Interview

老若男女を魅了し続ける、泣き笑いせつなポップ3人組が歩んだ10年。

老若男女を魅了し続ける、泣き笑いせつなポップ3人組が歩んだ10年。

入れたくても入れられない曲もいっぱいあって……(山下)
はい。みんなごちゃごちゃ言ってました(笑)(吉岡)

今回のベストアルバムは3枚組プラスBonus Discということですが、Discごとの選曲に何かテーマがあったりしますか?

山下 テーマというより骨組というか。

吉岡 頭と最後の曲は決めて。

山下 そ『SAKURA』はそりゃ一曲目だよね、とか。で、『ありがとう』があって、三枚目は『風が吹いている』で。それぞれの年代を代表するものを一曲ずつ一曲目に入れて、そこからどういうふうにバランスを取っていこうかっていうことを話してましたね。

0128s_174634_fix

選曲には苦労されましたか?

山下 いろいろ曲が多かったので、入れたくても入れられない曲もいっぱいあって。それでBonus Discに“泣きの一曲”を入れようということになりました。それぞれ入れたい曲はほかにもあったりしたんですけど、シーソーゲーム的な感じでごちゃごちゃ言ってましたね。

吉岡 はい。みんなごちゃごちゃ言ってました(笑)。メンバーだけじゃなくディレクターさんなんかもすごくいっぱい出してきて、そこから3分の2ぐらいに選んだ感じかな。みんな好きな曲があってね。

水野 10年もやってると、それぞれに思い入れがあるからね。Bonus Discの方はせっかくだったらシングルのB面集にしたら面白いんじゃないかってことで、アルバムに入ってない曲を主に選んだんです。そしたら『あと3曲ぐらい空きがあるよ』って言われたので、本当は本編に入れたかったけど入れられなかった曲を入れようと。“泣きの一曲”っていうのはそういう企画なんです。

そういう意味でしたか。それぞれが思い入れの強い泣ける曲をセレクトしたのかと思ってました。

山下 むしろ悔し涙だよね。

吉岡 入れたかったよ~! っていうね(笑)。

では、その“泣きの一曲”をなぜ選んだのか、それぞれ教えてください。

山下 『ハジマリノウタ~遠い空澄んで~』は、唯一オリジナルアルバムの中のタイトルソングで、そういう意味で僕にとって大きい曲なんです。当時は全県ツアーをやっていた時で、そこで毎回この曲を演奏して全国の人に聴いてもらったので、思い入れがありました。

吉岡 『白いダイアリー』はディレクターさんも推しに推してくれた一曲で。自分が歌うっていうよりは、物語を作って歌い手に歌わせるぐらいの勢いで曲を作ってみようとディレクターさんと話しながら作った曲なんです。女性らしい失恋ソングが書けたかなと。歌入れも詞を作るのも大変で、歌を入れ終わって憔悴しきってたので、「今日はウナギにするか」って弁当がウナギになったっていう(笑)、そういう意味でも思い出がある曲です。

水野 『ノスタルジア』はインディーズ時代に実は一回出していて、デビューした後にもう一度リリースした曲なんです。この曲は映画の主題歌にもなっていて、メジャー盤で出した時、歌詞の最後のワンフレーズをその映画に寄り添うようにちょっと変えたんです。それは当然納得して変えたんですけど、わりとインディーズ時代のイメージが好きだって言ってくれる方が多くて。それがちょっと心にひっかかってて、こういう機会じゃないとできないなと思ったので、歌詞を変えた部分のところだけ歌い直してもらいました。

そして最新のいきものがかりを見せる新曲が4曲収録されています。

山下 『いこう』は去年もやらせていただいたJRAのCMソングで、前回の『マイステージ』は壮大なバラードだったんですけど、今回は全体的に軽快感や疾走感を大事にしたアップテンポ曲。競馬のCM曲なので、詞の内容は勝ち負けだったり、追い越したり追い抜いたり……一緒か。

吉岡 そうだね(笑)。

山下 (笑)そういういろんなドラマがある場所で、それは僕らの日常にも当てはまることだったりするので、そこを広げられたらいいなと思って書いていきました。『翼』も銀行のCMソングなんですけど、最初に作った時は結構どっしりとしたバラードだなと思ってたんですね。だけどアレンジがあがってきて完成してみると、結構高揚感や軽快感が出ていて、逆に良かったなと。“揺るぎない闘志とともに”という言葉を使っているんですけど、これは自分的にはあまり使わない言葉をあえて使ってみた、ちょっと踏み込んでみたところがあって。今までだったら他の言葉を探しただろうなと思うんですけど、あえてそれを堂々と書いちゃえと、そこはちょっと意識しました。

『Sweet! Sweet! Music!』はキュートな曲ですね。

山下 はっちゃけてる曲なんです。ドラマのお話をいただいて書いた曲なんですけど、その内容が40代独身女性が主人公で。世界観は最近流行りの“たられば娘”的な内容だったんです。それを面白おかしく笑い飛ばせるような曲や歌詞にした方がいいなと思って。僕らも30代になってきて、非常に刺さるなと思うところもあって、そう言えば俺の周りの女子にもこういう人いるな、みたいな(笑)。あいつに似てんな、とか想像してニヤニヤしながら書いてました(笑)。

水野 意地が悪い(笑)。

吉岡 アハハハハハ。歌ってても軽い気持ちで歌えるというか。軽いトーンが合うような曲なんだけど、意味がないように見えて意味があるというか、あるようでいて……あるか(笑)。

山下 そうだね。

吉岡 それを笑い飛ばしているっていう感じですね。

編集部のおすすめ