Interview

Sonar Pocket 新作は10年目だからトライできた超アッパーなダンスチューン。10月から始まるツアーの抱負とともに制作エピソード訊く。

Sonar Pocket 新作は10年目だからトライできた超アッパーなダンスチューン。10月から始まるツアーの抱負とともに制作エピソード訊く。

Sonar Pocketがニューシングル「やばば」をリリースした。NAOKI-Tをサウンドプロデューサーとして迎えた本作は、止まらない恋心をスピード感のあるトラックに乗せて表現した超アッパーなダンスチューン。ノリを重視したキャッチーなリリックやボーカル、ミュージックビデオで見せる本格的なダンスなど、新たなSonar Pocketの姿をめいっぱい詰め込んだ革新的な仕上がりとなっている。今年9月3日でデビュー10周年を迎える彼らが、そのキャリアで築き上げたスタイルに満足することなく新たな地平を切り開かんと挑んだ本作、そこに込めた想いをメンバー3人に聞いた。

 取材・文 / もりひでゆき 撮影 / 荻原大志

10年目だからこそ味わえる楽しさがそこにあったというか(ko-dai)

新曲「やばば」は、新しいSonar Pocketを提示するナンバー。とにかく聴いていて楽しくなる1曲です。

matty 確かに今までにこういったタイプの曲はなかったですよね。

ko-dai 昨年から、いろんなSonar Pocketの側面を見せていこうということで、NAOKI-Tさんをプロデューサーに迎えて一緒に曲を作っているんですよ。「やばば」はそんな中で生まれた1曲。僕ら自身、作りながらものすごく楽しかったですね。10年目だからこそ味わえる楽しさがそこにあったというか。

キャリアの中で築き上げてきたイメージを新たに打ち壊す楽しさ、みたいな感じ?

ko-dai そうそう。長く活動してると、Sonar Pocketという殻に縛られてしまうところがどうしてもあるんですよ。振り切ったとしても「段々男女物語」くらいまでしか行けないというか。あの曲も振り切ってはいたけど、かっこよさがありましたからね。そういう意味では今回の「やばば」は断然新しい。キラキラしたカラフルなダンスナンバーって意外と僕らはやったことがなかったんで。

eyeron まさにタイトル通り、“やばば”なSonar Pocketが体現できた曲だよね(笑)。制作はほんとに楽しかった。ただ、歌詞に関してはいつも以上に考えたところはあって。「この言葉は本当にこの曲にふさわしいのか?」みたいなことをじっくり考えて、試行錯誤を繰り返した末に今の歌詞にたどり着いたんですけど。

今回はノリを重視した言葉選びがされている印象ですよね。

eyeron 最初はいつものSonar Pocketらしさを意識しちゃってたところがあったと思うんですよ。でも今回はそうではなくて、この曲に合ったものをシンプルに書いていったら正解が見えた感じ。具体性よりも耳に入ってきたときの心地良さとか、画が浮かぶような言葉選びをしていきましたね。

ko-dai “ビリビリin my heart痺れちゃってる”だからね(笑)。

eyeron そうそう。合いの手みたいになってるところも多いし、ほんと楽しい歌詞になったと思う。

韻をたっぷり踏むことで、曲自体のスピード感がより加速しているところもあるし。

ko-dai 今回はかなりスピード感を大事にしましたね。元々は全然違うAメロだったんですけど、そのときはスピード感がまったくない感じだったんですよ。ちょっと歌ってて恥ずかしくなっちゃうくらいかわいい雰囲気だったというか(笑)。

matty あははは。確かにちょっと恥ずかし気に仮歌入れてたもんね(笑)。それはそれで良さもあったんだけど、結果的にボツにして正解だったかな。今の形になってすごく良くなったもんね。

eyeron うん。Aメロが変わったことで、俺のフロウもおのずと変わっていったところもあったしね。

英語を多用してるところも今までにない感じだし全体的に新しさはあるんだけど、よく読むと“タイムライン”とかね、今の時代っぽいワードも散りばめられていて(matty) 

歌詞では止められない恋心が描かれていて。夏という季節にふさわしい感じですよね。

ko-dai そうっすね。誰かを好きになったときの気持ちのスピード感、夏に向けて高まる恋心みたいなものを書いていきました。僕はもう恋をするとこの歌詞のまんまっすよ。とにかく“やばば”な感じなんで(笑)。

eyeron 感覚的な感じがいいんだよね。恋してるときの感情って言葉じゃうまく表せないところもあるじゃないですか。

matty だから必然的に擬音が多くなるっていうね。

ko-dai “グっときてキュンとしてハッとしてポッとした”ですから(笑)。

matty 英語を多用してるところも今までにない感じだし全体的に新しさはあるんだけど、よく読むと“タイムライン”とかね、今の時代っぽいワードも散りばめられていて。そこらへんでSonar Pocketらしいところもちゃんと感じてもらえるとは思いますね。

NAOKI-Tさんによるトラックも最高ですよね。

matty スタンダードなダンスナンバーといった雰囲気はあるけど、細かい部分では今風の音色やフレーズが織り交ぜられていて。トラックメイキングにはいろんな味付けの仕方があるということを教えていただけたことですごく勉強になりましたね。生のギターを入れることで生まれたグルーブ感も個人的にはすごく気に入ってるところです。ちなみに今回、スクラッチが入ってるんですけど、それは僕がやらせていただきました。

eyeron NAOKI-Tさんと出会ってからはほんとに勉強の毎日だなって思います。「やばば」も含め、ほんと今までになかったSonar Pocketを表現させてくれるので。

ボーカルのレコーディングはいかがでした?

ko-dai わりとスピーディに進んでいきましたね。曲自体には新しい雰囲気があるけど、僕らとしては得意なテイストでもあるので歌いやすかった。とにかくノリを大事に録っていきましたね。

eyeron 歌い上げるタイプの曲じゃないからね。楽しく歌うことを常に意識して。

ko-dai ちなみにeyeronが歌ってるDメロは、元々は他の曲につけてたフレーズなんですよ。それをあえてこの曲にくっつけたことですごく良くなったところもあって。

eyeron うん。NAOKI-Tさんがうまくハメてくれたんで、曲としての遊び心にもなってるんじゃないかなって思いますね。この曲はね、ラジオで流れてきたりするとほんといい曲だなって思っちゃうんですよねぇ。

matty その着地? レコーディングのいいエピソードを言うのかと思ったら(笑)。

eyeron いやなんかさ、自分がやってるラジオ番組でこの曲流したとき、客観的にすごくいい曲だなって思ったんだよね。

matty もう1回、同じこと言ったよ(笑)!

ただのバラエティ楽曲じゃないっていうね(eyeron)

あははは。でもほんといい曲だと思いますよ。一聴して受けるインパクトがすごいけど、何度も繰り返して聴きたくなる中毒性もあるんですよね。

eyeron そうそう。ただのバラエティ楽曲じゃないっていうね。

ko-dai いわゆるスルメソングなタイプではないんだけど、聴けば聴くほど良くなる、噛めば噛むほど味が出るみたいな仕上がりになったのはおもしろいなって思いますね。

で、今回のミュージックビデオではがっつりダンスをするSonar Pocketも見れてしまうという。

ko-dai Sonar Pocketはジャケ写とかアー写を見る限りちょっと踊れるグループっぽい空気を醸し出しながらも実は全然踊れないアーティストだったんで(笑)、デビュー10年目にして初めての挑戦をしてみようと。最近、Tik Tok(15秒のリップシンク動画が投稿できるSNS)をやっているので、僕らのダンスをマネしてみんなにも投稿してもらえたらいいかなっていう思いもありましたね。

かなりハイレベルなダンス、撮影は大変だったんじゃないですか?

ko-dai そうっすね。みんなガッツリ練習してはいたんですよ。eyeronなんかは隠れて練習するタイプだから、会うたびにどんどん踊れるようになっていたし。でも、いざ撮影ってなると、やっぱりすごく難しいんですよ。モニターでチェックしてみると、僕ら3人の動きが揃ってるようで微妙に揃ってないこともあったりして。

でも仕上がりは完璧ですよね。すげぇ踊れてる!って思った。

ko-dai ですよね。

matty ですよねって(笑)。

eyeron あのMVを見てそういう感想を抱いてもらえるんなら良かった。頑張ったかいがありました。

ko-dai ここからはずっと踊ってこうかなと思ってますけどね。ダンスボーカルユニットとして(笑)。

eyeron 10年目にして方向転換(笑)。

matty 俺はDJ兼パフォーマーか。ヤバいね(笑)。今回のダンスは、僕らがそうだったように練習すればちゃんと踊れる絶妙な難易度だと思うんですよ。なのでみなさんにもぜひ挑戦してもらいたいなって思いますね。ライブではぜひ一緒に踊りましょう!

ko-dai みんなで踊ると「やばば」の楽しさがより味わえるからね。Tik Tokではもうすでに2000人近くの人が「やばば」ダンスを投稿してくれてるし、リリイベでもけっこうみんな完璧に踊ってくれてるんでね、ライブでも絶対盛り上がるだろうなって思ってます。

相当な一体感が生まれるはずですからね。絶対楽しそう。

matty うん。この曲って制作の段階からライブで盛り上がるであろうことは想定していたんだけど、現段階ですでに想像を超える状況になっている印象がありますね。そういう曲が作れたことが純粋に嬉しいし、この先のSonar Pocketにとって大きな意味を持つ楽曲に育っていってくれるんじゃないかなって期待してますね。

ko-dai 10周年を前に、Sonar Pocketはおもしろいことをやってるなってシーンに対しても提示できたと思うしね。

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