黒選!メディアコンテンツ研究家・黒川文雄がテーマで選ぶ 3+1  vol. 38

Column

マリオだけじゃない!名作揃いの横スクロールアクションゲーム 3+1選

マリオだけじゃない!名作揃いの横スクロールアクションゲーム 3+1選
Bloodstained: Curse of the Moon
© ArtPlay, Inc. / © INTI CREATES CO., LTD.

ゲームが好きな方はもちろんのこと、誰でも知っている国民的横スクロールアクションゲームと言えば、任天堂の「スーパーマリオブラザーズ」ではないでしょうか。マリオはもはや世界に愛されているゲームキャラクターであり、2016年のリオデジャネイロ オリンピックの閉会式で安部首相がマリオのコスプレをして登場したのは記憶に新しいです。

1983年に登場したファミリーコンピュータ。
発売当初はカートリッジ容量が小さかったこともあり画面がスクロールして進むタイプのゲームはありませんでした。『スーパーマリオブラザーズ』の前身とも言える『マリオブラザーズ』も画面はスクロールしません。

そんななか、縦や横へスクロールをするシューティングゲームが登場します。そして、1985年9月13日に『スーパーマリオブラザーズ』が登場。アクションゲームとして横移動で進めるゲームは当時としては珍しいものでした。

当時のプレイヤーたちは・・・・・・

「この先には何が待っているんだろうか?」「何が起こるんだろうか?」とコントローラーを握りしめ、ワクワク、ドキドキしながら、慎重にキャラクターを操作して先へ先へと進めて行ったものです。 クリボー、ノコノコ、土管やボックスなど、起伏に富んだステージギミックは先が読めず「何が待ち受けているかわからない」という緊張感がありました。

そして、各ステージの敵キャラの配置やギミックを覚え、徐々にキャラクター操作にも慣れてくると遊び方が変わります。マリオを最速で操作する通称“Bダッシュ”を駆使して、画面狭しと縦横無尽に走り回り、タイムアタックを競ったり、得点を競うようになります。プレイヤーたちがそれぞれ新しい遊び方を見つけ、隅から隅まで遊び尽くす日々が続いたのです。

隠れた所にある1UPキノコを見つけたり、友だちに裏技を教えたり、ワープ出来ることが話題になったり・・・・・・。『スーパーマリオブラザーズ』には、新しさとこれまでにない隠し要素が仕組まれていて、子供達は毎日マリオの話題に熱中しました。「僕もやりたい!」「私もやりたい!」「こんなことが出来るんだ!スゲーぇ!」と思わせるような、斬新な仕掛けに満ちていた『スーパーマリオブラザーズ』は日本のみならず、世界中のプレイヤーを熱狂させたのです。

そして、1985年以降、次々と横スクロールアクションゲームが作られ、現在まで続くシリーズも多く登場しました。

今回は、そんな横スクロールアクションゲームに着目し、各社のマリオ的代表作をご紹介します。

では、どうぞ!


日本初!元祖プロゲーマーがアクションゲームに!『高橋名人の冒険島』

1986年9月12日にハドソンから発売されたファミリーコンピュータ向けタイトル『高橋名人の冒険島』。

当時は、ファミコンブームのまっ只中で、小学生を中心にカリスマ的な人気となったハドソンの「高橋名人」をキャラクターとして起用し、国内の累計出荷本数が105万本という大ヒットを記録しました。

内容はキュラ大王にさらわれた恋人ティナを救出するべく、高橋名人を操作して冒険島を突き進んで行く横スクロールアクションゲームです。

初期装備はジャンプしか出来ず、途中でゲットする攻撃アイテムの「石オノ」や「マジカルファイヤー」などを駆使して敵と戦います。
画面上部には体力を示すバイタリティゲージがあり、時間の経過とともに減って行きます。ステージに用意されたフルーツなどをゲットして、バイタリティゲージを回復させながら進む必要があります。バイタリティゲージは0になるとミスとなり自キャラの残数が1つ減り、一度でも攻撃や敵に当たっても1ミスとなってしまいます。
(※アイテム:スケボーに乗っている時は1ミスとならない。)
また、海や崖から落ちても1ミスとなるためシビアな操作が求められます。

ステージは1エリア4ラウンド制となっており、最後のラウンドではボスと対戦しつぎのエリアへと進みます。合計8エリア(32ラウンド)のアクションゲームです。このソフトにはコンティニューはありますが、パスワードやバッテリーバックアップのような機能はありません。電源を切ると最初からやり直しとなります。
マリオも同じ条件となりますが、このゲームの難易度はマリオの上を行きます。ゲームの後半は回復アイテム不足からバイタリティゲージ切れを起こしたり、シビアなジャンプテクニックが必要な場面も多くなります。一度でもミスをすると、攻撃アイテムを持っていない初期状態に戻ってしまうこともあってか、全面をクリアした当時の小学生は少なく、今現在でも屈指の難易度の高いゲームとして根強い人気があります。

この作品は元となるゲームが存在しています。それは、セガからアーケード向けタイトルとしてリリースされていた『ワンダーボーイ』(1986年)というヒット作です。この作品を基本コンセプトに、キャラクターを変更し、アイテムなどを追加したものが本作です。よりアクション性が増していて、『ワンダーボーイ』より『高橋名人の冒険島』の方が面白いという人もいたようです。

今となっては『ワンダーボーイ』のほうがレア度が高いかもしれません。

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