Interview

映画『猫は抱くもの』で共演した沢尻エリカ×水カン・コムアイ、“音楽”が結び付けた意外な交流とは!?

映画『猫は抱くもの』で共演した沢尻エリカ×水カン・コムアイ、“音楽”が結び付けた意外な交流とは!?

共通の趣味は“音楽”。タイのフェス、アメリカ、クラブなど一緒に行った。

劇中では人間の沙織と猫のキイロの絡みはほぼないですよね?

沢尻 絡みはない。覗いてただけ?

コムアイ うん。覗いてましたね。あと、幻を見てるシーンとか。同じ世界にいることはなかったですね。

現場での交流はありました?

沢尻 舞台パートが、みんなで前橋に行ってたんですけど、楽屋でずっと二人が待ちの時があって。

コムアイ そう。たまたまその時、ゴッホも良男もいなくて…。しかも、微妙に東京には帰れないんだよね、前橋だから。

沢尻 待ち時間にみんなと話したりしてたんですけど、その時は二人でずっと話してて。趣味の話とかして、すごい打ち解けました。

コムアイ 「旅行とかよくするんですよね」って聞いて。そしたら、去年、東京じゃない場所で、同じ日に同じ場所にいたっていうのがいくつかあって。

沢尻 それ、すごくないですか? 例えば、去年、私、アメリカのフェスに2回行ってるんですけど、同じ日に同じ場所にいたんですよ。

コムアイ 数十メートルっていう感じだけど、会ってないんですよね。

沢尻 会ってはないけど、絶対にどっかですれ違ってたよねって。「嘘でしょ! こんな偶然あんの?」って、びっくりしちゃって。音楽の趣味とかも合うから。

コムアイ クラブにも遊びに行ったね!

沢尻 うん。そのあと、コムアイが誘ってくれて、タイのフェスにも行ったりもして。

コムアイ 12月に寒い日本を脱出して。めっちゃ楽しかったです。

一緒に海外旅行に行くほど仲良くなって、お互いの印象は何か変わりました?

沢尻 最初すごく不思議な子だな、変わってるなと思ってて。でも、結構、友達が繋がっていたりするし、音楽の話をすると、めっちゃ近いところにいるなっていうのがわかって。コムアイの作品を見てみたりしたんですけど、すごくユニークで、クレバーで、私が持ってない新しい感覚があるので、私は感化されました。

コムアイ ありがとうございます(笑)。私もいろんな話を聞いて、イメージが変わったかも。すごくまっすぐで、丁寧に生きていて、でも、気づかずにバチン! って何かにブチ当たることがある人なのかなって思いました(笑)。そういう真面目さがありつつ、旅の準備は全部、自分でするって聞いて。オレゴンに行った時、チケットを取るのが大変で、友人に手伝ってもらったんですけど、エリカさんは、チケットもキャンピングカーも自分で手配して、友達の分のチケットも取ってるって聞いて。それ、エリカさんがやってるんだと思って。

沢尻 ある意味、自己中なんだと思うんですけど、全部、自分でオーガナイズしたがるんですよ。完璧なルートを自分で組み立てて、チケットから何から何まで手配をして、あとはスケジュールだけ空けて来てね、みたいな。

コムアイ それが意外だったかも。すごく頼れる姉さんっていう感じで。

沢尻 割と面倒みはいい方だと思う(笑)。

コムアイ 頼もしい感じ。一緒にいたら何も考えなくていい。「はーい、そうしまーす」ってしていられるのが楽です。

「外からいろんな声が聞こえてくるのに、耳を塞ぎたくなる」。峯田和伸の武道館ライブのMCがセリフに。

(笑)。映画の話に戻りますと、完成作を観て、お気に入りのシーンはありますか?

コムアイ 私が歌ってるとこが一番好きかな。

沢尻 私もそこが一番好き。森の中で歌ってるところ、すごくよかったし、あそこでジーンときたもん。楽曲も良くて、映画の雰囲気にすごくはまっていて。なんとも言えない気持ちになるっていうか。

コムアイ 私、あのシーンの直前のゴッホが沙織にいろいろ話すシーンも好きなんですよ。監督が峯田さんの武道館のライブを観に行って、そこで言ったMCを拾って、書き足したところがあって。そのセリフになった時に、ゴッホがそれまでモヤっとしてた像が焦点を結ぶっていうか、サーって、はっきりしてきて。それを見てる沙織の顔がすごい揺らぐというか。感情がグラグラ揺らされちゃってるっていうところで、それまでのんびりしたこの映画が、急に強さを増す。それがいきなりくるのが面白いな。

書き足したセリフというのは?

沢尻 すごい臭いセリフなんだけど、<外からいろんな声が聞こえてくるのに、耳を塞ぎたくなる>っていうところだよね。

コムアイ そう。ゴッホにひたすら言われてるとこ。

沢尻 あそこは一番大変でしたね。アトリエ入って、ゴッホと話して、スナック行ってカラオケして、怒ってまた戻って……。シーンが続いてるので、一連でやらないといけないし、ノーカットなのですごく緊張しました。さらに、アングルを変えて撮らないといけないので、体力も精神力も使ったので、終わった時にどっと疲れがくるっていう感じでした。

コムアイ その時猫たちは先に帰ってて。現場には触れられない感じでした(笑)。

(笑)。キイロが歌うシーンの話が出ましたが、沙織もアイドルグループ「サニーズ」としてのダンスと歌唱シーンがありました。

沢尻 撮影自体がすごく面白かったです。なんか、本当に擬似アイドルを経験できというか。だいたい同年代の女の子たちなで、本当にアイドルそのまんまの経験をさせてもらったので、すごく新鮮だったし、楽しかったです。

沢尻エリカ

1986年、東京都生まれ。2003年に女優デビュー後、TVドラマ『1リットルの涙』(05/CX)『タイヨウのうた』(06/TBS)など話題作に出演。映画『パッチギ』(05)では「第29回日本アカデミー賞」新人俳優賞を受賞、映画『ヘルタースケルター』(12)で「第36回日本アカデミー賞」優秀主演女優賞し着実に演技派女優へと君臨した。2018年は本作のほか『不能犯』がすでに公開されており、今後も『食べる女』(9月公開予定)『億男』(10月19日公開予定)が控える。

オフィシャルサイト
http://www.erikatokyo.com

コムアイ

1992年、神奈川県生まれ。2013年に音楽ユニット「水曜日のカンパネラ」のボーカルとしてデビュー。2016年に話題のアーティストを主演に迎えたショートドラマ「times」で女優デビューを果たす。二階堂ふみとのW主演ドラマ『トーキョー・ミッドナイト・ラン』(朝日放送)はワンカットドラマとして話題に。2018年は本作のほか、7月に公開される映画『縄文にハマる人々』でナレーションを務めるなど、音楽の枠にとどまらず活動の場を広げている。最新EP『ガラパゴス』が6/27リリース、6/30、7/1には河口湖ステラシアターにて野外ライブが開催決定している。

水曜日のカンパネラ オフィシャルサイト
http://www.wed-camp.com

オフィシャルTwitter
@KOM_I

フォトギャラリー

映画『猫は抱くもの』

6月23日(土)新宿ピカデリーほか、全国ロードショー

【STORY】
こじらせた1人と1匹の妄想が、自分らしい幸せに気付かせてくれる―
思った通りの自分になれなくて、いつしか投げやりな生き方に慣れてしまった沙織(沢尻エリカ)。元アイドルのアラサーで、今はスーパーで働く彼女が心を開くのは、こっそり飼っている、ロシアンブルーの猫・良男(吉沢 亮)だけ。今日いちにちの出来事を、妄想を交えつつ良男に話して聞かせる沙織。沙織の心に寄り添ううち、良男は自分が沙織の人間の恋人で、彼女を守れるのは自分だけだと思い込んでしまう。そんなある日、沙織の前に“ゴッホ”と呼ばれる売れない画家・後藤 保(峯田和伸)が現れ、良男は沙織の変化を目の当たりにする。ある晩、良男は月に誘われるように外の世界に飛び出し、迷子になってしまい……。ゴッホや、ゴッホを慕う猫・キイロ(コムアイ)、個性豊かな猫たちとの出逢いを通じて、1人と1匹は、自分らしく生きるすべを見つけていく。うまくいかないことの輝き。置いてけぼりをくらっている時間の豊かさ……。灰色の日常がカラフルに輝きはじめる、心温まる物語。

監督:犬童一心
原作:大山淳子『猫は抱くもの』(キノブックス刊)
脚本:高田 亮 
音楽:水曜日のカンパネラ
出演:沢尻エリカ、吉沢 亮、峯田和伸、コムアイ(水曜日のカンパネラ)、岩松 了、藤村忠寿、内田健司、久場雄太、今井久美子、小林涼子、林田岬優、木下愛華、蒔田彩珠、伊藤ゆみ、佐藤乃莉、末永百合恵、柿澤勇人
企画製作・配給:キノフィルムズ 
制作プロダクション:ADKアーツ
©2018「猫は抱くもの」製作委員会

オフィシャルサイト
http://nekodaku.jp/

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