのゲーム性に着目するとしましょう。

▲こちらは主人公のエバン。彼が一国の王となっていく物語については、次回の記事でお伝えします

シミュレーションやリアルタイムストラテジーなどの要素も持つ本作ですが、基本的な部分はアクションRPGとなっています。敵味方が入り乱れる戦闘では、フィールドを自由に動き回りながら、強弱の2種類がある通常攻撃と離れた相手にもダメージを与えられる遠隔攻撃、そしてMPを消費して放つ強力なスキルを駆使し、敵を撃破していきます。

▲本作における戦闘の魅力は、なんと言ってもテンポの良さです

戦闘中の移動や攻撃は絶妙に操作しやすいスピード感を生み出しており、とにかくキャラクターを動かすのが気持ちいいのです。また、相応のレベルまで成長し、装備品を整えておけば、モブ敵は通常攻撃を数回当てる程度で倒せてしまうので、戦闘はかなりサクサクと進みます。1回ごとの戦闘が短時間で終わるので、ダンジョン探索中などに敵との戦闘が重なってもストレスは溜まらず、むしろ戦闘が小気味よいアクセントとなります。

▲ワールドマップではシンボルエンカウント形式になっており、戦うかどうかを自由に選択できます。1回の戦闘時間が短いうえに、敵が強力な装備品を落とすこともあるので、寄り道感覚で延々と敵を倒し続けたくなってしまうことも……!

▲小さな敵が10体近く出現することもあれば、巨大な強敵が1体で出てくることもあり、戦闘シチュエーションにも幅があります

本作の戦闘では複雑な操作が要求されることもないので、アクションが苦手という人でも軽やかな爽快感に満ちたバトルを楽しめます。また、スキルの発動や遠隔攻撃で消費するMPは通常攻撃を敵に当てることで回復できるので、RPGにありがちな“MP消費を気にしてスキルを出し惜しみしてしまう”という状況に陥らない点も、戦闘やダンジョン探索をより気持ち良くしてくれています。

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