Interview

angela ロングインタビュー/アニメ『K』シリーズへの深い想いから生まれた新作「SURVIVE!」と、路上ライブから始まった15年間の道のり

angela ロングインタビュー/アニメ『K』シリーズへの深い想いから生まれた新作「SURVIVE!」と、路上ライブから始まった15年間の道のり

2018年7月から12月まで毎月新作が公開される劇場アニメーション『K SEVEN STORIES』。シリーズ共通の主題歌「SURVIVE!」を歌うのはもちろん、これまでアニメ『K』のシリーズで主題歌を手がけ、ファンの記憶に刻み続けたangelaだ。そして、アニソンアーティスト・angelaの特徴は作品へ深くコミットした楽曲を作り上げるだけでなく、ライブの楽しさにもある。先ごろ開催されTV放送もされた15周年記念ライブから、スタート地点である路上ライブでの経験、ファンへの想いまでをたっぷりとうかがった。

取材・文 / 日詰明嘉


15周年記念ライブは普段のライブの延長上に

去る5月19日には「angelaデビュー15周年記念ライヴ!!」が山梨河口湖ステラシアターで開催されました。メモリアルなライブとしては昨年3月の日本武道館公演もありましたが、15周年と銘打ったライブにはまた違った感慨があったのでは?

atsuko はい。キング・アミューズメント・クリエイティブができたときに、「武道館とか大きいところでやりたいんですよ」と言ったところ、もちろん賛成してくれたのですが、「武道館をやるなら、記念日でも何でもない、普段の延長みたいなところに置いた方がいい」と言われたんです。武道館は成功したのですが、それからどうやっていくかは、やっぱり考えますよね。

angelaの方向性としては「武道館をやったから、どんどん大きいところでやろう。」という感じではないんです。ファンクラブでは数百人規模の小さなライブハウスでもやっていますし、その積み重ねという思いが強いんですよ。そこでしか見られないお客さんの空気もありますし、もちろん大きな会場でしか見られない景色もあり、そのどちらも大事にしたかったんです。河口湖ステラシアターは2年前の13周年のときに初めて行った場所です。お客さんの顔がとってもよく見えるアットホームな会場でありながら、都内のホールやライブハウスでは味わえない空気を感じられたんです。だから「あそこでやったら良いんじゃないか」と決めました。

KATSU 僕らがデビューした15年前と今とでは、時代がすごく大きく変化しています。それは良い意味での変化です。だから、すごく感慨深いというか……。「15年経つとこんなことができるんだ。あんなことできるんだ」ということを詰め込んだライブでしたね。この間15年やれたことに対して、言いようのない感謝の気持ちが生まれたんですね。それはお客さんなのか、angelaをデビューさせてくれたキングレコードなのか、ライブのスタッフなのか……。具体的に誰ということではなくとにかく感謝に溢れたまま、この日はステージが終わってしまいました(笑)。

ステラシアターはステージ上には何にもなくて、メンバーだけがいて、ライブスタッフとのコラボレーションというと当たり前になってしまうのですが、良い意味でそれを出せるものが作れました。デビューして2年や3年ではできないステージだったと思います。本当に誰に感謝して良いのかわからないライブでしたね。

angelaの一番の自慢はお客さん

お二人がファンと積極的に触れ合っていて、マイクを向けたり太鼓を叩かせていた光景が印象に残っています。

atsuko 私たちは客席に降りていくことが全然怖くないんですよ。むしろ「面白い! もっといたい!」という気持ちです。みんなも道を空けてくれるし(笑)。本当に良い人たちが集まってくれていますね。年齢も10代から60代まで幅広くて、私は「小さな地球」と呼んでいます(笑)。小さな星のように、バランスの良く助け合ってやれている感じがします。

KATSU ホント、angelaの一番の自慢はお客さんですね。15年もやっているバンドだと新規の方が入りにくいというケースもありがちなのですが、angelaのこの15年の間にできあがったものは、初めて見る人でも楽しめるライブでした。ライブになると席の後ろの人まで同じ振り付けをしているという光景、それはデビュー前に思い描いてずっと作りたいと思い続けていたものでした。今、それがどんどん大きくなってきているなと実感しています。「河口湖でライブをやります」と伝えたときのお客さんの歓声の大きさに、自分たちもちょっと驚いたんですよ。でもその瞬間、「これはもう成功するな」と思いました。本当に心配したのは天気だけでした(笑)。

WOWOWでは8月9日にライブの模様がまた放送されます。オンエアでの見所について教えてください。

KATSU angelaを見る上では、ときおり映るお客さんの笑顔が一番の見所なんです。よく参加してくれている人の顔って覚えるもので、「もしかしたら人と接するのがちょっと苦手なのかな」と思っていた子が、ライブでは超楽しそうに飛び跳ねているんですよ。それは何十万もかかるような花火を打ち上げるよりも、すごい特効だと思っています。そういう子たちの笑顔を作ることがプライスレスだと思っています。今、僕メッチャ良いことを言っていますね(笑)。

(笑)。

atsuko ライブは明るい時間から始まったので、「誰々さんが最前列じゃん」とか全部わかってしまうんです(笑)。「こんなに楽しんでもらえるんだ」と、本当に嬉しかったですね。明るい時間から夜までやったので、日の傾き加減によって、ステージやミラーボールの見え方も違います。それに富士山も見えるし、花火も上がります。

本当にありがたいことに、ここ近年になって映像を結構残せていて、すると映像で自分を客観的に見られるんです。私は前を向いて頑張っているけれど、後ろのメンバーさんも振り付けに参加してくれていたり、すごく笑顔になっていたり、袖のスタッフさんもノリノリだったりといったことが分かるんです。「本当に一人でやっているわけじゃないんだな」と実感できました。自分たちに関わってくれる人やスタッフ、そしてファンの皆さんをより好きになれるものを残せているなと思っています。

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