2018年夏アニメ主題歌特集  vol. 2

Interview

【インタビュー】GRANRODEO×『バキ』─意外にも初!?の肉体派バトル楽曲、OPテーマ「BEASTFUL」で男たちのへヴィメタルが炸裂する!

【インタビュー】GRANRODEO×『バキ』─意外にも初!?の肉体派バトル楽曲、OPテーマ「BEASTFUL」で男たちのへヴィメタルが炸裂する!

若き地下闘技場チャンピオン・刃牙を倒すため、世界中から最凶の脱獄死刑囚5人が時を同じくして日本に集結し、エキセントリックかつ狂乱な死闘を繰り広げる『バキ』。その“肉宴”を開幕を告げるOPテーマが、7月11日リリースのGRANRODEOの29thシングル「BEASTFUL」だ。噴出する野生を表すオリジナルワードをタイトルに掲げた「BEASTFUL」と、今までにないフレッシュなギターバンド感を押し出したカップリングナンバー「アサメシマエのヤサシイセカイ」についてKISHOW、e-ZUKAのふたりに語ってもらった。

取材・文 / 阿部美香


曲調自体は自由にやらせてもらいましたが、監督からの要望には忖度しました(笑)(e- ZUKA)

GRANRODEOのパブリックイメージとして、ハード&メタルを基調とした野性的なロックが得意なバンドだというのは既に共通認識としてあると思うんです。でも、意外と『バキ』のような男臭さが炸裂した肉体派バトルアニメへの楽曲提供は、ありそうでなかったですよね。

KISHOW そうなんですよ。だから僕も最初は意外な気はしましたね。僕らくらいの年齢だったり、活動歴からすると、音楽性も徐々に洗練されてくるはずなんだけど(苦笑)。『バキ』に見合うパワフルさやアニソン感を今の僕らに求めてもらえるというのは、GRANRODEOとしてはありがたいことだなと。

e-ZUKA もっと若くて激しいバンドがいっぱいいる中でね。なので、うちのスタッフからも、ゴリゴリのメタル感を所望されまして。最初はもっと、懐かしいヘヴィメタルテイストな曲を書いたんですけど、より男っぽさとインパクトを求めていったら、変拍子をフィーチャーしたモダンでプログレッシブな感じになったと。曲調全体に関しては自由にやらせてもらったんですが、アニメの監督さんから、ハードだけど静かに始まってくれるとオープニングの画が付けやすいという要望はちょっとあったらしく……忖度しました(笑)。

前作シングル「Deadly Drive」やその前の「move on! イバラミチ」「Deadly Drive」などは、メロディックで重たいハードロック感が強調されていましたが、「BEASTFUL」はかなりスラッシーなメタル感が全面に押し出されていますね。

e-ZUKA そうですね。速くてテクニカルという意味では、ドラムがまず大変で。3拍子で静かに始まって、リフは4拍子に聞こえるけどじつはハチロク(6/8拍子)で刻んでたり。レコーディングメンバーは、いつもライブをサポートしてくれている瀧田(イサム/B)さんとSHiN(Dr)くんなので……。

KISHOW GRANRODEOの相当難しい曲を、軽く弾きこなしているメンツなんですけどね。

e-ZUKA いつも楽器のレコーディングは、3人で「せーの!」で一緒に演奏して、2~3回合わせて細かいところを調整しながら仕上げていくんですけど、今回、それをやってたらとんでもなく時間がかかるし、体力を消耗していくばかりなんで(笑)、まずはドラム単独で録って完成させていく、イマドキのやり方で録りました。

レコーディング現場では、瀧田さん、SHiNさんも「これを生で演奏するのか……」と、ちょっとどんよりなさっていたと伺いました(笑)。

KISHOW あははっ! そうなるよね(笑)。

e-ZUKA まぁ、僕が叩くわけじゃないんで、彼らなら大丈夫ですよ(笑)。おかげで僕も、これだけ速いリフになると「よし、ちゃんと弾こう!」と覚悟ができたんで、マシンのようにジャストで合わせることに懸命でしたよね。サビなんかはボーカルの主旋律の裏で、ストロークの長い裏メロを弾いているんですけど、それありきで作った曲なので、速さとともに注目してもらえると嬉しいかな。

今回は、あえてバトルを連想させるインパクトの強いワードも照れずに入れた(KISHOW)

KISHOWさんの歌詞も、かなり『バキ』を意識したと伺っています。

KISHOW そうそう。e-ZUKAさんから受け取った曲もじつにアニソンっぽい。原作も相当破天荒で、個性あふれるキャラクターたちのクセの強い、独自のバトル路線を標榜している作品。登場人物たちがみんな、強いが故に逆説的に「敗北を知りたい」という言葉を放っていて……これだ! と。Aメロの1行目から「I want to know the defeat 戦う為に」という、ふさわしい言葉をそのまま持ってきました。

非常に健全なバトルソングだと感じました。

KISHOW うん、やはり最後は勝者を目指すというね。原作も漫画としては相当はみ出してるし、僕は一時期、世界中の虫を集めて最強の虫を決めるDVDにハマったことがあったんだけど、グロさとワクワク感が好きでね。『バキ』の面白さって、あれに近いと思うんですよ。まさに獣、野獣のイメージ。だからタイトルもいろいろ考えた末、辞書にはない英単語なんだけど「BEASTFUL」という言葉が浮かびまして。

“獣性に満ちた”という意味で。

KISHOW うん、それですね。いつもなら、聴く人の想像力に委ねるというのかな? どっかシュッとして見られたいんで(笑)、直接的な表現はまず使わないんだけど、今回はあえてバトルを連想させるインパクトの強いワードも照れずに入れた。1番のサビの最後であえてシャウトしてるのも、テレビサイズでもGRANRODEOのシングルとしても、初めてなんだよね。

e-ZUKA ボーカルレコーディングの途中で、KISHOWがやってみたいって言って録り直したんですよ。

KISHOW そう、おかげでより『バキ』っぽくなったぞと(笑)。

e-ZUKA MVも今回は、『バキ』に合わせて、対戦格闘ゲーム風になってますしね。高田馬場の「ミカド」という、外国人もわざわざ遊びに来る有名なゲームセンターで撮影したんですよ。

KISHOW ちょうど僕は持病の痛風が再発していまして(苦笑)。足の痛みに耐えながらの撮影だったので、ゲームに負けてキレるシーンが迫力満点だと、もっぱらの評判です(笑)。

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