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『DARK SOULS REMASTERED』心を折られても虜になる魅力の正体とは

『DARK SOULS REMASTERED』心を折られても虜になる魅力の正体とは

魅力あふれる世界設定 

『DARK SOULS』シリーズの重厚な世界設定は、西洋のダークファンタジーを軸としながらも遊び心ある小ネタやパロディなどがいっぱい。実際にプレイしてみると、シブめのビジュアルイメージからは想像できない、バラエティに富んだ面白さに出会えるでしょう。用意されたエリアも美しく、いろいろな仕掛けに満ちています。駆け足でそれらの風景を動画で紹介します。 

▲ギリシア神話の“キマイラ”のような特徴を持った“霊廟の聖獣”。美しいデザインにも注目

各エリアに身を投じれば、感心しながらもすぐに受け入れられます。ですが、その世界で展開するストーリーを理解するのにはかなり苦労するはず。……というか、筆者も「このゲームの物語を理解していますか?」と問われれば、全く自信がないのです……。ゲーム中で出会う人々の話、作中にあるモチーフのデザイン、アイテムや魔術などの説明文に鍵はたくさん散りばめられているのですが、ちょっと見たくらいで全体がわかるような生易しい作りにはなっておらず、何人ものプレイヤーが現在も楽しい考察の沼にハマっています。“神話的な大筋は決まっているものの、わかりやすい正解というのは初めから存在しない”というのが筆者の考えのひとつではありますが、それにしてもその“大筋”のなかに凄まじい熱量のドラマが潜んでいるのは事実です。それを楽しむため基本的に押さえておきたいのが、プロローグの内容。

▲“ソウルが全ての生命の源であるなら 人のみにある人間性とはなんなのか?”と語りかける、人間性の説明文。オリジナル版が発売されて7年、筆者はずーっとそれを考え続けています

プロローグでは、物語の始まりについて語られています。“古い時代 世界はまだ分かたれず、霧に覆われ 灰色の岩と大樹と、朽ちぬ古竜ばかりがあった”。つまり、太古は“古竜”と呼ばれる存在が主役の時代だったようです。この抽象的な概念が神話っぽく、スケールの大きさにワクワクしてきます。続く文章には、突如火が起こりそれを見つけたものたちがいたこと、古竜の時代が終わり火の時代が到来したこと、そしてその火すらも消えゆこうとしていること、が語られます。消えかけの火は人の世に届かなくなり、人のなかには“ダークリング”が出始めてきました。このダークリングこそが不死の呪いの証であり、プレイヤーが操る主人公は、この呪いに侵されているのです。ハイ、ここまでの話がすごく大事ですよー! ここをまず押さえておけば、物語の進行の半分くらいは……いや、3割くらいにはついていけるようになるかと思います。あとの半分から7割はやっぱりわからないままかもしれませんが、わからない状態でいることも実はすごく楽しいことなんです。自分なりに情報をまとめ、「あれは……もしかしたらこういうことなのかも?」と考えている時間はとっても楽しいものです。 

魅力いっぱいのNPCたち

世界設定を読み解くうえで忘れてはならないのが、いろいろな場面で関わることになるNPCたちの存在。それぞれに目的や考えを持ち、関わりかたによっては敵や味方になったりするキャラクターもいます。ここでは人気のあるキャラクターから、何人かをスクリーンショットで紹介しましょう。

▲爽やかな人柄が他のNPCとは一線を画す、“太陽の戦士ソラール”

彼の服や盾に描かれた太陽は、なんとソラール氏自筆とのこと。「太陽大好き!」という気持ちがストレートに伝わる良い絵です。憧れの太陽を探す旅の途中、主人公と出会うソラール。はたして彼の太陽は見つかるのでしょうか……。

▲運命的な美しさと謳われる“女神フィナ”の信奉者、“女神の騎士ロートレク”

彼は不死街の牢に囚われています。前回の記事でも書きましたが、筆者の激推しNPCです。リアルでは全然お友だちになってくれそうにないタイプの人なんですが……。ロートレク関係のイベントを進めていけば、彼の抱える闇や魅力に気づくはず!

▲エリンギのおばあちゃん、“霊廟の守人エリザベス”

このあと紹介する“ウーラシールの宵闇”と関係があるらしい人物。いや、キノコ物? ちなみに、エリザベスの名前は“エリンギ”が由来だそうです……えぇ……。ゲーム中、エリザベスがキノコである理由についての情報は全然ないんですよね。なんと本人にもわかっていないらしいです。

▲ふんわりした喋りかたと気立ての良さが魅力の“ウーラシールの宵闇”

“宵闇”という名前ではありますが、『DARK SOULS』シリーズの女性キャラクターとしては珍しく、あまり闇を感じないキャラクター性がかえって際立った個性となっています。その無垢な可愛らしさにファンも多いNPCです。

いかがでしたか。人間からエリンギまで、魅力たっぷりのNPCたち。実際に会話をすればもっと興味を惹かれるはずです。本当はもっともっとたくさん紹介したいNPCは居るのですが、きりがないのでこのくらいにしておきます。

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