Interview

【インタビュー】人気声優・水瀬いのりの“心が揺れ動くポイント”とは? 超充実2ndアルバム『BLUE COMPASS』への挑戦と手ごたえを訊く

【インタビュー】人気声優・水瀬いのりの“心が揺れ動くポイント”とは? 超充実2ndアルバム『BLUE COMPASS』への挑戦と手ごたえを訊く

東京国際フォーラムで行われた1stワンマンライブを経て、さらなる成長を遂げたアーティスト・水瀬いのり。1年ぶりのリリースとなる2ndアルバム『BLUE COMPASS』の制作過程について、彼女に話を訊いた。

取材・文 / 青木佑磨(クリエンタ/学園祭学園)


1stワンマンを経て、ライブは楽曲にまたひとつ磨きがかかる瞬間だなって思いました

昨年末に東京国際フォーラムで行われた1stワンマンライブはいかがでしたか?

水瀬いのり もちろん支えてくれている方たちはいるものの、ボーカルは私ひとりというステージを体験できたのは大きかったです。映像を見返しても純粋にすごく楽しそうに歌っていたなと思いましたし、あの日こういう気持ちであの場所にいたなと思い出せてうれしかったです。

ライブ映像を見返してみて印象的だったシーンは?

水瀬 アンコールで歌った「harmony ribbon」が印象的で、皆さんと一緒にハーモニーを紡げたことがすごくうれしかったです。「Innocent flower」は皆さんの前で歌えたことで、本当に自分らしい歌詞を書いていただいたと改めて実感しました。ライブは楽曲が活き活きとして、またひとつ磨きがかかる瞬間だなと思います。

ツアーを見据えた2ndアルバムのタイトルは、ツアー=旅をイメージして「コンパス」に

そんな1stワンマンを経てリリースされる、2ndアルバム『BLUE COMPASS』。こちらのタイトルの由来は?

水瀬 2ndアルバムは、6月9日から始まる初めてのツアーを見据えて制作しました。アルバムのタイトルがそのままツアー・タイトルにもなるので、テーマがリンクするような言葉を考えるというのが軸としてありました。ツアーは旅ということで、旅に必要なものをいろいろと考えて「コンパス」という言葉を思いつきました。

1stアルバムでは「とにかく自分の好きな方向性の楽曲を」と選曲が行われたそうですが、今作ではどういった基準で選曲が行われたのでしょうか?

水瀬 好みとしては明るく、誰かの背中を押せる応援歌が自分のカラーなのかなと思っているんです。なので元気で爽やかなテイストの「ハートノイロ」をアルバムの1曲目に選びました。真ん中の部分はバラエティ・ゾーンになっていて、そこで初挑戦になるような方向性の楽曲も多かったです。もっともっと元気に振り切った曲や、ヒロインになりきって歌うかわいい曲、ちょっとエレクトロな曲に挑戦してみたり……というのは1stのときにはなかった遊び心かなと思います。

初挑戦になったのは、どの曲のどのような部分ですか?

水瀬 「Shoo-Bee-Doo-Wap-Wap!」は新鮮でした。「まさかこんな明るい曲を歌えるなんて」と思うくらいすごくハッピーな楽曲で、レコーディングはこのテンションまで上げていくのがすごく大変でした。頭で考えるのではなく、体が動き出すような元気な楽曲なので、ここでこうするぞというよりは全体を通してずっと幸せに。一つひとつの表情がパリッとしていて、ずっとハッピーで横揺れしているイメージをもって挑みました。どこを切り取っても最高の笑顔という楽曲にしたかったので、特にサビの歌のアプローチが大変でした。

とにかくオケが明るいので歌声も負けられないですよね。技術的な工夫だけでは乗り越えられなさそうなほどの明るさを、どう表現したのでしょうか?

水瀬 とにかくテンションで、この楽曲に身を預けるという感じでした。最初はどこか引っ張られすぎたり、ちょっと引き気味だったり、「今のはやり過ぎなのかな」とアプローチに迷ってしまったりもしたんです。ですが何度も繰り返すうちにそういうことが全部ストンと抜けていって、歌詞に引っ張ってもらった感じです。自分が楽曲の中のヒロインになって街を歩き出すイメージで「他の人たちは全員エキストラ」くらいの大きさを持ちながら歌いました。キーも高い部分が多いので、必死に聴こえるのではなく軽やかに明るく聴こえるように気をつけました。

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