黒川文雄のエンタメ異人伝  vol. 19

Interview

ダービースタリオン 薗部 博之氏(下)ソシャゲへの思い、次回作への期待

ダービースタリオン 薗部 博之氏(下)ソシャゲへの思い、次回作への期待

馬主で儲かってる人なんていないですよ

ちなみに、今は馬主でもあるわけですよね。

薗部 はい。

けっこうたくさん所有されているんですか? 言いにくければいいんですけど。

薗部 いえいえ、全然。今は10頭ぐらいです。活躍馬はいないんですけど、まあずっと続けています。職業も今は馬主にしていますから。外国に行くとき、飛行機の中で入国カードとか書かされるじゃないですか。面倒くさいんで、馬主、ホースオーナーって書いているんです。

すごいですね。それなりの収入とステータスと身分の保障がないと、なれないものですからね。

薗部 いやいや(苦笑)。

JRAには相当貢献されていると思いますけど、そういう計らいはなかったですか?

薗部 ないですね。

馬主になりたてのころ

ないですか(笑)。そこは厳正なんですね。すみません、失礼なことをうかがいますが、やっぱり馬の戦歴によって収益も大きく変わってくるわけですか。

薗部 はい……っていうか赤字ですけどね、明らかに。職業って言いましたけど、馬主で儲かってる人なんていないですよ。

キタサンブラック(注37)の獲得賞金とか、すごいみたいなことを聞きますけど、やはりそれはほんの一部の人なわけですか。

注37:歌手の北島三郎さんの所有馬であることで知られる。天皇賞(春、秋)、ジャパンカップ、有馬記念などGIで7勝を上げ獲得賞金歴代1位を記録した。

薗部 いや、北島三郎さんだって、ずっと赤字だったと思いますよ。もちろん、黒字の人もいるんでしょうけどね。そういえば、ものすごい人がいるんですよ、リアルで『ダビスタ』をやっている人が。全GI制覇っていうのが一応『ダビスタ』の目標で、さすがに馬主界で達成した人はまだいないんですが、そこに一番近い人がいるんです。確か、あとふたつかみっつぐらいで全GI制覇のはずです。その人はとにかくもうすごいですよ。

『ダビスタ』をきっかけに騎手に、調教師に、馬主に

馬主としての収入だけで生活できちゃうみたいな感じですか。

薗部 収入は分からないです。取材とか一切受けない人なんで、全然マスコミには出てこないですから。まあ、そういうリアルで『ダビスタ』のエンディングを迎えそうな人がいるんですよ(笑)。

薗部さんはじょじょに馬数を増やしていった感じなんですか?

薗部 僕もバランスオブゲーム(注38)っていう馬が1頭当たりまして。その馬が少し活躍してくれたので、ちょっと増えたっていうのはあるんですけど、それ以降は全然ダメで、G Iとか1個も取ったことはないです。まあ、お金が続く限りはやりますけど、赤字は赤字なんで、いつまで続くか分からないですね。

注38:薗部氏が所有する競走馬で、セントライト記念、毎日王冠、中山記念などGIIで6勝を記録。これはGIIレースの歴代最多勝記録となっている。

でも、すごく夢がありますよね。パドックにも馬主として入れるわけですよね。

薗部 そうですね。

すごいですねえ、素晴らしい。

薗部 最近はIT関係の馬主さんがすごい増えましたよ。DMMバヌーシー(注39)とかね。だから、昔は『ダビスタ』をきっかけに騎手になったっていう人がいて、うれしかったりしたんですけど、そのうち『ダビスタ』から調教師になりましたっていう人が出てきて、今は『ダビスタ』から馬主になりましたって感じの人が増えてきた気がします。どんどん高齢化しているんですね(笑)。

注39:DMMが運営する競走馬ファンドサービス。一口1万円からの参加が可能で、1頭の馬を最大1万人でシェアすることができる。

でも、素晴らしい貢献じゃないですか。薗部さん自身は今後どうされたいというのは、あるのでしょうか。また『ダビスタ』を出して欲しいというユーザーは、いっぱいいると思いますが。

薗部 カーリングでオリンピックを目指します(笑)。カーリングは年齢関係ないんで。

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