Interview

クアイフ 1stアルバムリリース! “絶対的、鍵盤系ドラマチックポップバンド”の3人が伝えたい音、言葉、そして、ポップスとは?

クアイフ 1stアルバムリリース! “絶対的、鍵盤系ドラマチックポップバンド”の3人が伝えたい音、言葉、そして、ポップスとは?

もともと自分の中になかったリズムというか、グルーヴ感に苦労したっていうのもあって、より愛着が湧いてますね(三輪)

では、最初に内田さんが言ってた「バンドのアイデンティティーを詰め込めた」という曲をあげるとするとどの曲ですか?

内田 8曲目の「さよならライアー」です。

えっ!? 意外ですね。サウンド的にはアーバンなシティポップやディスコ寄りのサウンドになってます。

内田 表層は今までのクアイフと違うんですけど、根っこの部分はクアイフだなって思うんですよ。まず、楽曲としては切ない中に最後にちょっと光が差し込む世界観が描かれてる。それはクアイフとして得意としてるところだと思っていて。演奏面においても、音数が多いという意味での演奏力の高さというのは自分らでも自信を持ってやってましたし、そこはこれからもやっていくことだと思うんですけど、そうじゃなくて、グルーヴっていう意味での演奏力の高さ、聞かせ方みたいな新しい着地ができたなと思っていて。クアイフらしさっていうのは、3人の顔が音源の中から見えてくるっていうところがあると思うんですけど、「さよならライアー」はこれまでとは違う顔を見せられたかなって思ってます。

三輪 僕も「さよならライアー」はめちゃめちゃ気に入ってて。僕は今まで、ラウドロックやメタルが好きで、速い曲や手数の多い曲が得意だったんですね。だから、何も考えずにフレーズを作ると、どうしても音数が増えてしまう。それをこの曲ではうまいバランスでできたし、もともと自分の中になかったリズムというか、グルーヴ感に苦労したっていうのもあって、より愛着が湧いてますね。いいグルーヴができたなって思ってますね。

同時代性も感じるサウンドっていう意味では、それもポップミュージックの大事な要素の1つかもしれないですね。他にもお気に入りの曲はありますか?

 どれもそれぞれに思い入れというか、良さがあって選べないんですよね。困ってる〜。

三輪 今までになかった作り方をしたという意味では、「こだまして」かな。ループ系なんですけど、しっかり展開があって、単純に聞いてて気持ちいい!ってなる曲です(笑)。

内田 「さよならライアー」も時代性を考えた曲なんですけど、「こだまして」も日本のポップスの中に、ループミュージックのテイストをどう入れるかっていうことで、Bメロだけ大きくコードが変わってるんですね。時代性もあって、日本感もあって、サンプリングの声も入ってる。そのバランスがすごく絶妙に成り立ってる曲だなと思ってて。これからの楽曲作りでも「さよならライアー」や「こだまして」のように、少ない音数の中でグルーヴを生み出せるような曲は、バンドとして増やしていきたいなと思ってますね。

このアルバムの曲たち、1曲1曲をちゃんと表現して、しっかりと伝えたいなっていう気持ちがより強くなってますね(森)

いま、これからという言葉が出ましたが、アルバム完成して、この先は見えた?

 この先リリースツアーがあるんですけど、今ライブで披露してるアルバムの曲は数曲しかなくて。私がどの曲が一番いいって選べないって言ったのは、1曲1曲がしっかりと際立って成立してるからなんですね。だから、ライブには勢いや流れが大事なときもあると思うんですけど、このアルバムの曲たち1曲1曲をちゃんと表現してしっかりと伝えたいなっていう気持ちがより強くなってますね。

三輪 今回のアルバムでどんな曲をやってもクアイフらしくできる自信がついたので、いろんな曲調にチャレンジしたいですね。前よりもそういう気持ちが強いし、殻が破れたかなって思います。結構前に内田が「ベースじゃなくていい。ドラムじゃなくてもいい」っていう話をしたことがあって。この3人であれば楽器にとらわれなくてもいいって。その時はその意見があまりハマってなくて(笑)。でも、今回のアルバムを作り終えてその気持ちが理解できた。ドラムじゃなくてもいいなっていう感じが強くなりました。

内田 理想としては、自分というフィルターを通して音楽を表現するだけで価値を感じてもらえるものになりたいっていうのが最終地点なんすよ。例えば、YMOの細野さんは、ソロで聞いても、YMOで聞いても、ユーミンさんの後ろで弾いていても、やっぱり細野さんなんですね。どういう風にやるかは置いておいて、その人間を通せば、その音になる。楽器がどうこうじゃないっていう。そこにたどり着きたいって思ってます。その結果、最良の判断が俺がエレキベースであって、(三輪)幸宏はドラムであったら一番いいと思うんですけど、あんまりそこに縛られたくもない。この3人でやってるっていういい意味での縛りは抜けないわけだし、それが個性になると思っているので、もっと自由にやる中で、どんどんチャレンジしていきたいなって思ってます。変わっていく中で、変わらないクアイフというものを感じてもらえたらいいなと思いますね。

曖昧で複雑に絡み合ってる感情、矛盾した感情を切り取って、歌にして、言葉にしてちゃんとも届けていきたい(内田)

変わらない部分というのは、やはり「日本語で歌を届ける」というところですかね。

内田 そうですね。音楽に言葉を求めるというか、リスナーの人たち同士の共感というか、一人じゃないって思えるものを求める人口って減ってきてると思ってるんです。SNSを見ると、この人もこう思ってるんだ、一人じゃないんだって思える感覚が日常の中で増えていて。音楽がなくても、孤独じゃなくなってきてるけど、例えばツイッターだったら本アカウントでも裏アカウントでもつぶやけない感情が人にはあるはずで。「愛を教えてくれた君へ」では<いまの日々を愛さないで>と<愛していて>が共存してる。そういう、曖昧で複雑に絡み合ってる感情、矛盾した感情を切り取って、歌にして、言葉にしてちゃんと届けていきたい。それが、言葉を、日本語を歌うアーティストとして必要なんじゃないかなって思っていますね。


その他のクアイフの作品はこちらへ

ライブ情報

クアイフTour “LIVE is YOURS”

6月15日(金) HOOK SENDAI(majiko/MOSHIMO)
6月19日(火)新潟Live Hall GOLDEN PIGS BLACK STAGE(東京カランコロン/MOSHIMO)
6月22日(金)神⼾VARIT.(FINLANDS/LUNKHEAD)
6月23日(土)京都MOJO(FINLANDS/LUNKHEAD)
6月27日(水)静岡Sunash(空想委員会/Half time Old)
6月29日(金)広島BACK BEAT(シナリオアート/東京カランコロン)
6月30日(土)福岡graf(東京カランコロン/ЯeaL)
7月2日(月)高松DIME(Calmera/鶴)

クアイフOne-man Tour “LIVE is YOURS”

7月20日(金)心斎橋JANUS
7月26日(木)SHIBUYA WWW
7月31日(火)名古屋ボトムライン

クアイフ

森彩乃(Vo./Key.)、内⽥旭彦(Ba./Cho./Prog.)、三輪幸宏(Dr.)。
2012年3月、音大クラシックピアノ科出身で数々のピアノコンクール受賞歴のある森彩乃を中心に結成。
2014年3月に1stフルアルバム「クアイフ」をリリース。
2015年6月にリリースした1stミニアルバム「organism」が第8回CDショップ大賞の東海ブロック賞を受賞。
2016年には2ndミニアルバム「Life is Wonderful」、1st EP「snow traveler」(「週間USEN HITインディーズランキング」1位獲得)を立て続けにリリースし、それぞれのリリースライブをSOLD OUTさせるなど躍進。
2017年4月の東名阪ツアーもSOLD OUTさせ注目度が急上昇する中、11月に「愛を教えてくれた君へ」でEPICレコードジャパンよりメジャーデビュー。同曲がZIP-FM「ATEAM ZIP HOT 100」1位・「Z-POP COUNTDOWN 30」で2週連続1位を獲得、「週間USEN HIT アニメランキング」1位・「週間USEN HIT J-POPランキング」で5位にランクインするなど各種チャートを席捲、”泣ける神曲”としてロングヒット。
2018年3月7日、全国23局でパワープレイ・レコメンドを獲得した2ndシングル「ワタシフルデイズ」をリリース。また、地元名古屋のJリーグクラブ名古屋グランパスのオフィシャルサポートソングを2016シーズンから担当し絶大な支持を得ている。

オフィシャルサイト
http://www.qaijff.com

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