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『二ノ国II レヴァナントキングダム』単なるRPGじゃない!豊富な遊び要素と心温まるストーリー

『二ノ国II レヴァナントキングダム』単なるRPGじゃない!豊富な遊び要素と心温まるストーリー

誰でも気軽に遊べるプレイしやすさと、アクションRPGとしての心地よいテンポ感を併せ持つ『二ノ国II レヴァナントキングダム』(以下、『二ノ国II』)。前作から約7年を経てリリースされた本作は、ナンバリングタイトルではあるが、前作をプレイしていない人でも100%楽しめる作品だ。

本稿では、ゲーム性をさらに広げる“キングダムモード”と“進軍バトル”の面白さ、そして絵本のように温かく、映画のように壮大な本作の物語やその舞台となる世界の魅力にフォーカスしていく。

文 / 村田征二朗(SPB15)


増える数値が生み出す快感 

前回の記事では、『二ノ国II』の魅力をアクションRPGとしてのゲーム性から見てきましたが、その際にも述べたように、本作はさまざまなゲーム性を持っているという点でも注目したい作品です。基本的にはRPGパートが大半を占めますが、ゲームを進めていくと、国を大きくしていくシミュレーション性を楽しめるキングダムモードや、リアルタイムストラテジーのように部隊を率いる戦いを行う進軍バトルが合間合間にプレイできるようになっていきます。本稿でまず触れていきたいのは、主人公・エバンが建国した“エスタバニア”を発展させていくキングダムモードです。

俗に言う“箱庭ゲーム”のように、キングダムモードでは時間経過によって貯まる資金を使って施設の建設を行い、国を発展させていきます。施設がより多く、より大きくなって国が発展していけば資金が増加していくペースも上がっていき、高額の施設を建てることもできるようになっていくのです。そして、各地から集めた人材を施設に配置することで研究を進めていけば、装備品の製造や強化、魔法の習得など、RPGパートに役立つ要素を解放していくことができます。施設によっては、人材を配置することで装備品の製造などに使用する素材が集まるなど、国を発展させることで冒険を楽に進めやすくなっていくのです。

▲施設を建てると“国力”がアップし、国力が高いほど1時間あたりに獲得できる資金も増加します

▲各種装備品の製造や魔法の習得に使う素材はキングダムモードで集めることができるので、時間をかければパーティーメンバーを強化することも簡単になります

資金や素材の収集、そして各種施設での研究はゲームをプレイしていれば自動で進むので、キングダムモードにプレイを拘束されることもなく、冒険の合間に少しずつ国を発展させていく程度の軽い感覚で進められるのも本モードの長所と言えます。RPGパートとの違いを持たせつつ、それが押し付けがましくないおかげで、プレイヤーはゲーム性の多様さを面倒に感じることなく楽しめるのです。

▲プレイの片手間に進められる手軽さながら、国が大きく発展していくと思っていた以上に達成感が得られます

キングダムモードがPRGパートの助けになるのはもちろんですが、やはり醍醐味はRPGにもシミュレーションにも共通する、数値が伸びる楽しさでしょう。建国したてのころは集まる資金も素材も控えめな数値ですが、発展していけば資金はぱっと見で何ケタあるのか数えられないほどに増えていきます。資金が集まれば施設も増えて研究も進み、それによって国力が高まり、さらに資金の獲得ペースが速まっていくという、加速度的な数値の増えかたがじつに楽しいのです。

▲キングダムモードの序盤では4ケタの資金も貴重ですが……

▲終盤になってくると数十万の資金が軽々と集まるようになっていきます。やはり数値が増えるとゲームが進んだという実感が湧きます

王国で活躍してもらう人材は各地に散らばっており、多くは本人からのお願い、サブクエストをクリアすることでエスタバニアの国民になってくれます。ストーリーが進んでから、それまでに訪れた街を再び訪問すると新しいイベントが起きる、というのはRPGでは定番ですが、本作の場合は人材集めのためのサブクエストがそれにあたります。

▲スカウトできる人材も個性豊かなキャラクターが揃っており、イベントを見るのが単純に楽しいのです

▲一度訪れた街などに一瞬で移動できる、いわゆるファストトラベル機能もあるので、移動も楽ちんです

キングダムモードは本作のゲーム性に多様性を持たせているだけでなく、人材集めという寄り道的な目標を設定することで、ついついサブクエストに熱中してしまう状況を作っているのです。おかげでプレイヤーは、RPGではお約束の寄り道が楽しくて本編がなかなか進まないという、うれしい悲鳴を上げることになります。おまけに、スカウトできる人材は100人近くいるため、人材集めはやり込み要素としてもプレイヤーを楽しませてくれるのです。

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