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『ザンキゼロ』添い寝で“ロストオーバージーン” 残酷な世界で生き抜くコツ

『ザンキゼロ』添い寝で“ロストオーバージーン” 残酷な世界で生き抜くコツ

海上を漂流してきた廃墟が島のあちこちに流れ着く“ガレキ島”で、たった13日の寿命しか持たないクローン人間8人が、死んでは再生《エクステンド》を繰り返しながら送るサバイバル生活。その衝撃的な設定で発売まえから話題を呼んでいた『ザンキゼロ』ですが、実際にプレイしてみると、最初の印象以上にエキセントリックで刺激的なゲームでした。前回の記事では基本的なゲームの流れとキャラクターについて語りましたが、今回は本作ならではの斬新なシステム、筆者がダンジョン探索中に気がついたことなどを中心に、ネタバレには最大限配慮しながら紹介していきます。

文 / 内藤ハサミ


 “ベース拡張”と“ソイネマッチング”とは? 

ハルトたち8人の主人公の拠点となるベースポイントには、プロローグで作ることになるトイレをはじめ、倉庫、工作室、寝室、調理室の施設も作ることができます。トイレでは便意の解消、倉庫ではアイテムの保管、工作室ではアイテム工作と装備強化、寝室ではキャラクターが寝ることで悪臭と生命力を回復、調理室では手に入れた食材を使っての料理ができます。各施設を作るには、それぞれの建設に必要な材料をガレキ島や廃墟で手に入れ、指定の条件に合った“リフォーマー”のスキルを持っていなければなりません。指定の材料を集めて施設のレベルを上げると、倉庫であれば最大保管数が上がる、トイレであればストレスが解消できるなど、よりよい効果が生まれます。

▲拡張に必要な素材に含まれる“パーテーション”と“鉄柵”は貴重なアイテムなので、見つけたら大事に持って帰りましょう。筆者はアクシデントを避けるため、即ベースに戻って倉庫に保管するくらい大事にしています!

寝室で就寝する際は、任意のキャラクター同士を同じ部屋で寝かせることができます。これは“ソイネマッチング”というシステムで、ソイネさせることで、スタミナは減るものの、“ソイネ効果”というさまざまな追加効果を得ることができます。初めてソイネさせるキャラの組み合わせで、ソイネ効果を高める“ロストオーバージーン”を得ることもできます。なんだか意味深なネーミングですね……。ちなみに、“生涯初めてのソイネ同士”で得られるロストオーバージーンですが、エクステンドするとソイネの経験はリセットされ、再び効果を得られるようになります。死んでは新たなソイネ……。

▲しなくてもクリアはできるけれど……バカにできないくらい大きな効果があるので、活用したほうが断然得です

▲ソイネは、性別、成長段階に関わらず誰とでも組み合わせることができます。戦闘参加メンバーに効果を付けないと、せっかくソイネをしても意味がないので、そこも考慮して相手を選びましょう

ソイネさせると得られるキャラ別の効果は、下記のとおりです。 

  • ハルト 追加攻撃
  • リョウ 広範囲地図作成
  • ゼン スコア入手量増加
  • マモル 状態異常防御
  • リンコ チャージ強化
  • ユマ ドロップアイテム増加
  • ミナモ 死亡確率無効
  • サチカ 経験値入手量増加

効果は2人同時に付きます。個人的に魅力を感じる効果は、マップ踏破率100%を目指すための助けになるリョウの“広範囲地図作成”、効率的に成長できるサチカの“経験値入手量増加”、スコア不足を補えるゼンの“スコア入手量増加”です。プレイヤーごとに求めている効果には違いがあるかと思いますので、プレイスタイルに合わせて選択してください。また、ソイネマッチングした相手とは“絆”を上げることもできます。ベース拡張で寝室のレベルを2以上にするとさらに効果はアップ。絆を上げるとソイネ相手との関係が深まり、ふたりの会話イベントを見ることができます。そして絆を最大にすると、もっと特別なイベントが……? 筆者は、けっこう天然な性格をしているユマお嬢様の関係したイベントが特に好きです。キャラの組み合わせの数だけイベントが用意されているので、ひとりのキャラが関係したイベントだけでも7種類。全ての組み合わせでイベントを見るとなるとかなりの数になりますから、コンプリートしがいがありますよ。

死を利用して強くなる“シガバネボーナス” 

ダンジョン探索をしていると、寿命で、クリーチャからの攻撃を受けて、罠にかかって……と、さまざまな原因で命を落とすことがあります。ゲーム中は、基本的に13日しか生きられない彼らの死を幾度となく見ることになるでしょう。しかし、このゲームにおいて死は決して無駄ではありません。“シガバネ”というシステムで、死因に対する耐性を得られる仕組みがあるのです。GET NEW SHIGABANE!!

▲エクステンドするときに、ポイントを消費してボーナスを付けられます。同じシガバネボーナスの種類であっても、キャラクターごとに条件を満たし、ゲットする必要があります

▲こんなシバガネボーナスも。ひとつ上の“老衰で死亡”と、この“若い者には負けないが死亡”は老年期に満たすことができる条件なので、同時に取得する人が多いのではないでしょうか

一度手に入れたシガバネの効果は失われません。つまり、死ぬほどに良い効果が蓄積され、キャラクターが強化されていくということなのです。複数の条件を満たして死ぬと、一度のエクステンドで複数のボーナスを付与できるので、狙ってわざと死んでみるというのも戦略のひとつになります。

“死がバネになり”復活する主人公たち。シバガネにはかなりの種類があるので、いろいろな死にかたを経験して、あらゆる逆境に強い体を手に入れましょう! わざと死んで拠点に戻ったり、「これは進行上、どうやっても負ける戦闘だな」と考えてわざと倒れたりなどは他のゲームでも試してみたことがありましたが、これほどまで積極的に死を利用する仕様になっている作品に出会ったことは、筆者は今までにありません。おそらく、何者かに連れ去られたのちクローン人間にされ、ガレキ島でサバイバル生活を送らされている……。主人公たちが置かれた非人道的な状況は、このくらいの過激な策を講じないと対抗できないのかもしれませんね。

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