Interview

“不死蝶”のごとく蘇る名曲「Butter-Fly」─『デジモンアドベンチャー tri.』最終章で和田光司の思いをつなぐ 宮﨑 歩&AiMインタビュー

“不死蝶”のごとく蘇る名曲「Butter-Fly」─『デジモンアドベンチャー tri.』最終章で和田光司の思いをつなぐ 宮﨑 歩&AiMインタビュー

『デジモン』シリーズの歴代の主題歌を歌ってきたアーティスト・和田光司氏が亡くなってから2年。その代表作でもある「Butter-Fly」は「tri.Version」として、『デジモンアドベンチャー tri.』の最終章(第6章)のEDテーマとなり、”不死蝶”のごとく蘇った! 今回、“選ばれし子どもたち、デジモンシンカーズ、宮﨑 歩、AiM with 和田光司”として楽曲を担当した宮﨑 歩とAiMのふたりに話を聞いた。

取材・文 / 磯貝綾子


最終章のエンディングではちゃんと和田光司さんがいて、私たちもいるという心憎い演出にじーんときました

『デジモンアドベンチャー tri.』の最終章のEDテーマが「Butter-Fly」となり、おふたりが歌うことが決まったとき、どんなお気持ちでしたか?

宮﨑 歩 第6章のエンディングはどんな曲になるのか気になっていたんですけど、やはり「Butter-Fly」なんだなと思いました。しかもみんなで歌うと聞いて、「なるほど」と。いちばん美しい形で締めくくれて良かったと思います。

AiM 最終章にふさわしいエンディングになるだろうなと思いました。同時に、レコーディング作業は大変だろうなと。人数が多いので歌い分けはどういうふうにするんだろうと思っていましたけど、出来上がりを聴いたら見事に組み合わさっていたし、それぞれの聴きどころもあっていいなと思いました。

宮﨑 AiMさんがいちばん最初にレコーディングをして、僕がその後に歌わせていただきました。完成を聴いてみたら、男女のパートが交互になっているのが意外でしたけど斬新でしたね。ああいう聴こえ方になるんだって聴いていて面白かったです。

宮﨑 歩

AiM 私がいちばん最初のレコーディングだったので、ディレクターさんには「和田光司さんの歌い方に合わせて歌ってほしい」と言われたんです。和田さんの歌い方のくせもマネたりして、きっちり合わすような形で歌わせてもらいました。それから「多分ここがAiMさんのソロになります」というところだけ、和田さんから少し離れて自分の歌い方で歌ったり。キーが違うのできっとハモリで使われるんだろうなと思っていたんですけど、完成を聴いてみたら意外とほかの部分も使われていて驚きました。みんなで歌ったこともあって、全体的にお祭り感が出ていてすごく良かったです。

宮﨑 僕は自由に歌わせてもらったけどね(笑)。「好きなように自分らしく歌ってくれ」って言われましたしね。『デジモンアドベンチャー tri.』の最後に、選ばれし子どもたちとデジモンたちと一緒に僕らもこの曲を歌えて良かったです。

AiM 今回の「Butter-Fly」は和田さんのアカペラから始まるんですけど、下のハモリを宮﨑さんが、上のハモリを私がやっていて。映画のラストで映画館に3人の歌声が響き渡ったときに、静かに感動してしまいました。ちゃんと和田さんがいて、私たちもいるという心憎い演出にじーんときました。

AiM

時代が変わるごとにアレンジが変わって、歌うたびに歴史を感じる「Butter-Fly」

イベント等でこれまでもおふたりは「Butter-Fly」を歌ってこられたかと思いますが、思い出を振りかえってみていかがですか?

宮﨑 『デジモン』の顔とも言うべき曲ですし、どこで歌っても盛り上がる、知らない人がいない曲ですよね。歌い手としても本気で歌うべき曲ですね。

AiM 「Butter-Fly」はキーが合わないので、和田さんや宮﨑さんとか、毎回一緒に歌う人に寄り添う形でハモって歌わせていただくことが多いんですが、時代が変わるごとに「Butter-Fly」もアレンジが変わって、歌うたびにいろいろな思い出がよみがえるこの曲を、この先も誰かに寄り添う形でハモって歌い続けていけたらと思っています。

約20年間歌い繋いできた曲ともいえる「Butter-Fly」。お気に入りのフレーズもぜひ教えてください。

宮﨑 やっぱりサビの「無限大な夢の後の」の部分は、メロディとの兼ね合いや歌いまわしがすごく気持ちいいし、“無限大感”が出ていてすごく好きですね。

AiM “ゴキゲンな蝶になって きらめく風に乗って 今すぐキミに会いに行こう”という部分が、鳥ではなくて蝶というのがすごく良いなぁと思います。

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