2018年春アニメ主題歌特集  vol. 15

Interview

【インタビュー】アニメ『LOST SONG』でアニソンシンガー・鈴木このみが声優デビュー。OPテーマの作詞でたどり着いた“生きている意味”とは?

【インタビュー】アニメ『LOST SONG』でアニソンシンガー・鈴木このみが声優デビュー。OPテーマの作詞でたどり着いた“生きている意味”とは?

2012年に当時15歳という若さで歌手デビューを果たし、その圧倒的な歌唱力を武器に数々のアニメソングを歌ってきた鈴木このみ。昨年末には初のベストアルバム『LIFE of DASH』を発表し、作詞や作曲、ライブでのギター演奏など、デビュー6周年を迎えてますます進化を続けている彼女が、ニューシングル「歌えばそこに君がいるから」をリリースする。自身が声優として主演するアニメ『LOST SONG』のOP主題歌でもある本作への思いを語ってもらった。

取材・文 / 北野創 撮影 / 山本マオ


声優としていちばん大事なのは、素直に気持ちを届けることだなって

今回のニューシングル「歌えばそこに君がいるから」は、鈴木さんの声優デビュー作となるアニメ『LOST SONG』のOP主題歌になります。主人公のリンというキャラクターを演じてみていかがでしたか?

鈴木このみ リンは食べることと歌うことが大好きな女の子で、私とは歌が大好きという大きな共通点があるので、すごく感情移入しやすかったです。演技レッスンを1年間やらせていただいたことで、歌い方もものすごく変わったと思いますし、リンを演じることで、なんだかんだで素直が最強なんだなと感じたんです(笑)。

表現するにはテクニックやいろんなものが必要になってくると思うんですけど、それはあくまでも自分の気持ちを引き出すためのツールであって、いちばん大事なのは素直に気持ちを届けることだなと思って。

「歌えばそこに君がいるから」の歌詞は鈴木さんと作詞家の畑 亜貴さんの共作になりますが、どのように作業を進めたのですか?

鈴木 まず自分が歌詞を思いつくままに書いて、それを畑さんに添削していただいたんです。ひと言で言うと「やっぱり畑さんはすごいな……」と思いました(笑)。自分の伝えたいことが倍になって帰ってきた気がしましたし、メロディと同じイントネーションの言葉に乗せ変えていただいたり、ものすごくていねいな説明文をつけて戻してくださって、とても勉強になりました。

リンと私の共通点でもある「歌」をキーワードに作詞に挑戦

歌詞はどのようなイメージで書かれたのですか?

鈴木 『LOST SONG』には〈SONG〉という言葉が入っていますし、〈歌〉がリンと私の共通点でもあるので、今回は〈歌〉というキーワードがいちばん大きいものとしてあると思ったんです。そこで〈歌〉について考えたときに、「私はなぜこうして6年間歌えてこれたのか?」「なんで6年間も歌いたいと思ったのか?」ということを深く考えることになって、「たぶんひとりだったら歌い続けてない」というふうに思ったんです。なので「誰かに会いたくて、笑ってほしくて歌う」という気持ちを込めようと思って歌詞を書きました。

サビの<歌声は憧れ 追い越して>というフレーズは、鈴木さんらしさとリンらしさの両方が感じられる部分ですね。

鈴木 そこは閃いたときに「キター!」って思いました(笑)。私もこの数年間の活動を1行で言い表せたかなと思って、すごく気に入ってます。

そのほかにご自身で気に入ってるフレーズはありますか?

鈴木 えーっ、難しい! 全部と言えば全部なんですけど……でも、Aメロの部分はいちばん最初にできたんです。最初の<ねえ>という呼びかけの部分はどんな言葉にしようか最後まで悩んでたんですけど、<鼓動感じたら さあ 想いを飛ばそうよ>の部分は最初の数十分ぐらいで出てきて、本当に閃いた感じでした。たぶん白戸(佑輔)さんのメロディが言葉を生み出してくれたんだと思います。そこは本当に初期の頃、「CHOIR JAIL」(2012年のデビューシングル)ぐらいの頃のキラキラした自分を重ね合わせました。

白戸さんが作曲/編曲された楽曲もエモーショナルで、非常にドラマティックかつ心に迫るロックチューンになってます。

鈴木 白戸さん節が満載ですよね。白戸さんの曲はいつも疾走感があって力強いんですけど、ちょっと泣きそうになる感じがあってすごく好きなんです。この曲もライブで歌ってると、歌詞も相まってけっこうウルっとなる時があるんですよ。

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