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全世界が着こなし上手と下手に注目。女優たちによるファッション場外バトル

全世界が着こなし上手と下手に注目。女優たちによるファッション場外バトル

全世界が着こなし上手と下手に注目。女優たちによるファッション場外バトル

 オスカーナイトは着こなし上手と下手が全世界に打電される試金石。だから、女優たちは早くからプランを練り始め、晴れの舞台に相応しい装いを準備する。ブランドからの売り込みが激しい昨今は、女優との間で契約がまとまれば、そのドレスをどう着こなすのか? カメラに向ってどんなポーズを取れば効果的か? などなど、念入りにガイダンスが行なわれる。なので、かつて露出狂と揶揄された1985年度のシェールの“ヘア出しすれすれインディアンドレス”や、プレゼンターも即興でネタにした2000年度のビョークの“白鳥巻き巻きチュチュドレス”など、笑える失敗例は少なくなった。それはそれでちょっと淋しいけれど。

 さて、記憶に残るオスカーファッションと言えば、2007年度に『エディット・ピアフ〜愛の讃歌〜』で主演女優賞に輝いたマリオン・コティヤールのマーメイドドレス。全身に鱗を敷きつめた繊細なカットはジャン=ポール・ゴルチエ・クチュールの手仕事。長い裾を引き摺りつつステージに上がったコティヤールは、サプライズ受賞とも相まって当夜のシンデレラだった。シンデレラと言えば、2013年度にアイスブルーのプラダのドレスにダイヤのカチューシャで登壇し、『それでも夜は明ける』で助演女優賞を手にしたルピタ・ニョンゴも同じ。2人ともオスカー初候補で一発受賞。そんな勢いがドレスにも宿った好例だ。

 一方、オスカーナイトではおなじみのモードセレブもいる。セレブリティという言葉の語源的存在のグウィネス・パルトロウは、『恋におちたシェイクスピア』で主演女優賞をみごとゲットした1998年度の授賞式ではラルフ・ローレンのピンクのドレス、2011年度にはトム・フォードのガウン付き純白ドレス、2014年度は再び肩に花をあしらったピンクのラルフ・ローレンのドレスと、常に上級の着こなしを披露。2003年度にマーク・バウアーの深いVラインのサテンドレスで、2011年度にはアトリエ・ヴェルサーチのヴェルヴェットドレスのスリットから片足を出して話題になったアンジェリーナ・ジョリーも、ドレスを介してセクシーを演出できるモードセレブのひとりだろう。

 この女優にはこのブランドという鉄板コンビも。古くはオードリー・ヘプバーンとジバンシー。新しいところでジェニファー・ローレンスとディオール。今年も『JOY』(今年公開予定)で主演女優賞候補のジェニファーは、すでにディオールが公開している最新のシースルードレスをチョイスするかどうか!? レッドカーペットのモードバトルまで、あと少し!!

文 / 清藤秀人