2018年夏アニメ主題歌特集  vol. 1

Interview

【インタビュー】超難関楽曲に挑みつづけるアニソン界のエースシンガー JUNNA「紅く、絶望の花。」その本当の衝撃はDメロで訪れる!

【インタビュー】超難関楽曲に挑みつづけるアニソン界のエースシンガー JUNNA「紅く、絶望の花。」その本当の衝撃はDメロで訪れる!

TVアニメ『マクロスΔ』の戦術音楽ユニットのメンバー、美雲・ギンヌメールの歌唱担当として一躍脚光を浴びたシンガー・JUNNA。約半年ぶりのリリースとなるニュー・シングル「紅く、絶望の花。」は、TVアニメ『ロード オブ ヴァーミリオン 紅蓮の王』のEDテーマに起用されたロックチューン。ロックバンド・la la larksが手がけた不穏さも漂うこのナンバーや、どちらも“色”の異なるカップリング2曲へ彼女が込めた想いについて聞いた。

取材・文 / 須永兼次

バトル中心の作品のEDでも、力押しだけにはしなかった表題曲

今回リリースされる「紅く、絶望の花。」は、TVアニメ『ロード オブ ヴァーミリオン 紅蓮の王』のEDテーマとなっています。JUNNAさんは、この作品へはどのような印象をお持ちですか?

JUNNA 作品の概要を見たときに、曲タイトルと同じように“紅”がすごくキーになっているアニメだと思いまして。しかも、血しぶきが上がるぐらい激しい戦闘があると最初に教えてもらったんですけど、その光景ってすごく想像しやすいなと思ったので、曲のなかでもそういう要素をどこかに取り入れられればと思いました。

それをたとえば、凄みなどに。

JUNNA そうですね。あとサビとかではより激しさを出せる歌い方にしたいな、とも思いましたね。

では続けて、楽曲自体を最初に聴かれたときの印象をお教えください。

JUNNA 今まで歌ってきたなかで、いちばん難しい曲だなと思いました。自分にとっては未経験のどこか不思議な印象の曲だったので、「自分に歌えるのかな?」とすごく不安にもなりましたね。

この曲を提供されたla la larksさん自身の楽曲にも、そういう不穏なコード感の曲は多いですもんね。

JUNNA そうですね。次のシングルのタイアップ曲をla la larksさんがサウンドプロデュースしてくださると聞いたときに、今までの曲を聴かせていただいたんですけど、そこで感じた不穏さみたいなものがそのまま「紅く、絶望の花。」にもあって。「これを歌えるって、すごいなぁ」ってボーカルの内村さんを尊敬しました。

JUNNAさんはレコーディングでは、どのように歌われたんでしょうか?

JUNNA やっぱりバトルが肝な作品なので、強く歌ったほうがかっこいいんじゃないかな、と思って最初は全体的に力を込めて歌っていたんですけど、la la larksの江口(亮)さんが「ウィスパー気味にも歌ってみたら、面白いんじゃない?」とアドバイスしてくださって。ウィスパーにすることでサウンドにマッチする気味の悪さみたいなものを表現できたと思います。

先ほどは不安もあったとおっしゃいましたが、本当に音を取ること自体が難しい曲ですよね。

JUNNA そうなんです。まず楽曲が1コーラスが公開されたときにファンの皆さんにTwitterで感想を聞いたら、「難しすぎる」みたいなコメントが来て。でもそれよりもあとのDメロとかは本当に難しすぎるので、きっと聴いてくださった方はみんな「ヤバい!」って言ってくれるんじゃないでしょうか?

“お気に入りの部分=難しい部分”な理由とは?

そのDメロは、全力を出して歌い上げられている力強い歌声がとても印象的でした。

JUNNA そこはすごく音の高い部分なんですけど、裏声で歌って「あれ?曲盛り上がってきたのに急に弱くなったぞ?」って思われたくなかったので、絶対地声で行こうってずっと思っていたところだったんですよ。裏声に行って「逃げた」みたいに思われちゃうのが嫌だったので。それに、絶対地声のほうがかっこよく感じてもらえると思ったので、しっかり歌いきれてよかったなと思います。

そのほか、Bメロでの非常に起伏に富んだ歌声も、とても魅力的に感じました。

JUNNA そこは、たとえば1番だと「体を駆け巡る声」みたいな部分が、自分でも表現しやすい歌詞だと感じたんですよ。なのでそこは一本調子で歌うんじゃなくて、本当に声が体を巡っているような感じを、歌声の強弱で表せたらと思いました。

しかもそのBメロは、1番だと若干引き気味なのに対して2番では結構ガンと強く出ていたりと、曲中で特にメリハリを感じた部分でもありました。

JUNNA 1-Bは、歌詞を読んで強く行かずに訴えかける感じがあったほうがいいなと思って歌ったんですよ。でも2-Bでは「飛べないと気づいた鳥」というように、ちょっと悔しさとか無念とか、うまくいかないもどかしさみたいな気持ちを歌詞から感じまして。そういう気持ちが乗るように歌っていたんです。だからそこで、また違う強さが出たんじゃないかな、と思います。

ちなみにこの曲の中で、お気に入りのポイントを挙げるなら?

JUNNA さっき少しお話した、Dメロですね。私、曲の中の難しい部分は、自分が新しく乗り越えられた壁だと思っているんです。だからだいたい好きになりますし、ファンの皆さんにも注目してほしいなって思うんですよね。この曲ではそのほかにも、1・2番と大サビのメロディが違っていたりと「あ、ここ違うんだ!」って思ってもらえるようなところがたくさんあるので、そういうところもお気に入りだし、ぜひじっくり聴いていただきたいなって思います。

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