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失禁はストレスの元!『ザンキゼロ』衝撃のゲームシステムと死を利用したサバイバル生活とは?

失禁はストレスの元!『ザンキゼロ』衝撃のゲームシステムと死を利用したサバイバル生活とは?

クローン人間はエクステンドで蘇る 

なんとか生存することがひとまずの大きな目的ではあるものの、クローン人間である8人の主人公たちの寿命は、たったの13日しかありません。寿命はもちろん、敵に倒されることなどさまざまな理由で命を落とす主人公たち。そんな場合は、ミライとショウに案内されたとおり、エクステンドマシンでキャラクターを再生することができます。エクステンドには“スコア”が必要になり、スコアは生物を倒すことで手に入れることができます。

▲エクステンドマシンは、昔懐かしい感じのドット絵で表現されています

▲幼児の姿で再生したリンコ!

ゲームプレイするような簡単な操作で、クローン人間の再生は行われます。しかし、彼らはどうやってもまた寿命で死んでしまうのです。ダンジョンを探索していると時間経過でどんどん年をとってしまうので、ゲームを進める際には、主人公たちそれぞれの残り寿命を計算に入れ、死んでしまった仲間は適切なタイミングで蘇らせ……と全滅しないようにやりくりしていきましょう。ちなみに、探索中に死んでしまうと死んだ場所に所持アイテムをまき散らしてしまいます。他の仲間が所持アイテム数いっぱいで拾えなかった場合、回収するにはまたそこまで取りに行かなければなりません。死ぬ可能性を常に頭に入れて、どのアイテムを誰に持たせるか考えるのもスムーズな探索には必要。このように、膨大な要素が絡み合う状況下、自分の頭のなかでシミュレーションしてベストの立ち回りかたを探すというのが、このゲームの大きな楽しみだと感じます。排便やアレルギー食材の設定など、ひたすら現実的に寄せたゲーム内容にエクステンドという非現実的なシステムが組み込まれることによって、奇抜で新しい面白さが生み出されているのではないでしょうか。ちなみに、操作やシステムについてわからないところや忘れてしまったところがあれば、メニューからいつでも見られる“サバイバルガイド”を読みましょう。必ず役に立つ情報が得られるはずです。 

 8人の主人公とひとり&1匹 

本作のキャラクターたちは、かなり個性的な顔ぶれになっています。編集者に医者、芸術家、財閥の令嬢……と、一見まるで接点がなさそうな8人ですが、真白市にゆかりがあるということと、年齢不詳のサチカを除く全員が“25歳”だという共通点があります。また、サチカ以外の7人には、“人間を罪に導くとされる欲望”といったキリスト教の考えかた“七つの大罪”をモチーフにした二つ名が付けられています。8人目のサチカの二つ名も、アダムとイブが禁断の実を食べてしまい、その罪はアダムの子孫である人間すべてが持っている……という、これもキリスト教の考えかた“原罪”が元になっています。本来なら、冒頭で紹介すべきキャラクターたちですが、謎に満ちた本作を知ったうえで、それを紐解く設定を持っているであろうキャラクター紹介に続けたほうが妥当だと思い、本稿の最後に用意しました。

▲“怠惰の編集者”日暮ハルト(CV:豊永利行)

出版社勤務。真実の記事で人を守りたいと思っているハルトは、生真面目なエリートという印象です。真面目ゆえに融通が利かない面もあり堅実な人間に見えますが、人一倍強い真実を追い求めたいという気持ちから、謎の解明に対してはかなり積極的です。

▲“嫉妬の芸術家”三花締リョウ(CV:関 俊彦)

自称“緊縛アーティスト”。副業として商業カメラマンをしており、荒縄を取り入れたファッションが個性的なお調子者です。“本業”はどうやら、あまり振るわないようで……。闇を抱えていそうに見えない明るいキャラクターですが、人に言えないような罪があるのでしょうか?

▲“憤怒の農家”玖保田ゼン(CV:斎賀みつき)

農業を営む、皮肉屋の男。皆が言いにくいことをズバッと指摘するなど、童顔のイメージと違って、ハッキリした性格です。いつも薄笑みを浮かべて余裕そうにしていますが、言動をイジられたりすると、目を見開いて静かにキレることもあります。その行動から、ここに来る以前の生活が穏当なものではなかったかのような印象です。

▲“強欲の医者”一葉マモル(CV:平田広明/幼年期・松風雅也)

8人のなかでも落ち着きがあり、包容力のある性格。「愛」が口癖。何かあるとすぐ、仲間を診察しようとします。皆のサポートをしたり、その場を盛り上げたりできる大人っぽさがあり、これといった弱みもなさそうなマモルの罪とはなんでしょう? こんな人間でも、決して人には知られたくない秘密を抱えて生きているのでしょうか……。

▲“色欲の花屋”芒野リンコ(CV:佳村はるか)

穏やかで優しく、少し気弱なところもありますが、細やかな気配りのできる性格。残念なことにゲーム内で最初に死亡するキャラクターです。クリーチャに胸を貫かれたリンコと、そこに駆け寄ったハルトが続けて死に、エクステンドマシンによって実際に蘇ることで、彼ら8人全員がクローン人間であるという確証を得られることになります。

▲“暴食のお嬢様”真白ユマ(CV:竹達彩奈)

世界的な大企業“真白グループ”総帥のひとり娘。ポーカーフェイスでマイペース。何を考えているかわからないところがあり、食べ物に対する執着はひと一倍強いです。物語の舞台であるガレキ島の廃墟からは、真白グループのお膝元である真白市の面影が見て取れます。真白グループの関係者であるユマが8人に残っていることには、もしかしたら特別な意図があるのかもしれません。

▲“傲慢の警察官”瀬戸内ミナモ(CV:立花理香)

警察官で、階級は巡査部長。正義感が強く世話焼きでもあり、京都弁を話すアクティブな女性です。たびたび“家族”を気にする発言が見受けられます。ふつうに考えると、家族を大事にしての発言だと受け取れるのですが、かなり印象的で、もしかしたら彼女の“罪”にも何らかの関係があるのかも……?

▲“原罪の少女”比良坂サチカ(CV:鈴木愛奈)

謎だらけの少女。見た目の年齢よりも幼い言動に思えますが、実際に何歳なのかはわかりません。機械いじりに長けており、右手と左足の義肢は、自分で手入れをしているようです。なぜか彼女だけは寿命で死ぬことがなく、見た目も全く変わりません。たまに意味深な言動も見られ、あからさまに怪しいとゼンからも疑惑の声が上がります。

エクステンドTVの進行役であるミライとショウも、また謎多き存在。実写映像でなく アニメ映像であるということは、そのアニメはいったい誰が作っているのでしょう。これを作った“黒幕”がどこかにいるのでは……? ショウののんきな下ネタスベリ芸などのネタも作った人物の存在を考えると、いっそう不気味に感じられます。得体のしれない不気味カワイイキャラというと、『ダンガンロンパ』シリーズのモノクマを思い起こさせます。

▲テラシマ ショウ(CV:中野隆聖)

上記8人のサバイバル生活をサポートするエクステンドTVのアシスタント役を務めています。ボケ担当で、暑苦しいキャラクターですね。

▲ミライ(CV:野沢雅子)

記憶の入れ物であるペケ字キーを髪飾りとして着けている、エクステンドTVのMC役クローン羊。可愛らしい声と柔らかな口調で、毎回とんでもないことを告知します。主にツッコミ担当です。

以上、非常に濃~い個性を持つ主人公8人とひとり&1匹でした。幼年期から年をとった姿までを見ることができる主人公たちは、かなり稀なのではないでしょうか。トラウマを抱え苦悩しながら生きている彼ら。あなたにもシンパシーを感じるキャラクターがいるかもしれません。

発売まえから変わったシステムや独特すぎる世界設定の情報で個性が際立っていた『ザンキゼロ』。いざプレイをしてみれば、さまざまな要素が複雑に絡み合ってサバイバルゲームの手ごたえを生み出し、当初の印象とはちょっと違ったゲームでした。数多くの謎を少しずつ解明していくストーリー、たくさんのパラメータを制御しながらやりくりするサバイバルのシステム、シニカルな笑い、ときにはおどろおどろしいグラフィックの表現など、クセになって抜け出せなくなるポイントがたくさんありました。特に、“死を積極的に利用して生き残ることに繋げる”という逆説的なエクステンドシステムは突出して個性的な面白さです。

次回は、死んだ原因によって復活時に耐性を得る“シガバネボーナス”、ベースキャンプであるガレージ周辺の拡張機能、なんだかアダルトな雰囲気がプンプンする“ソイネマッチング”の具体的な内容、いろいろな意味で一歩先行くサバイバル知識など、ネタバレをしない範囲で可能な限り謎の核心に迫っていきたいと思います。

フォトギャラリー

■タイトル:ザンキゼロ
■メーカー:スパイク・チュンソフト
■対応ハード:PlayStation®4 / PlayStation®Vita
■ジャンル:ノンストップ残機サバイバルRPG
■発売日:発売中(2018年7月5日)
■価格:PlayStation®4版 7,200円+税、PlayStation®Vita版 6,800円+税

『ザンキゼロ』PlayStaiton®4版
『ザンキゼロ』PS vita版

『ザンキゼロ』オフィシャルサイト
http://www.spike-chunsoft.co.jp/zaz/

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