Interview

アメコミMOVIEに参戦せよ!アメコミ芸人のガチト――ク!【後編】

アメコミMOVIEに参戦せよ!アメコミ芸人のガチト――ク!【後編】

アメコミ愛が熱すぎて、ヒーロー論でガチバトル!?

アメコミ映画の話ならノンストップかつエンドレスに展開できる「よしもとアメコミリーグ」のメンバーたち。話題はついに話題作が続々待機中のマーベルの世界へ!アメコミ初心者のためのナビゲーション作品についても語り尽します。


竹若 「マーベル・シネマティック・ユニバース」っていうのが出来て、「アベンジャーズ」とかが花盛りですけど、そこに至るまでの「X-MEN」の功績はデカいと思うんですよ。「スパイダーマン」とか、あのへんは有名なんで、ほっといても映画になったと思うんです。「X-MEN」はちょっと知名度が低かったし、メンバーも地味やったのに、映画化してシリーズ化もされたっていうのは偉大やなと。このおかげで他のマイナーなタイトルも映画化する流れができたと思うんですよね。

なだぎ 「X−MEN」はセンスありましたよね。ヒュー・ジャックマンが演じたウルヴァリンもビジュアルは原作とはぜんぜん違うのに、ちゃんとカッコいいし、イメージも合ってる。すごいバランスやなって思ったね。

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修士 僕は映画の「X-MEN」は最初あんまり受け付けなかったんですよ。やっぱり、ちょっとシリアスすぎるじゃないですか。「X−MEN」ってもっとカラフルでワイワイとしたイメージだったんで、これはちょっとちゃうなと。

竹若 でも「X-MEN」って、もともと暗ーい話やで。ミュータントと人間の人種的な争いがテーマになってるし。

佐藤 僕も映画版で違和感を覚えたのはマグニートーですね。僕にとってマグニートーって、「北斗の拳」でいえばラオウみたいな存在なんですよ。それが映画だと、ちょっと……おじいちゃんじゃないですか(笑)。あれでエリアルレイヴ※できるのかっていう。 ※ゲームでの連続必殺技のこと

修士 違和感でいうと、ちょっと残念だったのが「ウルヴァリン:SAMURAI」。あれはお話がどうっていうより、真田広之さんがあんまり活躍してないのが勿体なくて。僕らの世代って真田さんのキレキレのアクションを知ってるじゃないですか!

竹若 あの映画だと、ただのちっちゃいオジサンさんにしか見えへんもんね。

なだぎ あれは多分、現場ではすごいアクションをカマしたと思うんですよ。それを見たヒュー・ジャックマンが、「待ってくれ、このままではサナダの映画になってしまう」と。

竹若 「サナダのアクションは全部カットしてくれ!」と。それでああいう映画になってしまったんですね(笑)

修士 真田さんが本気出したら、CGを超えてしまうでしょうからね。東映版の「スパイダーマン」も、いま見るとアクションすごいですから。ただ、サム・ライミ版の「スパイダーマン」で、ビルの間をスイングしていくシーンをはじめてみたときは、CG映像ってすごいな、ここまできたんやなって感動しましたよね。

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佐藤 まさにアメコミが動いてる感じでね。あれはアメコミ実写化作品の見本みたいな作品ですよ!

なだぎ 「スパイダーマン」の話が出てきたら語っておかなきゃいけないテーマが「アメコミ映画のヒロインあんまりかわいくない」問題ね。

修士 きました、この問題!アメコミってヒーローがヒロインを守るために命がけで戦うんですけど、可愛くないとそこで感情移入できなくなるんですよ!!

なだぎ 「スパイダーマン」のキルスティン・ダンストは、いい女優さんだし、芝居もうまいと思うんですよ。でも、もうちょっとええ人がいるだろって思ってしまうんですよね。

竹若 まぁでも、それなら可愛くければ演技ヘタクソでもいいんかってことになるからねー。

佐藤 例えば「トランスフォーマー」のヒロインのミーガン・フォックスって、スタイルもいいし、エラ張ってて、唇も厚くてアメコミに向いてるんですよ。「ミュータント・タートルズ」にも出てましたよね。でも、「ダークナイト」のレイチェルとか、どうなん?って言いたくなるじゃないですか。

修士 前に映画化された「ファンタスティック・フォー」のジェシカ・アルバは良かったじゃないですか。「シン・シティ」でも彼女の印象しか残らないぐらいっですよね。

竹若 「ファンタスティック・フォー」は不運な映画だよね。腕が伸びるとか、透明になるとか、あの辺のギミックはピクサーの「Mr.インクレディブル」でやり倒されちゃってるからね。

イラストタイトル『女の闘い!』

『女の闘い!』

イラスト/ドテ山ススム 撮影/上野準

初心者におすすめのアメコミ映画

修士 やっぱり「アイアンマン」から入って、「アベンジャーズ」に繋げていくのが王道ですよね。ずっと観てる側からすると「アベンジャーズ」まではハラハラしとったんですよ。「キャプテン・アメリカ」も「ハルク」も、一つでもコケてたら盛り上がらなくなりそうだったんで。

佐藤 いきなり、こんどの「シビルウォー」から観ても大丈夫だと思いますよ。もう「アベンジャーズ」なみのボリューム感じゃないですか。僕なんて予告篇を観るだけで毎回泣いてますからね。「キャプテン・アメリカ」と「アイアンマン」が対立してるだけでグっときちゃう。

なだぎ 「キャプテン・アメリカ」って、真面目キャラで、ちょっと天然ボケの位置なんですよ。だから自分の作品だとシリアスでカッコいいんだけど「アベンジャーズ」とかで他のみんながいると、ツッコまれる側になるんですよね。

竹若 そもそも「盾」っていう武器が地味だし、ツッコミやすいよね。受けるか、投げるかしかできないし(笑)。初心者おすすめ映画でいえば、あとはやっぱり「スパイダーマン」になるんかな。

佐藤 まだぜんぜん観た事ないなら、あえて「アメイジング・スパイダーマン」から入ってもいいてすよね。あとは「スポーン」とか。

竹若 「スポーン」は陳列棚の奥のほうにしまっといたほうがエエでしょ(笑)。いろいろ観てから、こんなのもあるっていう流れで。

なだぎ 「グリーンランタン」も奥にしまっておきましょう。あと「デアデビル」も。

修士 「デアデビル」はアリですよ!主役をやったベン・アフレックは、こんどのバットマン役ですからね。

竹若 ベン・アフレックもアメコミ顔やな。フランク・ミラーが描くブルース・ウェインに近い感じがする。

修士 僕、ずっと思ってたんですけど、それこそなだぎさんはアメコミヒーロー役いけるんちゃいますか? 個人的には和製クリスチャン・スレーターだと思ってるんですけど。

なだぎ いけるかな…。髪の毛をオールバッグにしたら、ロバート・デニーロそっくりにはなりますけどね。

佐藤 僕は、このアメコミリーグのメンバーで、アメコミ映画の吹き替えをやってみたいんですよ! どこかの会社が声かけてくれいないかって。

なだぎ 確かに、アメコミ映画って、芸人がけっこう吹き替えやってるんですよ。「ミュータント・タートルズ」はカンニング竹山が、「ガーディアン・オブ・ギャラクシー」で加藤浩次、小杉は「アントマン」、ゴリは「ファンタスティック・フォー」…。

修士 「よしもとアメコミリーグ」の今後の目標としてアメコミ映画の声優をやるいっていうのは、ひとつの目標にしましょう。あとは、みんなでサンディエゴのコミコンに行く!イベントもどんどんやっていきますから、これからもみんなでアメコミを盛り上げていきましょう!

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profile

なだぎ武(中央右)

お笑いユニット「ザ・プラン9」のメンバーとして活動しつつ、ピン芸人としても人気を獲得。「ディラン・マッケイ」などのヒットキャラクターを持つ。2007年、2008年の「R-1ぐらんぷり」で史上初の2連覇を成し遂げた。映画マニアとしても知られており、コラムの執筆なども行っている。

竹若元博(中央左)

1989年に木村明浩(バッファロー吾郎A)とお笑いコンビ・バッファロー吾郎を結成、実力派芸人として活躍。後輩芸人の面倒見がよく、数々の才能を発掘。2008年には「キング・オブ・コント」で優勝。近年は家まで自作するDIY芸人としても名高い。

おもしろ佐藤(右)

2008年にしいはしジャスタウェイと漫才コンビ「御茶ノ水男子」を結成。芸人になる以前はアニメーターの仕事をしており、「BLEACH」や「NARUTO」などのアニメ制作に参加していた。

川谷修士(左)

小堀裕之とのコンビ「2丁拳銃」で1993年にデビュー。数々のコンテストで受賞するなど、実力派漫才師として活躍。映画好きが高じて「よしもと映画研究部」、そして「よしもとアメコミリーグ」を結成し、コミック、映画、テレビシリーズなどアメコミ・コンテンツの魅力を伝えている。

関連作品紹介

「X-MEN」

2000年に実写映画第1作目「X-MEN」が公開。当時としては最先端のSFXと、一流俳優たちによる本格的なドラマでヒーロー系の実写作品として異例の大ヒットを記録。続いて「X-MEN2」「X-MEN:ファイナル ディシジョン」と製作・公開された。09年にスピンオフとなる「ウルヴァリン:X-MEN ZERO」が公開。11年に前日譚となる「X-MEN:ファースト・ジェネレーション」が公開。スピンオフ第2弾「ウルヴァリン: SAMURAI」を挟み、14年に「X-MEN:フューチャー&パスト」が公開。そして16年、最新作「X-MEN:アポカリプス」が劇場公開予定。

監督:ブライアン・シンガー
出演:パトリック・スチュワート ヒュー・ジャックマン ファムケ・ヤンセン ハル・ベリー イアン・マッケラン

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『X-MEN BDBOX<5枚組>フューチャー&パスト収録』〔初回生産限定〕
¥6,657+税 発売中
20世紀フォックス ホーム エンターテイメント ジャパン

「アイアンマン」

? 2008 MVL Film Finance. All Rights Reserved.

(c)2008 MVL Film Finance. All Rights Reserved.

セレブな金持ちが、無骨なロボット・ヒーローに! と、ひとクセある設定ながら、主演のロバート・ダウニーJrのチャーミングな魅力と、胸躍る展開で幅広い観客に支持され、アメコミ映画の新たな一面を切り開いた。アイアンマンは「アベンジャーズ」でも実質的なメインキャラといえるので、シリーズ三部作は絶対にチェックしておくべき!

監督:ジョン・ファブロー
出演:ロバート・ダウニーJr グウィネス・パルトロウ ジェフ・ブリッジス

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『アイアンマン』
¥2381+税 発売中
発売・販売元:ソニー・ピクチャーズ エンタテインメント
©2008 MVL Film Finance. All Rights Reserved.

「アベンジャーズ」

マーベル・シネマティック・ユニバース(MCU)フェイズ1のクライマックスとなった超大作。アイアンマン、ハルク、マイティ・ソー、キャプテン・アメリカとそれぞれの映画で主役を張ってきた各ヒーローたちのキャラクター性と世界観を崩すことなく、それぞれに見せ場とドラマを用意した巧みな構成は映画として完成度が高く、密度も濃いので何度観ても楽しめる!

監督:ジョス・ウェドン
出演:ロバート・ダウニーJr クリス・エヴァンス マーク・ラファロ クリス・ヘムズワース スカーレット・ヨハンソン

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『アベンジャーズ MovieNEX』
¥4320+税 発売中
販売元:ウォルト・ディズニー・ジャパン株式会社
TM &©2012 Marvel & Subs.

「キャプテン・アメリカ/ウインターソルジャー」

アベンジャーズを管理する組織「S.H.I.E.L.D.」として活動するキャプテン・アメリカやブラック・ウィドウの激しい闘いをサスペンスフルに描き、アメコミ実写映画の新境地ともいわれた作品。派手なCG描写だけでなく、リアルなフィジカルアクションも積極的に取り入れられ、荒唐無稽な設定ながらも、現代的なテーマ性までもを感じさせる。

監督:アンソニー&ジョー・ルッソ
出演:クリス・エヴァンス スカーレット・ヨハンソン ロバート・レッドフォード

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『キャプテン・アメリカ/ウィンター・ソルジャー MovieNEX』
¥4320+税 発売中 
販売元:ウォルト・ディズニー・ジャパン株式会社
©2014 MARVEL