2018年春アニメ主題歌特集  vol. 16

Interview

【インタビュー】アニメ『魔法少女サイト』EDテーマでアーティストデビュー! 新しいことに飛び込んで、“山崎はるかで歌う”ことへの素直な想いを語る

【インタビュー】アニメ『魔法少女サイト』EDテーマでアーティストデビュー! 新しいことに飛び込んで、“山崎はるかで歌う”ことへの素直な想いを語る

『ハヤテのごとく!』水蓮寺ルカ役や、『アイドルマスター ミリオンライブ!』春日未来役などで人気を集める声優・山崎はるかが、シングル「ゼンゼントモダチ」でアーティストデビュー。自身も雫芽さりな役で出演するTVアニメ『魔法少女サイト』のEDテーマに起用されている。本稿ではそのシングルについてはもちろん、その前段階として“アーティスト活動”というもの自体へ抱いていた彼女の素直な想いも、存分に語ってもらった。

取材・文 / 須永兼次


元々はなかった、「歌を仕事にする」という考え

デビューを発表されたのは、シークレットで“NBCUniversal ANIME×MUSIC FESTIVAL”に出演された際でした。そのときの反応は覚えられていますか?

山崎はるか 実はあのときは「ソロデビューします!」というMCを忘れて、歌っただけではけてしまっていて……(笑)。しかも私を知ってる方々でNBCフェスにいらっしゃらなかった方も多かったかもしれないので、そういう方はあとから知ってびっくりされたのかな? って思います。

ということは、デビュー発表の反響は、SNS等で改めて受けられて。

山崎 はい。お知らせのツイートをしたときとんでもなく反響をいただきまして。「おめでとう」っていうリプライとかも本当に多かったし、あとからお手紙とかお花もいただいて……だから「聴いてくれる人がいるかも」と思えて、うれしさも増していきました。それに、仕事に限らずやったことのないことに挑戦するのは好きなので、「こういうことをさせていただいてうれしいな」って思うこともすごく増えましたね。

では、元々お仕事で歌ってみたいという気持ちはあったんですか?

山崎 それが、なかったんですよ。結構聞かれるんですけど、本当になくて。自分が声優になったときには「声優さんが歌う」っていう概念も自分の中にはほとんどなかったんです。

むしろ声優さんは基本的には顔出ししないといいますか、「そのキャラクターの声なんだから、自分が出てどうする」というイメージだったので、この仕事に就くにあたってオーディションを受けるときから自分の顔が出ることを考えてなかったんですよ。だからアーティストデビューっていうのは自分には関係ないことだと思ってたし……歌いたかったら、もっと早くアピールしてたかもしれないです(笑)。

では、今回デビューにあたって何か気持ちの変化があったんでしょうか?

山崎 まず、「もしかしたらデビューできるかも」みたいな仮のお話をまずいただいたんですけど、そのときソロデビューしている仲のいい友達にいろいろと詳しく聞いてみたんです。そうしたら、そのときの答えが結構明るかったので、「じゃあ、1回新しいことに飛び込んでみようかな」という気持ちになれました。

あくまで、EDアーティストとして歌う「ゼンゼントモダチ」

そのデビューシングルは、表題曲「ゼンゼントモダチ」がTVアニメ『魔法少女サイト』のEDテーマに起用されています。この『魔法少女サイト』という作品にはどのような印象をお持ちですか?

山崎 私、ホラーとグロテスクが苦手なんですけど、オーディションにあたって1巻を読ませていただいたところ、その展開の面白さにどんどん引き込まれていって。それに魔法少女の概念が変わりそうなぐらい、「こういう魔法少女もあるのか、面白いなぁ」ってはじめての感覚も持ちましたね。

でも実際はグロテスクとかダークがメインなわけでもなくて、人間同士の関わりだったりとか、ひとりの少女が強くなっていく姿とかがメインに描かれているので、そういうところにもすごい惹かれます。「共感できないはずなのに共感する」というか……「(朝霧)彩みたいな目にあったことはないけど、『もう、死のうかな』って思ってる女の子の気持ちはなんとなくわかる」というか。

実体験ではないですけど、自分の過去と置き換えると共感できる部分があるぐらい、すごく生々しいんですよね。そういう意味でも、いろいろ心をかき回されました。

ただこの曲はあくまでもソロのシンガーとして歌われている曲であって、山崎さんが演じられている雫芽さりなの心情と繋がるわけではないんですよね。

山崎 「ゼンゼントモダチ」は彩と(奴村)露乃についての曲ですし、やっぱり「『魔法少女サイト』のEDテーマを任せていただけた」と思って歌ったので、アーティストとして歌うときは1回さりな役ということは置いておきました。

そんなこの曲を、初めて聴かれたときの印象はどのようなものでしたか?

山崎 イントロは寂し気な感じなんですけど、サビからは結構希望をメインにしている曲なので、主人公ふたりが光に向かっているようなイメージがあったといいますか。暗い方向で終わっているEDではなくて、救いがある曲だと思ったんです。だから歌うときも、ふたりで希望に向かっていきたいっていう気持ちを見せたいな、と思っていました。

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