2018年春アニメ主題歌特集  vol. 24

Interview

濃いキャラが繰り広げる妄想劇!「真島さんはやっぱり、ちょっとエロい」─駒形友梨に聞く、ショートアニメ『踏切時間』とアーティストデビュー

濃いキャラが繰り広げる妄想劇!「真島さんはやっぱり、ちょっとエロい」─駒形友梨に聞く、ショートアニメ『踏切時間』とアーティストデビュー

踏切を前に繰り広げられる学生たちの「あるある妄想劇」を投影した5分間のショートアニメ『踏切時間』。みずからも、エロいと評判の女子校生「真島さん」役で出演している駒形友梨が、同作品の主題歌「トマレのススメ」を歌いアーテイストデビューすることが決定。2018年6月20日にCDをリリースする。本稿では、アニメ『踏切時間』の魅力を中心に、彼女がどんな想いを「トマレのススメ」に詰め込み歌ったのかを紐解きたい。

取材・文 / 長澤智典


自分や周りの人たちと重なるキャラクターが魅力の『踏切時間』

駒形さんが歌う「トマレのススメ」が主題歌として流れているアニメ『踏切時間』。駒形さんも、「真島さん」という女子校生役で出演しています。

駒形友梨 真島さんもそうですが、この作品に登場する人たち、みんなキャラクターがとても濃すぎなんです。なのに、「クラスにこんな人いなかったっけ?」と思い返したくなるような、そのリアルさもまた魅力的な作品です。

短い時間のなかで、登場人物たちがいろんな妄想を一気に膨らませますからね。

駒形 わたしが演じている「真島さん」のシリーズは、ほとんど田西くんの妄想のモノローグで埋めつくされるという(笑)。しかも、田西くん役の松永一輝さんは、あの作品が初アフレコ。なのに、あんなにもたくさんのセリフ量をモノローグ形式で一気に言っていたので、隣にいながら「すごいなぁ」と関心して見てました。

第二話「真島さんはエロい」の中盤までは田西くんのエロい妄想モノローグでシメられますからね。でも、真島さんもしゃべったら……。

駒形 それまでずっと黙ってたぶん、真島さんもしゃべりだしたときのインパクトは強烈です。「真島さんって、まわりの人たちはエロいというけど、実際にはどうなのよ?」と田西くんが期待や妄想を広げていくなか、実際にしゃべったら、「やっぱ、ちょっとエロいぞ」みたいな感じでしたからね。

『踏切時間』を見るたびに、人ってこんなにも豊かに妄想を描き出すものなんだと関心してしまいます。

駒形 そうですよね(笑)。私、田西くんの妄想を見ながら、「思春期の男の子って、こんなことばっか考えてるんだ」と思いました。『踏切時間』には、SNSでしか会話しない「SNS兄妹」も出てきます。大人になった今でこそ、兄弟と一緒に遊びに行くと「仲良しでいいね」となるけど、たしかに学生時代って、兄弟どうしで遊びに行くのが恥ずかしいみたいな考えもあったじゃないですか。その意識が「懐かしいなぁ」とも思いました。

『踏切時間』は、思春期の学生時代だからこそ感じる想いを、いろいろ投影していますよね。

駒形 そうなんです。だからかな、観ていて新しくもあり、懐かしい感覚も覚えますよね。

「先生といっしょ」の回での、先生の妄想もヤバかったですけどね。

駒形 あの先生、かわいいですよね。たしかに先生が、踏切前で生徒に出会ったら、なんて声かけて良いのか気まずいと思うし、生徒だって「どうしよう」となりますよね。私だって、年下の子としゃべるときは「何を話そう」となるのに、親子ほど年が離れてしまったら、なおさら……。生徒もそうだけど、意外と先生も苦労してるんだなぁという気持ちにもさせられました。

駒形さんも、仕事柄年上年下関係なく、いろんな世代の方々とご一緒する機会が多くないですか?

駒形 このお仕事を始めてから、いろんな世代の方々とお話させていただく機会は増えました。以前は、年上の方と話すことなどなかったから、ろくに敬語も使えなかったんですね。だから、最初の頃は敬語の使い方に戸惑ったり、変にしゃべってボロが出るくらいなら「黙っておこう」となったり(笑)。今は、さすがに経験を重ねてきましたので、そこは変わりました。というか、自分も年を取ったんだなと思いました(笑)。

「駄目だ、気の利いた話題を考えられない」と、会話することを諦めることも(笑)

駒形さんは、現場で積極的に話しかけていくタイプ? それとも、人の会話の中へ混じるタイプ?

駒形 そこは、その場によると思います。私、話題の提供が得意じゃないので、逆に話題を提供してくださる方とはいっぱいしゃべるんですけど。互いにシーンとしてるときは、無理にしゃべることなく黙っています。

そこは、変に気を使うことなくという形ですね。

駒形 気を使うというよりも、「駄目だ、気の利いた話題を考えられない」となって、会話することを諦めます(笑)。無理に相手に気を使おうとする空気って相手にも伝われば、それが余計な緊張も産むじゃないですか。そういうときは、じっとしています。

いろんな場面に合わせての気づかいをしているんですね。

駒形 そこが日本人の良いところであり、息苦しいところでもありますからね(笑)。

こういう仕事だと、キャリアによっては年下でも先輩になることもありますよね。

駒形 はい、今、同じ事務所の3人(野村香菜子/角元明日香/駒形友梨)でラジオ番組「だれ?らじ」をやってるんですけど、ラジオ内の関係性もあり、年上でも野村さんのことを「のむらー」と呼び捨てにして、ガンガンタメ口で話してます。それどころか、面と向かって毒のあることだって言っちゃいますからね。でも、その関係性があるからこそ、先輩後輩以上の深い関係を作れているのも事実です。

「アイドルマスター ミリオンライブ!」の公演もそうで。あそこはとくに年齢もキャリアも様々だけど、ひとつの物事に対して、みんなで頑張る時間を共有してゆくからこそ、あの感動が生まれるんだと思います。誰ひとり「わたしが先輩だから」なんて言わないし、みんなで結束していいものを作ろうという気持ちを持てる、あの現場が私は大好きです。

改めて、アニメ『踏切時間』の魅力をお願いできますか?

駒形 オムニバス形式のショートドラマだから、本当にいろんな登場人物が出てきます。しかも、みんなが主人公と言えるくらいにキャラクターの濃い人たちばかりで。『踏切時間』を観るたびに「あー、うちのクラスにもこういう子いたなぁ」「私はこうだったなぁ」と、自分の学生時代を思い返しています。そう思い返すたびに、心がほっこりもしてくるんですね。ぜひ、通勤や通学で踏切を使っている方は、自分の姿を登場する人たちに重ねながら楽しんでください。

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