Interview

映画『恋雨』のムードメイカー、葉山奨之の意外な一面を発見!「主演をサポートする役回りに幸せを感じる。」

映画『恋雨』のムードメイカー、葉山奨之の意外な一面を発見!「主演をサポートする役回りに幸せを感じる。」

大泉 洋と小松菜奈がダブル主演する映画『恋は雨上がりのように』。怪我で陸上の夢を立たれた女子高生のファミレス店長への繊細な片思いを描いた人気コミックがついに実写化、5月25日(金)に全国公開される。

17歳の橘あきらを演じる小松の女優デビュー作『渇き。』で共演し、45歳の店長役の大泉とは朝ドラ『まれ』で親子役だった葉山奨之は、あきらに想いを寄せる同級生の吉澤タカシ役として出演している。学校でもバイト先でもムードメイカーという役どころで挑んだ撮影現場はどんな雰囲気だったのだろうか。話を聞いていくうちに、葉山の意外な一面を発見することができた。

文 / 永堀アツオ 撮影 / 増永彩子

「同い年の(小松)菜奈ちゃんからは、たくさん刺激を受けました。」

まず、人気コミックでアニメもヒットした本作のオファーを受けたときの心境から聞かせてください。

原作を読ませていただいたときに、すごくいろんな登場人物がいるなかでも、吉澤はすごく魅力があって、面白い役だなって思いました。あと、自分に近い部分も多いなって思ったので(笑)、すごく嬉しかったです。

魅力を感じた部分というのは?

一人の女の子を一途に思ってるところです。しかも、どんなに無視されても、何度フラれても、くじけずにどんどん詰めていく。なかなかできることじゃないなって思ったし、諦めない姿勢が吉澤の魅力であり、可愛げなのかなって思いました。

では、自分に近いところは? 吉澤はバイト先で皿洗いしかさせてもらえないくらい、仕事ができないですよね。葉山さんには、そんなダメなイメージないけど…。

いや、結構、ダメですよ(笑)。バイト先のファミレス<ガーデン>にいる吉澤は、ほんとに自分のまんまです。1個言われて、忙しくなるとわーってなっちゃうところとか、『わかりました!』って返事はいいけど、仕事が全然できないところとか。常にニコニコしてたり、割と落ち着かない感じでいるところとか、自分だなって思います(笑)。

(笑)じゃあ、撮影にもスムーズに入れたんですね。

そうですね。ただ、初日が「メッセ交換しない?」って言ってシカトされるシーンから始まったんですけど、クランクインから2日目、3日目は本当に傷ついていました(笑)。菜奈ちゃんにすごい鋭い目をされるので、どーんとダメージがきて。でも、吉澤はくじけないタイプだから、そのダメージを絵に見せちゃいけない。1つ断られたとしても、じゃあ、次はこれでいこうっていう吉澤のポジティブさをどう表現するかっていうのが最初はちょっと大変でした。

吉澤はMっ気がありますよね。

だいぶ、Mだと思います。バイト仲間のユイちゃんからも、普通に好意を持たれてる時はなんとも思ってないのに、罵られてから、やっぱいいかもって思ってしまいますから。

(笑)小松さんとは『渇き。』以来の共演になりますね。

映画『渇き。』は、あまり私語がない現場だったので、当時はほとんど喋ってなくて。そのあと、まだ10代後半のときにオーディションで何回か会ったりしてたんですけど、こんなにがっつりとお芝居をするのは初めてだったので、すごく面白かったです。なんというか、あきらのまんまでしたね。本当に漫画からそのまま飛び出てきたようだったので、すごくやりやすかったし、一緒にお芝居をしてて、この先、何をするのかわからないっていう面白さを感じました。それと、今回、唯一の同年代というか、本当に同じ年齢なので、自分の同級生にこんなにすごい人がいるんだなっていうのが刺激にもなって。数多くの大作で主役を演じているので、責任感が違うし、すごく考えてる人だなって感じたんです。自分も主演をやったときに、菜奈ちゃんみたいにできるのかなって思ったし、とにかく、たくさん刺激を受けました。

今回は喋れました?

はい! カメラが回ってないところでも、喋れました(笑)。クールそうに見えるんですけど、喋ると心を開いてくれて。僕が質問しても、いつもちゃんと返してくれるし、きっとお話しするのが好きな人なのかなって思いました。……ただ、学校のシーンを撮影する時はほとんど喋ってないかな。前半が学校で、後半がファミレスでの撮影だったんです。学校のシーンはほぼ無視されている役なので(笑)、僕は一人でいることが多かったですね。「このまんまだとまずい!」と思って、撮影がファミレスに移ってからガラッと変えて。わーって話しかけて(笑)。その差がすごかったなって自分でも思います(笑)。

大泉さんとは『まれ』以来ですよね。

朝ドラでは家族、息子として共演させていただいたんですけど、今回は店長とバイトっていう関係で。大泉さんはなんでも拾ってくれるので本当に楽しくて、大泉さんがいると和むというか、落ち着くというか、安心感があります。なおかつ、小松さんと大泉さんが、本当に漫画からそのまま出てきたようなビジュアルとお芝居をしてて。

原作コミックを大事に考えてたんですね。

そうですね。永井監督もずっと原作に忠実にしたいってこだわっていらしたので、僕もできるだけ漫画に近づけられるよう考えていました。二人のお芝居でいうと、僕が特に好きなのは、初デートのシーン。カフェにいるのは全員、若い女の子で、そこに45歳のおじさんと女子高生が2人でいる。あの異空間の撮り方が面白かったし、大泉さんのキョロキョロの仕方も、大泉さんにしかできないキョロキョロ感だったので、クスクス笑いながら見てました。さすがだなって。

(笑)試写室では、吉澤がフラれるシーンでも笑いが起きてましたし、店長が暴風雨に飛ばされるところは大爆笑でした。ファミレス「ガーデン」での撮影はいかがでした?

美術がものすごく凝っていて。再現度が高くて、本当にファミレスでバイトしているような気持ちになりました。あとは、磯村(勇斗)くんとか、篠原(篤)さんとか、料理担当の男3人でいる時間が多かったので、年齢はバラバラですが、高校生の放課後に戻ったような感じで、他愛もない話をずっとしてました。

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