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『ファークライ5』狂気の街でワクワクの寄り道遊び

『ファークライ5』狂気の街でワクワクの寄り道遊び

危険なカルト教団との戦いという、あまり類を見ないストーリーが強烈な個性となっているオープンワールドのFPS(一人称視点シューティング)、『ファークライ5』。前回の記事ではゲームの目的や具体的な進めかた、システムなどについて紹介しましたが、今回は主にストーリー攻略以外の自由度の高い要素をピックアップしていきます。メイン進行の傍流に用意された狩猟や乗り物の運転など、ひとつひとつがしっかり作り込まれ、ボリュームも相当なものです。ストーリーミッションの合間に、絶対にハマってしまう寄り道を楽しんでみてはいかがでしょうか。

文 / 内藤ハサミ


前回の記事を執筆したあたりでは、サブ要素に熱中しすぎてメインミッションが全然進んでいなかったのですが、困り果てている各地のレジスタンス(カルト教団に対抗している勢力)と話しているとさすがに良心が咎めたので、心を入れ替えようと決意。せっせとレジスタンスポイントを貯めて、ボスとの決戦に近づくよう頑張ってみました。具体的には、カルト教団基地の破壊、道端をふらついているペギー(カルト教団の信者の通称)の始末、牧場などにあるペギー印のサイロの破壊、などなど。なんだか破壊ばかりしていて、「カルト教団も保安官もやっていることは変わらないのでは……?」と自分の在りかたに不安を感じ始めたところで、カルト教団の使者・ジョンの地区ではレジスタンスレベルを最大にしてクリア、他の2つの地区もボス一歩手前のレベル3、というところまで進みました。

▲教会に押し入ってくるペギーを排除!

さあ、ここまで来たので、そろそろ始めるとしますか。何って……釣りでしょ、ビークルの収集でしょ、アーケードでの対人戦でしょ。他にもいろいろとやることがあって、結構忙しいんですよ。メインストーリーはもう終盤。ジョンとの戦いはかなり苦労したので、ここで一息入れて、頼もしい傭兵や寄り道要素のお楽しみについて紹介していきますね。 

個性豊かな傭兵たち

強大な力でレジスタンスたちを襲ってくるカルト教団。その戦火のなかをたったひとりで生き抜いていくのは困難を極めるでしょう。そこで強い味方となる3種類の“傭兵”を紹介します。まずは特定のミッションをクリアすると仲間になる、“スペシャリスト”。犬、熊、クーガーの3匹と、男性・女性それぞれ3名ずつの6名がスペシャリストとして設定されています。初めから固有のアビリティを使えるので、状況に合った特技を持つスペシャリストを呼べば、不利な条件の戦いにおいてもすぐに力を発揮してくれるでしょう。次に、民間人の“兵士”。彼らがカルト教団に襲われているところを助けたり、カルト教団の基地を解放したりすることで雇えるようになります。兵士のアビリティはスペシャリストと違い、兵士自身の合計キル数で解放されるので、仲間に加えたらガンガン戦わせましょう。最後は“CO-OPモード”に誘ったフレンドを傭兵として雇うという方法。フレンドと一緒に楽しめる“CO-OPモード”で遊ぶには、インターネット接続と、PlayStation®4版ではPlayStation®Plusへの加入、Xbox One版ではXbox Live ゴールドメンバーへの加入が必要です。ちなみに、ゲームのチュートリアル終了後のすべての要素を“CO-OPモード”でプレイ可能。信頼できる仲間との戦いは、孤独な状況を楽しむプレイとはまた違った面白さです。

▲心強いスナイパー、“スペシャリスト”のグレース。レーザーサイトで敵を狙う鷹のような目にシビれます。敵の多い拠点で、まずは遠くから数を減らしておきたい。そんなときなどに彼女は役に立ちます

▲“スペシャリスト”の老犬ブーマー。見た目は頼りなげですが、敵の武器を持ってきてくれたりタグ付けしてくれたりとても優秀!

人間の傭兵は“ガンフォーハイヤー”、動物は“ファングフォーハイヤー”、CO-OPで呼んだフレンドは“フレンドフォーハイヤー”とも呼ばれます。ちなみに、プレイヤーの敵でない動物は近づいて“□ボタン”を押すと撫でることができます。動物好きにはたまりません! 傭兵たちは傷つき倒れてしまうと一旦戦線を離脱しますが、一定時間経てば再び呼び出せるようになります。

▲“兵士”のデイブエリス。彼がペギーに襲われているところを助けると、共闘を申し出てくれました

どの傭兵もそれぞれに愛着が湧くキャラクターなのですが(とくに“スペシャリスト”には強烈な個性があります……)、個人的にお気に入りのキャラクターは、ストーリーミッションの“居心地の良い空”をクリアすると仲間になるスペシャリスト、アデレード・ドラブマン。

▲“ヘリコプター・クイーン”の異名を持つアデレード

持っているアビリティも、要請すると武装したヘリコプターで駆けつけてくれる“ヘリコプター要請”、大きな弾倉でより多く弾が撃てるようになる“リロード頻度低下”の2種類で、どちらも豪快。アデレードの性格も同じく豪快でブッ飛んでいて、お世辞にも善良で上品な人間とは言えません。しかし、自分の腕ひとつでたくましく生き抜いているアデレードの姿に、筆者はなぜか惹かれてしまうのです。皆さんもぜひアデレードを助け、彼女の人柄に触れてみて下さい。なお、決してほっこりと心が温まる展開にはならないので、その点についてはご了承を。 

フィールドを飛び回り、大物を釣る! 

現在まで、たくさんのゲームにお楽しみ要素として実装されている“釣り”。これがあると、ゲームの本筋そっちのけで熱中してしまう方も多いのではないでしょうか。もちろん川や海が存在する『ファークライ5』でも釣りができます。その作り込まれた面白さには、「私、保安官辞めてアングラーになる」と任務を忘れて没頭してしまうプレイヤーもいるとか……。

▲美しい山の景色を眺めながらの釣り……世知辛い日常を忘れられるひととき、最高

釣りをするには、とにかく竿がなくてはなりません。竿は、民家や釣りができるポイントに落ちていることもありますし、ショップでも購入できます。竿を手に入れたら、次は釣り場探し。水場に沿って歩くと釣れそうな場所が発見できるので、散歩がてら探してみてはいかがでしょうか。他にも、フィールドに落ちている雑誌を読むことで釣り場を地図にマーキングできます。ただし、忘れてはならないのが、ここは危険な“ホープカウンティ”だということ。釣りをしている間も容赦なく襲ってくるペギーや野生動物には、くれぐれも気をつけてください。

▲それぞれ特性が違う釣り竿が、数種類存在します

▲武器変更画面で“R1ボタン”を押し、実用品ホイールから竿を選択。“△ボタン”でフライも選べます。フライの種類によって釣りやすくなる魚が変わります

 水場に立ち、“R2ボタン”でキャスティング(釣り糸を垂らす)。“L1ボタン”をちょこちょこ押しながら、少しずつフライを動かすと魚が寄ってきやすいです。魚がかかったら再び“R2ボタン”を押してフッキング(魚を針に引っ掛ける)。魚が糸を引っ張る方向と逆向きに釣り竿を倒しながら“L2ボタン”でリールを巻いていき、釣り上げます。リールを巻いているときに糸が赤くなってきたら切れてしまう予兆なので、そのときは巻くのをいったんやめ、糸の色が緑に回復してから再び巻くのがポイントです。

▲やったー! 釣れたっ。丸々としたレインボートラウト!

最初は手順がたくさんあって難しいように思えますが、何度かトライしているうちに流れがつかめてくるはず。すると、これがちょうどいい手間のかかり具合で、本当に魚釣りをしているような感覚。世間ではただ釣らせるだけの釣りゲーも多いですが、これはなかなかクォリティの高いチューニングです。釣ること自体が楽しいので、なかなかやめられなくなってしまいます。釣った魚はショップで売却できるので、活動資金稼ぎにももってこい。もし釣り糸が切れてしまってもフライや竿は失われないので、どんどんチャレンジしてみてください。

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