Interview

CRAZY KEN BAND 16th album インタビュー vol.2

CRAZY KEN BAND 16th album インタビュー vol.2
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剣さんの表現を借りると、「マンネリというスタンダードが生まれる」。

そーそーそーそー(笑)。このアルバムもそうだけど、僕らのやってる音楽って1つひとつのパーツは古いものばかりだと思うんですよ。構成にしても、まずAメロがありBメロがあって、サビがあって間奏が入って……みたいな。昨今のJ-POPは、そもそも間奏って概念がなかったりするでしょう。それに比べると古典的なやり方だなって。でも、使い古されたパーツを組み合わせて新しいアプローチを考えるのが、楽しかったりもするんですよ。建物に喩えると、廃材を再利用してサーファーズ・ハウスを建てちゃうみたいな。CKBにはそっちの方が合ってる。

たしかに「SOUL PAINT」にしても、フォーマット的にはもろJB(ジェームス・ブラウン)流ファンクですが、ちゃんと今のCKBを感じさせるサウンドになっています。

JBはですね、僕らにとっては欠かせないルーツで。そもそもCKBを結成前は、今のメンバーたちとコピーバンドをやってたんですよ。JB’s(ジェームス・ブラウンの有名なバックバンド)をもじって、CK’sっていうやつ(笑)。3年くらいかな、いろんな曲を完コピしてました。なのでJBのフレーズとかリズムは、自然と身体に染みこんでます。実は「SOUL PAINT」もその頃作った曲が部分利用されていて。サビの〈♪Let’s Do the Soul Paint〉ってコーラスとか、そこに絡むホーンセクションとかはもろJB’sの影響が残ってます。

イントロで鳴ってる“フウォ~~ン”という歪んだ音色が何とも独特でした。

あれはのっさん(ギターの小野瀬雅生)が持ってたトーキング・モジュレーター。80年代にザップのロジャー・トラウトマンがよく使ってた機材ですね。エフェクターを通したギターの音を、ホースで口の中に入れて。頬をモゴモゴやって歪ませた音をマイクで拾うという……けっこう大変な楽器なんですこれ、もともと頭の中で鳴ってたイメージは、雅楽の笙だったんですよ。でもまさか東儀(秀樹)さんをお呼びするわけにもいかないし(笑)。シンセで代用しても、なかなか欲してるフィーリングがでなかった。で、のっさんに協力してもらってイイ感じに落ち着きました。あと、ドラムは基本的に生音なんですけど、ベーシックなリズム・パターンは一定の小節数で切ってコンピュータでループさせたものにバンドの演奏を重ねてます。

生の演奏をサンプリング音源にして、それをまた生演奏と合わせるイメージですか?

ええ。そうするとより反復の力が強調されて。レーシングカーが一定の速度でぐるぐるコースを周回して、だんだんトランス状態に入っていくみたいな、ある種のマジックが生まれるんですよ。JB御大も、サンプリングという手法が生まれる前から、バンドメンバーに「機械みたいに演奏しろ!」って発注していたらしいですし(笑)。これはこれで、ファンクの王道なのかなと。

→ 続きは vol.3で! 8/10 更新予定

CRAZY KEN BAND

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1997年、横浜・本牧の伝説的ライヴハウス “イタリアン・ガーデン” で横山剣を中心に発生した東洋一のサウンドマシーン、クレイジーケンバンド。通称 CKB。1998年にアルバム『PUNCH! PUNCH! PUNCH!』でデビュー。ジャンル不確定な規格外スタイルが、老若男女問わず幅広いリスナーから支持されている。2005年の『SOUL PUNCH』以降、オリジナルアルバム全タイトルをチャートのトップ10に送り込んでいる(記録更新中)。

オフィシャルサイトhttp://www.crazykenband.com

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