Interview

SILENT SIREN 新作は切なさとワクワク。これまでになかったサイサイの新しいサマーチューン。4人それぞれのこだわりと手応えを語ってもらった。

SILENT SIREN 新作は切なさとワクワク。これまでになかったサイサイの新しいサマーチューン。4人それぞれのこだわりと手応えを語ってもらった。

SILENT SIRENがニューシングル「19 summer note.」をリリースした。ワクワクが止まらない夏という季節を、後悔なく思う存分満喫して欲しい……そんな思いを“19歳の夏”という10代最後の特別な時間をモチーフとして楽曲へと落とし込んだ表題曲は、夏に感じる高揚感とせつなさを同居させた新たな聴き心地のサマーチューンへと仕上がっている。また、カップリングには人気ラーメン店・天下一品とのコラボで生まれた「天下一品のテーマ」も収録。同店でバイト経験のあるひなんちゅが手掛けた歌詞が聴き手の“ラーメン食べたい欲”をくすぐりまくる、アップテンポなロックチューンとなっている。
サイサイならではのクリエイティビティを炸裂させた夏を彩るサマーシングル。その制作についてのエピソードから、ライブ三昧で駆け抜ける今夏に向けた意気込みまで、メンバー全員にじっくりと話を聞いた。

取材・文 / もりひでゆき 撮影 / 荻原大志

特別な時間だった“19歳の夏”のようにドキドキしたり、焦ったりする気持ちを思い出して欲しいなって(すぅ)

新曲「19 summer note.」はこれからの季節にピッタリなナンバーになりました。来るべき夏を意識して制作を進めていた感じですか?

すぅ そうですね。ツアー中であっても常に新曲を作ってはいたんですけど、その中でなんとなくメンバー各々が夏を意識して体制を整えていたところは確かにあったと思います。今年の夏フェスでは何をやろうか、みたいな感じで。

新たな夏ソングを引っ提げてフェスに挑もうと。

すぅ そうそう。曲数に制限のある夏フェスでは人気のある曲を求められるから、どうしても似たようなセットリストになりがちなんですよ。でも今年はそこに今までとは違った色を持った新しい夏ソングを入れて盛り上げられたらいいなと思って。今回はそういう気持ちを持って制作に臨みました。

候補曲はいくつかあったんですか?

すぅ 今回はいろんな作家さんが書いてくれた楽曲も含めて、コンペみたいなことをやったんですよ。めっちゃ曲あったよね。

あいにゃん うん。30曲くらいはあったもんね。

すぅ で、スタッフも含めて話し合った結果、最終的にこの曲ともう1曲が残ったっていう。

あいにゃん もう1曲の方はすぅが作ったもので、系統的に言えば「ビーサン」みたいなすごくわかりやすい夏曲だったんです。そっちもすごく良かったんですけどね。なんとなく今年の夏は「19 summer note.」の方で行きたいっていう直感が働いたというか。

ひなんちゅ そうだね。音数もそこまで多くないし、テクニック的に細かいことをしているわけではないんだけど、全体的にすごく耳に残る曲になってるから。それが今の自分たちとしてやりたいテイストだったっていうのが決め手だったと思います。

ゆかるん ちょっとせつなさを感じさせるという部分で、今までのサイサイにはなかった新しい夏曲になってますからね。最初に聴いた瞬間、すごく好きだなぁって思いました。

今回はいちからみんなで話し合ってサウンドを構築していったところがあって(あいにゃん)

具体的な制作作業はいかがでしたか?

すぅ シングル曲の場合、けっこう時間をかけて練り上げていくことが多いんだけど、今回はかなりスムーズに進んだんじゃないかな。ツアー中の作業だったこともあり、ライブのままのテンションで演奏に向き合うことができたから。もちろん各々、自分のフレーズに対してはこだわって悩んだところはあったと思うけど。

あいにゃん そうだね。アレンジのクレジットを“SILENT SIREN”名義にしたいっていう思いがずっとあったので、今回はいちからみんなで話し合ってサウンドを構築していったところがあって。各自、フレーズを練りに練って作っていったんですよね。リズム隊でプリプロしたものを他のメンバーやクボ(ナオキ)くんに聴いてもらって、またそこで手直ししたり。そういうやりとりは今までで一番じっくりやれたと思います。“THEバンドマン”な感じで(笑)。

ひなんちゅ ドラムに関して言うと、デモにはシンプルなビートしか入っていなかったので、レコーディングでは自分が思うように叩かせてもらった感じでしたね。サビも当初は四つ打ちじゃなかったんですけど、プリプロをやっていく中でやっぱり四つ打ちのほうがいいよねってことになって変更したりとか。こだわりは詰め込みつつも、あんまり頭でじっくり考えない方がこの曲には合っている気がしたので、全体的にはいい勢いで進んでいったんだと思います。

あいにゃん 夏っぽさを出すためにサビ頭をオクターブ(奏法)にしたりとか、Dメロでは歌と合わせて動くフレーズを弾いてみたりとか、自分的なこだわり、チャレンジもいっぱい詰め込めたので、演奏しててとにかく楽しい曲になったなって思います。

夏感をほんのりプラスするくらいな、さりげない感じでいいのかなって(ゆかるん)

キーボードも今回はすごくシンプルですよね。

ゆかるん そうですね。キーボードを入れる前の音源が上がってきた段階で、「もうめっちゃいいじゃん!」って感じだったんですよ。なのでシンプルに音を重ねていくことを意識しました。ピコピコしてるサビ頭とか、Dメロ前のキーボードソロでは前面にグッと出てますけど、それ以外の部分はあくまでも隠し味的な(笑)。

すぅ スパイス的な(笑)。

ゆかるん そう。イントロのギターリフなんかもすごく印象的ですからね。だったらキーボードは夏感をほんのりプラスするくらいな、さりげない感じでいいのかなって。だから今回はコーラスがすごくやりやすいんですよ(笑)。いつも以上に感情をしっかり込めたコーラスができたと思います。

この曲が持っているせつなさはコーラスが担っているところが大きいですからね。

ゆかるん ですよね。だからほんとに浸りながら歌ってます。“メインボーカルかよ!”ってくらいな浸りっぷりで(笑)。

今回の曲を作るにあたって私の中では大事にしたことが3つあって(すぅ)

今、お話に出ましたけど今回のギターリフはかなり強力だなと。イントロでリフが鳴った瞬間、一気に曲の世界へ引き込まれます。

すぅ 今回の曲を作るにあたって私の中では大事にしたことが3つあって。それが、絶対的にいいメロを作ること、掛け声を入れること、そしてもうひとつがイントロのギターリフをいいものにすることだったんです。なのでリフに関してもかなり集中して考えましたね。リズム隊がプリプロしたものを聴いて、それに合わせてリフも変化させたりとか。最終的にイントロとアウトロでちょっと違ったリフになっているところがこだわりだったりします。

メロの良さ、掛け声に関してもしっかりクリアしていますね。

すぅ 掛け声にもかなりこだわりました。要はね、「ビーサン」みたいな掛け声にはしたくなかったんですよ。あれとは違った雰囲気にしたかったので、そこはミックスの段階でもエンジニアさんにかなり細かくイメージを伝えてバランスを調整してもらいました。

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