Silent Siren 『S』 pecial   vol. 1

Interview

Vol.1 ひなんちゅ ×「S」tage

Vol.1 ひなんちゅ ×「S」tage

4つの視点【「S」tage,「S」ound,「S」ong,「S」tyle】から「S」に迫る!

3/2に4thアルバム『S』をリリースしたSilent Siren。ガールズバンドとしてはメジャーデビュー後、最速での武道館公演を大成功させ、人気、知名度も急上昇中のSilent Sirenに、4つのキーワード【「S」tage、「S」ound、「S」ong、「S」tyle】からコアを探るべく、一人ひとつずつのテーマでインタビューを敢行した。
その1回目は、バンドのリーダーでもある“ひなんちゅ”に「S」tage=ライブに対する想い、リリースした渾身のアルバム『S』について聞いた。ライブを経て成長してきて、この7月には横浜アリーナ公演も控えるSilent Sirenの今を感じてほしい。

インタビュー / 山田邦子 撮影 / 藤城貴則


ひなんちゅは、ここまでのSilent SirenとしてのStage=ライブにはどんな変化があったと思いますか?

ひなんちゅ 自分たちが頑張って練習したものを披露するっていう“発表会”スタイルだったものが、回を重ねるごとに、お客さんのことをすごく考えるライブになってきました。それはどうしたらお客さんが楽しんでくれるかという意味ももちろんだけど、最初の頃って、その日のお客さんのテンションに引っ張られてしまっていたんですよ。盛り上がる時も、そうじゃない時も。ツアーに出ると他の地域と比べてしまったりして、その点は4人ですごく話し合いました。どんな時もテンションをキープして、変わらないパフォーマンスをする努力を、私たちがしなきゃいけないんだって。

だから毎回、初心を思い出してる。

プロとしての意識ですね。

ひなんちゅ 結成した頃はもちろんワンマンとかできないから、イベントとかに出てもうちらを知らない人がいたり、べつに好きじゃないなって思う人がいても当たり前だったんですよ。だけど、Silent Sirenのことを好きな人がいるんだってわかるようになってからのライブが盛り上がらなかったりすると、“あれ?”って。甘えてたというか、調子に乗ってたんですよね。だから毎回、初心を思い出してる。あの頃の自分たちがいるからここまで続けてこれたんだし、過去の失敗と反省があるから今のいいライブもあるんだって。

silentsiren1-16022523028_

ガールズバンドとして、メジャーデビュー後最速で日本武道館でのワンマンも実現させましたね。

ひなんちゅ そういう記録ってなんとも思わないと言ったら嘘になるけど、何かに対抗するためのものではないなとは思ってました。これまでその記録は、最近だとチャットモンチーさんとSCANDALさんが持っていて、私はそのどちらの武道館も見に行ってるんですね。だからよけいに複雑で。でも、私たちもそこまでにちゃんと段階を踏んでやってきたわけで、記録云々よりも、ちゃんとまっとうにやってきたからっていう気持ちでステージに立ちましたね。

これまでにたくさんのライブを行ってきましたが、特に思い出に残っているのは?

ひなんちゅ 2013年5月のSHIBUYA-AX。その年の夏にリリースする『ビーサン』を初披露だったんですが、当時の自分たちにとっては難しすぎる曲だったんです。自分のプレイ的にも、あのBPMで4人で合わせるのも。余裕を持ってないとお客さんを煽れない曲だから、練習スタジオでめちゃくちゃ泣いてた。Twitterとかでは「楽しみ。早くAXやりたい」とか言ってたけど、心の中ではあと1週間時間があればいいのにって思ってましたね。慌てふためいたまま、当日を迎えてた気がします。

その『ビーサン』は、今や絶対外せないライブの定番曲になりましたよね。

ひなんちゅ そう。何かのタイアップでもなんでもないのに、みんなが“この曲で盛り上がりたい!”って思ってもらえるのは、すごいことだと思う。他のバンドの曲がドラマで使われたりCMで流れたりすると、焦ったり悔しいと思ったりもしたけど、曲として愛されていることがいちばん嬉しいなと思うんですよ。Silent Sirenの曲には、そういう力があると思ってる。だからこれからも、焦らず自分たちの曲を作っていけば次の何かにつながるかもしれないと思ってるし、ライブは、その可能性とか確信を持たせてくれる場所じゃないかなって思ってます。

昨年の年末には、愛知と大阪と東京で「覚悟と挑戦」という大規模なワンマンライブを行いました。その時は、メンバーを代表してひなんちゅが企画段階から作り上げていったんですよね。

ひなんちゅ すごく楽しかったです。舞台の幅が何メートルだから、この曲のここでゆかるんがどこまで行って戻ってこれるかとか、予算の問題とか、とにかく細かいところまでスタッフさんと一緒にやったんです。ライブについて、本当にたくさん勉強しましたね。
silentsiren-16022523044

客観的な立場に立って見えた、Silent Sirenの魅力はどういうところでしたか?

ひなんちゅ 全員が前に出ているところ。“Silent Sirenのベースって誰だっけ?”じゃなくて、いい意味で“あいにゃんってベースだよね?”って言えるくらい、みんなキャラが立ってて、人としての個性が前に出てるバンドだなって思った。それが音にもMCにも出てるから、どんな場所で、どんな演出でライブをやってもSilent Sirenになるんだろうなって思いましたね。

次のページ→「あの日の景色はやっぱりすごくうれしいなあと思いましたね。」byひなんちゅ

1 2 >
vol.1
vol.2