Interview

EVEN CDデビューする映画『EVEN ~君に贈る歌~』劇中バンドの5人。その実感と抱負をプロフィールとともに訊く。

EVEN CDデビューする映画『EVEN ~君に贈る歌~』劇中バンドの5人。その実感と抱負をプロフィールとともに訊く。

インディーズバンドに起こる奇跡を描いた映画『EVEN ~君に贈る歌~』の劇中バンド、EVENが6月2日(土)の劇場公開に先がけて、シングル「アイノウタ」でメジャーデビューすることが決定した。ヴォーカルの武人を演じた桜田通をはじめ、オーディションで選ばれた若手俳優5名はスクリーンを飛び出し、現実世界でバンドマンとしてデビューすることをどう受け止めているのか。ドラマ、映画、舞台など、役者として活躍する彼らの音楽遍歴とバンドに対する思いを聞いた。

取材・文 / 永堀アツオ 撮影 / 荻原大志


改めて、音楽が楽しいっていうことをこのEVENで初めてリハをした時に感じられたことが、すごく嬉しかった思いがありますね(桜田)

劇中バンドEVENとしてのCDデビューが決まりました!

栗原吾郎(ギター/涼) もともと僕は<カスタマイZ>というバンドでギターをやっていたので、バンドで培ってきた技術を活かすことができる作品に出会えた上に、本格的にデビューすることができて、本当に光栄に思っています。

桜田通(ヴォーカル/武人) 取材の段階ではまだデビューはしてないので実感がないんですけど、5人でやる取材が増えているので、これもデビューするからこそなのかなって思っています。

才川コージ(ベース/充) 僕は役者や芝居の仕事をしてて、まさか自分がアーティストになるなんて思ってもなかったです。人生、本当に何があるかわからないなっていうのが、今の一番の心境です。

櫻井圭佑(ドラム/春雄) 僕もコージと同じように、役者をやってて、まさかメジャーデビューできるなんて全然思ってなかったです。でも、基本的に役者は一人でいることが多いので、5人で一緒にやるっていう新しいフィールドができて、自分の中ではワクワクしてる気持ちが強いです。

坂東龍汰(ギター/快) 僕はこの作品が初映画なので、その中でメジャーデビューもさせていただけるっていうのが嬉しいし、ありがたいです。決まったからには楽しんでいこうかなって思ってます。ライブでファンの方とお会いできるのも楽しみです。

初めて会う人たちとバンドをやるってどういう感覚なんだろうってワクワクしましたし(栗原)

最初にこの映画のオファーを受けた時はどう感じました?

坂東 やばいなって思いましたね。ギターを練習しなきゃって。プロになるんでしょっていう。

櫻井 オーディションの段階ではどの楽器になるのかはわかってなくて。歌をやってた通くんと(栗原)吾郎以外の3人に関しては、楽器自体がほぼ初めてなので、確かにやばかったです。

栗原 バンドをもともとやっていた身としては、初めて会う人たちとバンドをやるってどういう感覚なんだろうってワクワクしましたし。単純にギターを弾いて、ステージに出れるっていうことが楽しみに思いました。

櫻井 カッコいいね~。

桜田 (笑)役者を5人集めてバンドデビューさせる映画にするという企画を聞いた時は、ユニバーサルミュージックさん、どうしたんだ? すごいこと考えるじゃん、流石だなって思いました。そういう作品は今までもあったと思うんですけど、オーディションで丁寧に審査したりっていう、5人のキャストの集め方からしても、本気度が伺えたし、僕はプレッシャーが大きかったですね。

1回、同じ釜の飯を食うと仲良くなる、みたいな。みんなで焼肉に行ってから、とてつもないスピードで仲良くなったよね(坂東)

オーディションの後、バンドメンバーが決まってから初めて顔合わせした日のことは覚えてますか?

才川 覚えてます! なんか気まずかったですね。割と人見知りが多いから。

桜田 話す理由がなかったよね。

坂東 そうそう。何も話さなかった。

桜田 まず、台本と向き合った時に出た疑問を監督に聞きたくてしょうがない時間だったから、あまり僕たちの間ではコミュニケーションをとってなくて。ただ、僕も人見知りなんですけど、割と気を利かせて、初日からLINEのグループを作ったんですよ。でも、1週間くらい動かなくて。まじ、消せばいいって思ってました。

才川 あははは。送ろう送ろうとは思ってたんだけど、送っても返事くるかが心配で。

栗原 そのあと、衣装合わせで会って、ようやく動いた。

桜田 そう。そんときにご飯を食べに行こうって話になってからは連絡するようになりましたね。

坂東 1回、同じ釜の飯を食うと仲良くなる、みたいな。みんなで焼肉に行ってから、とてつもないスピードで仲良くなったよね。

才川 カフェに行ったりもして。

桜田 段階的じゃなく、速いスピードで仲良くなってるから、いまはもう割といいやってなってますね。

櫻井 あはははは。飽きてきちゃった?

桜田 ずっと一緒にいた同級生みたいな感覚になってて。つるむけど、会話はない、みたいな。新しい話題がもうないんだよね、俺ら。

坂東 何も話さなくてもいられるっていう居心地の良さ。もはや。

桜田 デビュー前にこんなことになっちゃって。だから、取材があると嬉しいです。こうして喋れるから。

バンドって改めて人と合わせないとダメなんだなって感じました(才川)

(笑)本読みでの顔合わせがあって、衣装合わせがあって、そのあとにバンドの練習っていう流れですよね。初めて5人で音を合わせた時はどう感じました?

才川 僕はそこで初めて人と音を合わせたんですよね。それまでは、スポーツも個人競技だったり、楽器も趣味で一人でギターを弾いてたくらいで。なんにしても、一人でやることが多かったので、人と合わせるのがすごく難しかったですし、バンドって改めて人と合わせないとダメなんだなって感じました。

坂東 僕も難しかったです。高校のときに軽音部に入ったんですけど、それこそコージと一緒で、ずっと一人でギターを弾いてたので、軽音部をすぐにやめて、映画部に入ったんですね。だから、みんなと一緒に音を出すのは不安でしたけど、楽しかったです。それぞれが出した音が1つになった時は。なんか、できんじゃんって思いました。レベルはわからないですけど、バンドの楽しさは感じました。

最初に「これくらいまでいければいいっていうゴールはないよ。上手くなり続けないといけないからね」って言われて(櫻井)

櫻井 一人で練習してる時はめちゃめちゃ孤独だなって感じてたので、みんなで合わせるときは唯一、楽しかったんです。でも、楽器って本当に難しいなって、ずっと感じてますね。役が決まってから、メジャーデビューするまでの期間が半年くらいしかなかったんですけど、最初に「これくらいまでいければいいっていうゴールはないよ。上手くなり続けないといけないからね」って言われて。正直、めちゃくちゃ難しいことだらけで、いまでも不安なままですね、正直。

栗原 僕だけもともとバンド経験があったので、逆にできるんだろうなって思われてるんだなって感じてました。とは言いつつも、バンドを解散してから1年以上経ってたので、ギターを触ったのも久々だったんです。そこのプレッシャーを感じつつ、演奏面だけじゃなく、パフォーマンスや見せ方をしっかりと研究しなきゃなって思いました。

桜田 音に関しては未熟な5人だと思うんですけど、初めてリハーサルでみんなと合わせたときは、僕が初めて中学生の時にバンドを組んで音を合わせたときの楽しさを感じて。音楽が本来持ってる楽しさを感じられたのは貴重だったというか、改めて、音楽が楽しいっていうことをこのEVENで初めてリハをした時に感じられたことが、すごく嬉しかったです。

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