吉田麻也に学ぶ8つのレジリエンス  vol. 2

Column

日本代表で活躍が期待される吉田麻也の弟力とは? ―実力社会で生き残る吉田麻也のレジリエンス。

日本代表で活躍が期待される吉田麻也の弟力とは? ―実力社会で生き残る吉田麻也のレジリエンス。

サッカー日本代表不動のセンターバック吉田麻也が自叙伝を刊行した。
その名も、『吉田麻也 レジリエンス――負けない力』(ハーパーコリンズ・ジャパン刊)。
長崎の片田舎に育ったサッカー少年が、世界最高峰リーグでの熾烈なレギュラー争い、怪我、フィジカルや言葉の壁、繰り返される監督の交代を経て、いかに困難を克服し、立ち上がる力を身につけてきたのか――この特集では吉田麻也の知られざる努力、そのレジリエンス(負けない力)を著書から紹介する。


~吉田麻也を構成する8つのレジリエンス~
【弟力】年長者や目上の人と過ごすことで、物怖じしない心が育まれる。
【英語力】ペラペラである必要はない。「ペラ」で勝負すればいい。
【選択力】何を選びどう生きるか、後悔しないよう決めるのは自分だ。
【アジャスト力】変化=フレッシュなリスタート。怖れることはない。
【スルー力】批判は必ず起きるもの。無駄にエネルギーを消費しない。
【反発力】前例は覆すために、固定観念は破るためにある。
【リスペクト力】相手に対する敬意が、自分に対する敬意を呼ぶ。
【バランス力】剛が生きるのは柔があるから。辛い時はいっそ笑おう。


吉田麻也に学ぶ8つのレジリエンス <第2回>

吉田麻也を構成するレジリエンスその1:弟力

◆原点。「弟力」

物心ついた頃からサッカーが自分の周りにあって、当たり前のようにサッカーをする少年時代だった。
ただし、問題がひとつだけ。サッカーをして遊ぶ相手は兄たちだから、必然的に自分より6歳も7歳も上が多い。当時の僕がどれだけデカい小学生だったとしても、中学生と比べたらやっぱり体格が違う。
30センチは自分より背が高い中学生と、まともにぶつかったりしたら絶対に無理。軽く吹っ飛ばされる。どうすれば、体格では勝ち目のない相手と勝負できるのか? そういった発想と感覚は、間違いなくあの頃から自分の中に芽生えていたと思う。

◆反面教師といいとこ取り

名前は可愛らしくても図体のでかい「麻也ちゃん」は、われながら要領の良い子どもだった。スポーツは何をやっても自然と一番。勉強も、めちゃめちゃできたわけではないけれど、めちゃめちゃできなかったわけでもない。先生に叱られない程度にうまくやる。それがすごく得意だった。
そんな「麻也ちゃん」が「お山の大将」にならずにすんだのは、やはり兄たちの影響が大きい。彼らの友達も含めて、複数のロールモデルがいつも周りにいたおかげだ。いろんな人からいろんな部分を、「こうすればいいのか」「こうしなきゃいけないんだ」という感じでピックアップして、「いいとこ取り」をするのが得意になった。
時には「こういうことはしちゃダメだな」「ああなっちゃいけない」と、反面教師にもさせてもらった。よく、周りから「ませガキ」だと言われたが、一歩も二歩も引いた視点で歳の離れた兄たちを観察してきたからこそ、物事を客観的に捉とらえる下地ができあがっていったのだと思う。
「自分ならどうするか?」「どうやったらあんなふうになれるのか?」「あんなふうにならないようにするにはどうしたらいい?」「そのために自分は何をしなくちゃいけないのか?」。そんなふうに、良い意味でいつも冷めた目で周りを眺めながら、頭の中で考える癖くせがつき、そのスタンスは、プロとして上のレベルに行けば行くほど必要なものになり、結果的には自分の長所のひとつになった。
サウサンプトンで試合に出る機会に恵まれずに苦しかった時期、よく「自分の立ち位置を受け入れて、やるべきことをやるだけです」と記者の人たちに言ってきたが、思い返すと、そこには幼い頃に培われた末っ子ならではの感覚、諦めではなく、現実を直視してしっかり受け入れられるマインドがあったような気がする。

◆まとめ

実力勝負の実社会でモノを言うのは、年齢差不問の感覚。
レベルの高い相手に揉まれれば、そのぶんだけ成長も可能。

『吉田麻也 レジリエンス――負けない力』(ハーパーコリンズ・ジャパン刊)より抜粋。
Photo by Colin Bell

吉田麻也 レジリエンス――負けない力

吉田麻也(著)
ハーパーコリンズ・ノンフィクション
ハーパーコリンズ・ジャパン

転んだら、起きればいい。
日本人初のキャプテン任命、チームMVP、世界最高峰リーグで結果を出し続ける男。

サッカーの母国で生き抜く“Unbeatable Mind(アンビータブルマインド)”とは――


吉田麻也

1988年8月24日生まれ。長崎県出身。12歳で名古屋グランパスのユースに入団。
2007年プロデビューを果たし、1年目からディフェンスの主軸として活躍する。
2009年、オランダ1部リーグのVVVフェンロへ移籍、同年日本A代表に初招集され、2012年のロンドン五輪ではOA枠で主将としてチームをベスト4へ牽引。
2012年にイングランド・プレミアリーグのサウサンプトンへ移籍、2017年には日本人初となるプレミアリーグ通算100試合出場を達成し、チーム月間MVPにも選出される。189㎝、86㎏。


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