黒選!メディアコンテンツ研究家・黒川文雄がテーマで選ぶ 3+1  vol. 37

Column

『NEOGEO mini(ネオジオミニ)』発売直前!餓狼?KOF?「NEOGEO」と言えばこれ!3+1選

『NEOGEO mini(ネオジオミニ)』発売直前!餓狼?KOF?「NEOGEO」と言えばこれ!3+1選
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1990年代初期のテレビコマーシャルで「100MEGA(メガ)SHOCK(ショック)!NEOGEO(以下、ネオジオ)!」というキャッチコピーを耳にしたことがありませんか?

ネオジオの認知度をアップさせた有名なフレーズです。

1990年にネオジオは登場します。
それまでのアーケードゲーム機の常識は、ゲーム内容を差し替えるためには内部基板を丸ごと交換するという効率の悪いビジネススタイルでした。しかし業務用のネオジオであるMVS(Multi Video System)は、複数のソフトウェアをひとつのROMカートリッジで提供することにより、ゲーム内容の交換を容易にし、小規模なスペースでも設営出来るという新しいビジネスモデルを提案しました。

また、ほぼ同時期に業界初のレンタル事業にも乗り出しており、それは、ネオジオ本体とソフトをレンタルして自宅で遊べるというサービスでした。アーケードと同じクオリティのゲームが自宅で遊べることが珍しく、コアなアーケードゲームファンにとっては夢のようなサービスでした。

この後、SNKは家庭用ゲーム機市場にも参入します。
本体の価格は約5万円、ソフトも約3万円と高額でしたが徐々に人気が集まり、対戦格闘ゲームのブーム到来とともにハードとソフトが飛ぶように売れました。とくにハードをけん引したのが『餓狼伝説』『龍虎の拳』『キング・オブ・ファイターズ』などの格闘ゲームで、当時の格闘ゲームファンから絶大な支持を得ていました。

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今回の黒選は、『NEOGEO mini(ネオジオミニ)』の発売も間近に迫り、再度注目されつつあるSNKのタイトル3つに着目します。

では、どうぞ!

「バーンナックル!」赤い帽子のあいつが熱い!『餓狼伝説』

1991年11月25日にリリースされた『餓狼伝説』。

同年3月にカプコンよりリリースされた『ストリートファイターⅡ-The World Warrior-』という対戦格闘ゲームとほぼ同じ時期にアーケードに登場し、共に対戦格闘ゲームという新たなジャンルを確立しました。

しかし、『ストリートファイターⅡ』も『餓狼伝説』も当初は一人でCPUを相手に戦うプレイスタイルが標準で、二人で対戦をするスタイルはあまり浸透していませんでした。

『ストリートファイターⅡ』はお店によってはコントローラーが一人分しか設置されていない場合がありました。それに対して『餓狼伝説』では、最初からコントローラーが二つ搭載されていた筐体ということもあり、おもちゃ屋や駄菓子屋などの店頭で子供二人が白熱した対戦を行っている風景が徐々に見られるようになったのです。

本格的に対戦格闘ブームが到来したのは、『餓狼伝説』がリリースされた年末くらいからです。

ゲームセンターでは『ストリートファイターⅡ』の設置台数が次第に増えて行き、向かい合わせに二つの筐体を並べる対戦専用スペースも作られて行きました。

そして、それまで比較的地味な存在であったネオジオも、『餓狼伝説』で火が付き一気に設置台数を増やします。
この二つのタイトルがムーブメントをけん引し、時代は格闘ゲーム全盛期を迎えたのです。

もしも、同年に『餓狼伝説』が発売されていなかったら、14年も続いたネオジオというハードは早々に終わっていたのかもしれません。

最初から二人同時プレイ可能で、対戦格闘ブームという時代の流れに乗って成功した『餓狼伝説』。

対戦や協力プレイというキーワードは、ゲームタイトルを成功に導く重要な要因なのではないかと思います。

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