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35年の「マクロス」史と、手塚治虫ワールドの奇跡的な出会いをレポート! 「MACROSS:THE ART 1982-2018」の歩き方

35年の「マクロス」史と、手塚治虫ワールドの奇跡的な出会いをレポート! 「MACROSS:THE ART 1982-2018」の歩き方

TVアニメ『超時空要塞マクロス』放送35周年と、『マクロスF(フロンティア)』放送10周年を記念したイベント「MACROSS:THE ART(マクロス:ジ アート)1982-2018」が手塚治虫記念館(兵庫県宝塚市)で開催中だ。歴代の「マクロス」シリーズを通じて各作品からさまざまなビジュアル・アートを集め、その展示総数は350点以上。さらに、手塚プロダクションとのコラボにより描かれた“手塚風タッチの「マクロス」キャラクター”たちが館内や各種グッズに登場することも話題のイベントだ。

今回は、2018年6月29日(金)より4か月間という長期にわたり行われる企画展をオープン前日に取材。この内容とともに、手塚治虫記念館そのものの魅力についてもあらためて紹介したい。

※記事の最終ページに、レポートの全写真+未使用カットをまとめたフォトギャラリーを用意しています。

取材・文 / 柳 雄大


歌劇の街・宝塚で、歴代「マクロス」の世界に触れる

兵庫県・宝塚市にある手塚治虫記念館。最寄り駅はJR・阪急の宝塚駅。新幹線の場合は新大阪駅から大阪駅を経由し(JR京都線)、JR福知山線(宝塚線)に乗り換えて向かう。新大阪駅から宝塚駅への直通運転もあり、その場合の所要時間は45分程度。(その他のアクセス詳細は手塚治虫記念館オフィシャルサイトを参照)

宝塚駅から手塚治虫記念館へは、“花のみち”という歩道を歩いて約8分。ここは道中に宝塚歌劇の大劇場があるため、街を象徴する優雅な雰囲気満点の散歩道になっている。

手塚治虫記念館に入館すると、エントランスでさっそく「マクロス」キャラたちがお目見え。「MACROSS:THE ART」の会場は、そこから2階に上がってすぐの企画展示室だ。

『リボンの騎士』の王宮をイメージしたというゴージャスなエントランスホール。右側に展示されているのは、『マクロスΔ(デルタ)』に登場するメカ 「VF-31J ジークフリード」(バトロイド形態)の大型立像。

館内のあちこちに、手塚治虫風のタッチで描かれた歴代「マクロス」キャラの書き割りパネルが展示されている。

館内の2階で展示が行われる「MACROSS:THE ART」。その入口には、本イベントが初出となる「YF-29デュランダル:バトロイド形態」(『劇場版マクロスF~サヨナラノツバサ~』の主役機)の大型立像が。

『マクロスF』10周年を祝福するアートギャラリー

1982年に始まった「マクロス」シリーズは、80年代・90年代・00年代・10年代という4つの年代でTVアニメが作られ、そのどれもが大人気に。「ガンダム」や「エヴァンゲリオン」に並ぶロボットアニメの代表的シリーズとして広く知られている。

そんな中「MACROSS:THE ART 1982-2018」では、2008年のTVアニメ放送から10周年を迎えた『マクロスF(フロンティア)』を特にクローズアップ。展示品総数が圧倒的に多く、会場の入口から展示スペース全体の約1/3程度が『マクロスF』特集となっている。その内容はアニメの(複製)原画・動画や版権イラストが中心で、一部には生の手描き原稿も。

「マクロス」シリーズではどの作品も共通して“歌”が重要な役割を占めているが、『マクロスF』でも「トライアングラー」(歌:坂本真綾)、「星間飛行」(歌:ランカ・リー=中島愛)や「ダイアモンド クレバス」(歌:シェリル・ノーム starring May’n)といった、アニソン史に残る名曲がいくつも生まれた。今回の展示品のなかには大ヒットしたCDアルバムなどのアートワークもあり、絶えず上映されている楽曲の映像も相まって世界観に浸れる。

今回の企画展の中でもひとつの目玉となる、『マクロスF』のOP「トライアングラー」の原画展示。完成した映像とともに見ることで制作の過程を知ることができる。

歌劇トップスター風の出で立ちとなった、シェリル・ノーム&ランカ・リーの書き割りパネル(こちらは撮影OKスポット!)。今回のイベントのために描きおろされたキービジュアルが使用されている。

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