Interview

夫の浮気はどう“許す”のが正解? 超人気雑誌「STORY」発! 夫婦関係に悩む女性必読の『いろいろあっても幸せな夫婦になる方法』

夫の浮気はどう“許す”のが正解? 超人気雑誌「STORY」発! 夫婦関係に悩む女性必読の『いろいろあっても幸せな夫婦になる方法』

愛する人と、いつまでも幸せな生活が続くと信じてスタートした結婚生活。しかし時が流れるにつれ、夫の浮気や嫁姑問題、モラハラ、借金にギャンブルと、さまざまな問題が襲いかかる。その時、再び幸せをつかみ取るために、妻が採るべき行動とは――? 40代の女性から絶大な支持を受ける雑誌『STORY』の人気連載をまとめた本書には、16人分の「幸せのつかみ方」が掲載されている。妻たちが夫婦の危機に対して採った戦略には、リアルな「真実の答え」が詰まっていた。成功者たちの実体験こそ、学びの多いものはない。「まさかうちの夫に限って…」と思っている人にこそ読んでほしい、そう話すのは編集を担当した光文社『STORY』編集部の住森英美デスク。彼女に本書の狙いを聞いた。

取材・文 / 中田千秋 撮影 / エンタメステーション編集部

「愛が1回冷めたけど、再び盛り返した夫婦の話」にスポットを当てた

本書は、雑誌『STORY』の人気連載「40代にはまだLOVEもドラマもあっていい!」をベースにしたものですが、そもそもこの連載はどのような経緯で始まったのですか?

『STORY』では、読者に寄り添った誌面づくりを大切にしていて、リアルな誌面に作るために“読調”という、朝何時に起きて、何を食べて、1日どう過ごすか、何に悩んでいるか……というかなりプライベートなお話を、40代読者の方一人ひとりにお会いして根掘り葉掘りお聞きする機会を設けています。そこでよく上がってくるのが、40代ってだんだん愛がなくなって、夫婦愛もマンネリ化してくるという話。「子どもにはすごく愛を感じるけれど、夫には……」という方がけっこう多いんです。でも、人生100年時代を考えると、旦那さんとあと何十年と一緒にいなくてはならない。それをみなさん本当に心配していて、「子供が巣立って2人きりになったときに、何を話せばいいんだろう」と、真剣に悩んでるんです。「『STORY』で、そういった悩みに応えるようなページを作っていただけませんか?」という読者の声もあり、「愛が1回冷めたけど、再び盛り返した夫婦の話」にスポットを当てた連載を、2014年にスタートしました。

毎月の連載への反響は、どういったものがありますか?

毎月、誌面のいちばん最後に掲載されているのですが、最初に載っている林真理子先生のエッセイと、最後のコレは必ず読む、という方が多いですね。読者アンケートでも必ず上位に来ます。「結婚生活の“本当のリアル”な部分が読める」と好評です。

毎回、驚くようなエピソードを持つ方ばかりが登場されますよね。

私たちも、毎回、取材していて本当にびっくりしています(笑)。でも、「それ、ホントですか⁉」と聞くと、真顔で「事実です」と返されたり。赤裸々な内容だけに顔写真は載せられないのが残念なのですが、みなさん本当に美人。

取材対象者はどうやって見つけているんですか?

それは、人をたどって見つけるしかなくて。毎回すごく大変です。取材は3〜4時間ぐらいかけて、その方の半生から語っていただきます。聞いていると壮絶すぎて、こっちまで泣きそうになることも。

裕福な暮らしをしていても、そうじゃなくても、夫婦関係というものは普遍

本のタイトル『いろいろあっても幸せな夫婦になる方法』も、意味深ですね。

『STORY』を読んでいない人にも手を取っていただきたいなと思い、そこからタイトルを考えました。40代だけでなく、30代はもちろん、「これから結婚しようかな」と思っている20代にも、「リアルな結婚って、こんなんだよ」というのをお伝えしたいな、と。

タイトルにある“いろいろ”の内訳には、浮気をはじめ、義実家問題、夫の無関心、亭主関白、借金、ギャンブルなど、さまざまな問題が含まれています。『STORY』読者というと、母として妻として、そして女性として、キラキラ輝いているイメージがあったので、彼女たちもこんなに生々しい悩みを抱えているのか、というのが驚きでした。

どんなカップルや夫婦にも、ケンカをして愛にあふれていない時がありますよね。ここに書かれているのは、そこからどう立ち直っていくかということです。裕福な暮らしをしていても、そうじゃなくても、夫婦関係というものは普遍なのではないでしょうか。ここに出てくる方はみなさん、乗り越え方がうまいですよね。相手を追い詰める人はほとんどいませんでした。私なんか個人的には問い詰めたいほうなので(笑)。取材していても「あ、この状況でも旦那さんに『ちょっとそこ座って』とか言わないんだ!?」と驚きます(笑)。

たとえば浮気に気づいたら「相手を問い詰める」か「あきらめて泣き寝入りする」かの2択だとばかり思っていましたが、本書を読んで「そうじゃない方法で解決できる道がある」ということに気付かされました。食事を夫好みの内容にしたり、義母アゲしたり……自分では思いつきません(笑)。

部屋を掃除するとか、旦那さんの枕をフカフカにしてあげるとか(笑)。聞いている側からすると「え、そこ!?」と思うようなちょっとしたことだったりするんですけど、やはりその積み重ねなんですよね。かといって、昔ながらの「よく尽くす嫁」という感じでもないところが今っぽかったりもする。成功者は違うな、と実感します。これは、いわゆる「成功者」じゃなくて、「夫婦仲を復活させた成功者」のことですが。

確かに、出てくる方はみなさん、壮絶な時期があったけれど、現在は夫婦仲を取り戻している「成功者」ですね。

これが、なかなかいないんですよね。外では仮面夫婦を装っていて、家では会話が一切ない、みたい夫婦のほうがよっぽど多いです。

「まさか、うちの人はしていないだろう」って思っていると、ある日ドドーンとくる。

男性にとってはドキッとする内容でもあります。

ここに出てくる夫は幸せですよね。妻が自分で悩んで自分で解決しているので、夫は何もしていない。世の夫たちがいかに甘えているかがわかります(笑)。あと、今回は貴重な“夫側”のインタビューにも成功したんですよ。なかなか顔出しOKで本音を言ってくださる男性がいないので、人選にはかなり苦労しました。

内科医のおおたわ史絵さんの夫、大田和昌彦さんがご登場されてますが…け…っこうスゴイことをサラッとおっしゃっていますよね(笑)。

お会いするとわかるのですが、すごくいい方なんです。だからモテるんでしょうね。浮気はもうしていない、自分なりのルールができて、それは「2人だけでは食事をしないこと」だとおっしゃっていましたが……あまり追及はしないでおきました(笑)。

全編を通して読んで改めて思いましたが、浮気って本当に多いんですね。

世の中で、こんなにも略奪とか、不倫とかがバッシングされるということは、その裏でそれだけ悩んでいる人が多いからということなのではないでしょうか。「まさか、うちの人はしていないだろう」って思っていると、ある日ドドーンとくる。結婚して3年ぐらいはお互いに仮面をかぶっていますから、そこから先は何かしら起こるんだなというのが感想です。本の中で、悩む妻のお父さんが「どんなにキレイなできた女房でも、違う女っていうだけでいいんだ」という名言を残してくれています。出産後もひとつの落とし穴ですよね。妻の気持ちがどうしても子どもに行くので、夫がいじけてしまう。

付録の離婚の手引き集には、真面目な本には載っていない、経験者のリアルな肉声を収録。

「男の浮気はおしっこするようなもの。盆暮れ家にいたなら単なる浮気で本気じゃない」というセリフも衝撃的でした。自分に置き換えてみると、こんな状況に置かれたら、とてもじゃないけど、ここに出てくる方々のような反応はできない。

みなさんそうですよ。青天の霹靂で嵐が襲ってきますからね。襲われた直後はパニックになるでしょうが、大切なのは「初動」なんです。

家族や友人にはなかなか打ち明けられない悩みですよね。

終わってしまえば笑い話として話せるかもしれないけれど、渦中の時はなかなか話せないですよね。だからみなさん、某大手掲示板で、自分と似たような内容の相談を必死に探したりするみたいですが、そこでもなかなか答えは見つからない。かといって、カウンセラー的な人に相談するのはハードルが高い。そんな時、この本に載っているような「先人たちの成功体験の事例」は大いに参考になると思います。

一方で、離婚して、40代で再婚して幸せになった方々も出てきます。巻末には「離婚の手引き」的な内容の付録もありますね。

書店に行けば「離婚の仕方」みたいなガイド本はいくらでもあるので、ここでは、経験した読者さんから集めたリアルな実用集だけを集めて、弁護士さん監修のもとに載せています。「弁護士なら浮気相手の携帯電話番号を特定できる」とか、衝撃的じゃないですか? 他にも、「離婚した後も3年間慰謝料を請求できる」とか、「別居中の費用は請求できる」とか、真面目な本には載っていない、経験者だけが語れる肉声を集めました。これらのテクニックはできれば使わずにいられるのがいいですが(笑)、いざという時のお守り代わりとして、知っておいて損はないと思います。

夫の好きな料理を作るのも、自分の幸せのため。昔の、いわゆる「良妻賢母」とはちょっと違う。

どのような選択をしたとしても、女性が幸せになれるための本、というわけですね。

やっぱり、夫婦仲はいいほうが幸せですよね。もともとは2人で幸せになろうとして、結婚したはずなので。仲良しのおじいちゃんおばあちゃんになれたらいいな、ときっと誰もが思っていますよね。でも、長い結婚生活の中では、そうはいかないこともある。その時に妻としてどう立ち振る舞うかが、幸せになれるかどうかを決定づける重要なポイントなんだと思います。仮にそこで離婚したとしても、2回目の結婚でうまくいけばそれはまた幸せじゃないですか。本書に出てくる再婚された方たちは、初婚での経験を生かしていらっしゃいます(笑)。「とにかく夫を褒めるようにしている」とか、おそらく初婚ではやっていなかったんでしょう。何よりみなさん実体験なので、説得力があります。私も毎月、この取材の後は自宅の玄関やトイレを掃除してみたりして(笑)。

みなさん、賢いですよね。自分の要求は持っていて、それを通すための手段としてさまざまな行動を起こし、結果として旦那さんを見事に操っています。

夫の好きな料理を作るのも、義母を持ち上げるのも、自分の幸せのためにやっているんです。昔の、いわゆる「良妻賢母」とはちょっと違う。今の40代は共働き世代で、主婦がどんどん減っているので、そういう流れもあるのかもしれませんね。

妻側の意識が変わってきているのに、夫側は変わっていませんよね。「夫にだけ埃が見える」というエピソードとか、怖すぎました。

埃が見えるとダメ、洗濯物が積んであるとダメ、とか怖いエピソードがありましたね(笑)。でも、賢い妻は「ここだけがんばれば良いんだ」という夫のポイントに気づくんです。あとはその「ここがポイント」というのを見つけるために、夫婦できちんと会話す努力をされているのが立派ですよね。「夫はこれをすれば喜ぶのでは?」という予想だけで動くと的外れなケースもありますし、余計に関係がこじれたりもしますから。

取材で話を聞く時点では、みなさん幸せそうなんですか?

はい、みなさん本当に幸せそうですよ。子どもにも手がかからなくなり、夫婦2人で趣味や旅行を楽しんでいたりして。「10年前に別れなくて良かった!」などとおっしゃる人が本当に多いので、希望が持てますよね。この感じを、読者のみなさんにも広げられればと思います。

一家に1冊、『家庭の医学』的な感じで置いておくといいかもしれません。

本当は『ゼクシィ』と一緒に買ってほしいくらいなんです(笑)。理想と現実を知ってから結婚するほうがいいと思うので。本棚に1冊置いておいて、何か起こった時にその都度読むと、何かしらのヒントが見つかると思います。

住森英美(すみもり・えみ)

編集者。1978年生まれ。東京大学文学部卒業後、2001年光文社入社。40代の男性をターゲットにしたファッション誌『BRIO』編集部を経て、2005年から40代の女性をターゲットにしたファッション誌『STORY』編集部配属。ファッション・美容・ジュエリーなどを担当すると共に、40代のリアルを切り口とした生き方のページを単発で企画する。

『いろいろあっても幸せな夫婦になる方法』

STORY編集部・編
光文社

夫婦の危機は予期せず訪れる――! 幸せのピークは結婚式のときだった⁈ 結婚するまでの理想と違い、夫婦生活を始めてみれば現実は夫の浮気や育児放棄……。いろいろあったけれど今は幸せを手に入れた40代読者が赤裸々に語る「結婚以後」。離婚を決断して再婚に至った人、別居を試みてヨリを戻した人……。読んで笑えていざというときにも役立つ、どんな恋愛カウンセラーのアドバイスよりもリアルな答えが見つかる一冊!

詳しくはこちら
https://www.kobunsha.com/shelf/book/isbn/9784334950309


「STORY(ストーリィ)」 (2018年8月号)

光文社

40代をメインターゲットとしたファッションライフスタイル誌。40代はファッション、ライフスタイルなどの日常が変化する転換点の年代です。そんな自分を見つめ直す時期の読者とともに、STORYは悩みを一緒に考え、ポジティブな答えを導いていきます。8月号では、「新しいAround40が、時代をまた引っ張り始めた!」を大特集。毎月1日発売(地域によって異なります)。

関連サイト

STORY WEB
https://storyweb.jp/

STORY編集部Twitter
https://twitter.com/story_web

光文社
https://www.kobunsha.com/