Interview

日常ときどきダイビング! アニメ『あまんちゅ!~あどばんす~』ひと夏中聴いていたい極上サントラ─あの“ゴンチチ”が手がけた25曲を徹底解説

日常ときどきダイビング! アニメ『あまんちゅ!~あどばんす~』ひと夏中聴いていたい極上サントラ─あの“ゴンチチ”が手がけた25曲を徹底解説

この年になっても勉強させていただく部分が多かったです。制約があるがゆえの新しさというか(三上)

この他にも、2本のアコギをメインにした「きっと会える」は、エレキによるリードとアコギによるサイドに置き換えられて、より親密なアンサンブルとなった「きっと会える~その日まで~」に。陽光の下で軽やかに舞い踊るような3拍子曲「new waltz」も、オーケストラとピアノがノスタルジックなムードを醸し出す「old-fashioned waltz」となった。このように1期からの繋がりを感じさせる部分が多いのは、『あまんちゅ!』ファンにとってうれしいところ。また、最初に三上が触れていたように、いずれも原曲と比べてしっとりとしたアレンジになっており、2期アニメの世界を叙情たっぷりに下支えしている。

三上「「old-fashioned waltz」は(映像との)尺を合わせるために「もっと遅くしてほしい」と言われて作ったんです。僕は心の中で「そんなに伸ばしたら良くないなあ」と思ってたんですけど(笑)、出来を聴くと曲の新たな側面があっておもしろかったですね。この年になっても勉強させていただく部分が多かったです。制約があるがゆえの新しさというか」

松村「だからある種、いろんな曲を実験させていただいてる感じですよね。自分たちでは普段やらないようなことをやって、新たな発見があるっていう」

さらにシンセベースとパーカッションがどこかコミカルな表情を見せる「AneChan」、リバーブのかかったトイピアノ風の音色と打ち込みのビートが不思議な心地良さを生む「CHAKOMON」などは、シンセやサンプラーなどのデジタル機材を活用して世界に類を見ないインストゥルメンタルミュージックを創出していた、80年代のゴンチチサウンドを思い出させるもの。そういう意味では、古くからゴンチチの音楽を聴いている人にとっては懐かしさを感じる瞬間もあるだろうし、〈ゴンチチ=ギターデュオ〉というイメージが強い人はそのサウンドの多様性に新鮮さを覚えることだろう。

これをきっかけに、若い方が興味を持って僕らの音楽を聴いていただけたら、すごくうれしいですね(松村)

『あまんちゅ!』のスローライフな空気感にゆったりと寄り添い、その一場面一場面をより価値ある瞬間として輝かせながらも、いつの間にか観るものの心に浸透している今回の劇伴は、音楽作品としても非常に実りの多いものとなっている。結成40周年を迎えた今なお新鮮さを損なうことなく、いつまでもタイムレスに楽しむことのできるゴンチチのサウンドは、『あまんちゅ!』という作品と出会うことでまた新しい花を咲かせたようだ。

三上「昔は僕らみたいなギターデュオはどう活動していけばいいのかなんて誰もわからなかったし、先達がいないので自由自在にやってたんですけど、今回はいろんな人の意見を聞くことの重要さを勉強させていただきました。自分たちの楽曲のいろんな面を見ることができましたから。本当は活動10年目ぐらいでわかってないといけないんですけど(笑)」

松村「この作品をきっかけに、アニメのファンの方とか、20歳ぐらいの若い方が興味を持ってくださって、僕らの音楽を良いなあと思って聴いていただけたら、すごくうれしいですね」

TVアニメ『あまんちゅ!~あどばんす~』

AT-X 毎週土曜日23:00~
TOKYO MX 毎週日曜日23:00~
BS-11 毎週火曜日24:30~

©2018 天野こずえ/マッグガーデン・夢ヶ丘高校ダイビング部

GONTITIオフィシャルサイト
『あまんちゅ!~あどばんす~』オフィシャルサイト

原作漫画 あまんちゅ!
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