2018年夏アニメ主題歌特集  vol. 7

Interview

【インタビュー】夏アニメOP「天使よ故郷を聞け」で突き詰めたMay'nらしさ。“自分の内面に目を向けて、もがいて葛藤して、だけど頑張る!”

【インタビュー】夏アニメOP「天使よ故郷を聞け」で突き詰めたMay'nらしさ。“自分の内面に目を向けて、もがいて葛藤して、だけど頑張る!”

前作15thシングルの表題曲「You」で「自分自身を強く抱きしめて欲しい」「君はたった一人 君しかいない」と歌ったMay’nが、「自分」をテーマとした楽曲をまた手にした。それが「奥底に眠る貴方の叫びを聞け」と歌う今作「天使よ故郷を聞け」である。自分と向かい合う楽曲を歌うことは、May’n自身もあらためて自分について考える機会を得ることとなり、彼女自身にも変化をもたらした。ミュージカルへの挑戦など、May’nが自らに感じている成長の手応えとは?

取材・文 / 清水耕司(セブンデイズウォー)


自分の人生を感じながら歩んでいこうと思わせる曲

『ロード オブ ヴァーミリオン 紅蓮の王』のOPテーマ「天使よ故郷を聞け」は、まさにこれぞMay’nという熱い楽曲になりました。どのようなイメージで作られた楽曲だったのでしょうか?

May’n お話をいただいたとき、May’nらしさが突き詰められそうな作品だとは感じていました。ダークな世界観の作品で、主人公の影の部分がどういった人生を経て形作られたのか、そこがとても楽しみな作品なんですが、主人公を含めて大勢の登場人物がいる中で、それぞれが自分の人生を見つめたり、まっとうしたりしながら生きていく、というところが一番の軸になっていると思ったんですね。「熱く戦う」、それも高ぶる熱というよりは、じりじりと地を這いつくばるような熱さを感じさせました。

なので楽曲は、「自分自身に目を向けよう」「自分の人生を感じながら歩んでいこう」という歌にしたいと考えました。SALTY DOGさんにお願いしたのは、これまでのアルバム制作やライブの中で彼らなら自分から生まれる熱みたいなものを引き出してくれると思ったんです。アニメで届けたい熱と、今の私が入っているモードの熱を一緒にしてくれるような。

SALTY DOGさんは「Belief」やアルバム『PEACE of SMILE』で楽曲提供を受けていますが、どのような楽曲が届いたという印象でしたか?

May’n 自分の内面に目を向けて、もがいて葛藤して、だけど頑張るというところをメロディから感じました。奮い立たせられて前へ一歩踏み出せるような、そういう熱ですね。「行け行け!」っていう。私は、陰と陽でいえば、陽の部分がある歌をたくさん歌ってきましたが、今回は陰でありながらも弾けようとする思いがつまっていて、自分自身とも合っているとも思いました。気持ちが高まるし、歌いやすいし、もっともっとこの曲を育てていきたいと思っています。

CHOKKAKUさんに編曲をお願いしたのも同じイメージで?

May’n そうですね。必死に熱く、というイメージよりは淡々と、だけどふつふつと湧き上がる熱を意識してのことでした。ただ、原作が人気のあるゲームということで、ファンの方にも届くように「デジタルのかっこよさ」も狙って、CHOKKAKUさんにお願いしています。でも、ディレクターさんと話す中で、自分としては楽曲の幅を広げるためにも低音で攻める楽曲にしたくて。最初にいただいたデモよりもキーを落としてもいます。低いキーをさらに低く、という作業はしたことがなかったので、そういった意味でも自分にとっては新しい楽曲でした。

「今の私だから歌える」という歌詞に出会えたという感覚はあります

歌詞も人生を見つめる内容になっています。

May’n 「すごくわかる」って思える歌詞ですね。私自身も、自分のことに目を向けたり、自分のつらさもちゃんと真正面から受け取ったりとかすることってすごく難しいことだと日々感じています。それを避けてしまった時期もありました。でもそうしたことで、自分の殻を破れたり、大切な仲間に出会うことができたり、という次のステップに進むこともできて……。May’nとしての次の人生がまた始まった、という感覚をここ数年ですごく感じていたんです。

岩里(祐穂)さんとは、前回(シングル)の「You」でも「最近どうなの?」みたいなところからいろいろな話をさせてもらっていたんですが、自分を奮いたたせられるような歌詞をまたいただけたと感じています。2番の「悲しみさえも親愛なる仲間に変えて」は今までの私をすごく表していると思います。

自分を見つめることで次のステップに進めたというのは?

May’n 私は「こうなりたい」という気持ちが強くて、自分にできていない部分があると、「だからこれをやらなきゃ」みたいに考えてしまうんですね。それも大事なことではあるんですが、「こんなにも仲間に愛してもらっている自分のこともちゃんと愛そう」とか、「今日はすごくいいライブできた」とか、その時その時で自分に自信を持ったり、自分のことを好きになったりできるようになりました。全ての感情に素直になろうということは、自分の中での課題としてここ数年思ってきたことだったんです。自分の内面に目を向ける、自分の過去を素直にとらえるという部分は、ライブのMCやブログでも発信してきたので、今の私だから歌えるという歌詞に出会えたという感覚はありますね。

1 2 >
vol.6
vol.7
vol.8