松本孝弘、入魂のソロアルバム『enigma』  vol. 2

Interview

B'z、松本孝弘。6本の弦が紡ぐ、至高のギターミュージック 【後編】

B'z、松本孝弘。6本の弦が紡ぐ、至高のギターミュージック 【後編】

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――B’zの楽曲と自分の楽曲の間に大きな境界線みたいなものは、松本さんの場合はあるんですか?

それはまったくないですね。

――それは、歌ものだろうがインストだろうが、ないんですか。

ないですねえ。だけど、インストの場合は、たとえばこの「The Rock Show」のメロディみたいな、楽器的なメロディは、やれますよね。だからこういうのはもう、ギターを弾きながら考えたりするけれども、もうちょっとメロディックなものはB’zのときと一緒で歌いながら創るので。

――では、自分がなんとなく鼻歌でも“歌う”っていうところでメロディができるっていうことですね。

そうですねえ。

――なるほど、わかりました。では「Roppongi Noise」

前にラリーさんと「Tokyo Night」っていう曲を創ったんですけども、それの続編みたいな感じで。六本木って、僕はいろんな思い出があるので。音楽業界に入ってからのいろんな思い出があるので、こう、振り返るみたいな(笑)。もう今はほとんど六本木には行かなくなったんですけどね。

――あ、そうなんですか。なんかムーディーなブルースみたいですね。

そうですねえ。

――演歌チックな。

うん。

――あと、松本さん、『華』っていうアルバムに「御堂筋BLUE」っていう曲も入ってたし、場所から思い描かれる楽曲みたいなものも好きなんじゃないですか?

そうですねえ、うん。

――ぜひこういうのはシリーズものにしてくださいよ。

あー、ご当地ソング?(笑)

――ご当地インストみたいな。

ご当地っていうか、まあそういう、ちょっとアーバンな感じはありますよね。

――そうそう(笑)。オトナでアーバンな。

オトナでアーバンな。

――で、いろんな場所をスケッチするように松本さんがインストにする、みたいな。

なるほどね。そうするとだいたい繁華街系になりますよね(笑)。

――ははは! でも僕がディレクターだったら、このご当地インストっていうので1枚アルバムを作ってみたいです。

くははは! じゃあそのうち曲が溜まったらそれをベストにして(笑)。

――そうそう、集めてね(笑)。ぜひ書いてみてください。

はい(笑)。

――で、「Mystic Journey」

これも「Mystic Journey」って言葉が「enigma」に出てくるんだけども、なんか、ミスティックジャーニー的な感じですよね。

――これ、シェーンとバリー(・スパークス)がリズム隊ですけど、アットホームな感じを出したかったとか、そういうことはないんですか?

結構これも最初の頃に録ったんですよ。で、シェーンとバリーがちょうどツアーで日本にいたので、お願いしたんですよね。

――あ、そうなんだ。勝手知ったる仲間だし。

そうそう。この曲だけ日本で録ったんだと思います。

――ちょっとサウンドの感触も違いますよね。

あ、そうですか。

――うん。はい、わかりました。あとは、「enigma」の、これはリプライズというかね、もう一回出てくるものですけれども。

これは、アルバムが全部出来上がったときに、最後に締めるのにやっぱりこういうものがあったほうがいいかなと思って、最後に創ったんですよね。

――これでなんか締まるというか、ひとつのサントラの大団円を迎えるみたいな、そういうところはありますよね。

そうですね。

――はい。では、ボーナス・トラックに入ってる「#1090 ~Million Dreams~」なんですけど、これを新しくレコーディングし直そうと思った理由は何だったんですか?

これは、きっかけはMステの30周年記念だからですね。

――節目だから。

そう。それで、その話をいただいたときに、ずっとスローなものはリテイクしてたんだけども、このオリジナルのほうは全然触ってなかったので、30年ということでやるのもいいかなと思ったんですよね。だから、これは、昔のオリジナルのトラックと今の僕との共演みたいなところもあって。当時のギターのパートも残してたりするんですよね。

――へぇ。“Thousand Dreams”っていうサブタイトルを“Million Dreams”にしたのもそこに理由があるんですか?

何十年も(番組で)使っていただいてるのでパワーアップしないといけないかなっていう感じですね(笑)。

――ははは!

そう。だからThousandからMillionに。次に創るときはBillionですね(笑)。

――ラップ部分というのは、これは入れたかったんですか?

そうですね、やっぱりこの曲はこれがないと。ラップのトラックも結局ジョーイが昔やってくれたトラックをそのまま使ってるんですよね。

――へぇー。じゃあ時間の経過っていうのを的確に表してるものじゃないですか。

そうですねえ。でもホント、今だからこそ、そういうことがやれますよね。

――で、ずっと番組もありますしね。

そうですねえ!

――すごく歴史を感じるものだと思います。

そうですね。

――で、松本さん、ツアーについてもう1点だけ聞かせてください。今回のツアーは、大小取り混ぜての会場ですが、その辺に関しては松本さん、どう対応しようかと思っているところはありますか?

んー、大きい会場は、やっぱり音楽と、映像、演出、それから照明を上手くバランスよくやりたいですよね。

――特にB’zでいろんな会場をやっていますから、大小の違いは関係ないと思うんですけどね。

うん。確かに小さい会場っていうのは、照明や演出も持ち込めないと思うので、たぶん演奏が中心になると思いますけども、武道館と大阪城に関してはやっぱりその辺プラスアルファがないとね。そう、思ってますね。

――わかりました。ありがとうございました。

最新リリース

enigma
『enigma』

 2016年4月6日発売

【通常盤】
 No:BMCS-8008 Price:¥2,800 (tax in)
【初回限定盤 CD+DVD】
 No:BMCS-8006 Price:¥5,000 (tax in)
【初回限定盤 CD+Blu-ray】
 No:BMCS-8007 Price:¥5,000 (tax in)

【収録曲】
01. enigma
02. Vermillion Palace
 ( TBS系テレビ「世界遺産」メインテーマ )
03. Step to Heaven
04. Ups and Downs
 (「ボストン美術館所蔵 俺たちの国芳 わたしの国貞」イメージソング )
05. Rock The Rock
06. Drifting
07. The Voyage
08. Hopes
09. Under The Sun
10. Dream Drive
11. The Rock Show
12. Roppongi Noise
13. Mystic Journey
 ( TBS系テレビ「世界遺産」エンディングテーマ )
14. enigma ~epilogue~
<Bonus Track>
#1090 ~Million Dreams~
 ( テレビ朝日系「ミュージックステーション」テーマソング )

【特典DISC内容(DVD or Blu-ray)】
2014年に開催されたツアー『Tak Matsumoto LIVE 2014 -New Horizon-』からブルーノート東京での最終公演全15曲を初映像化でフル収録!
01. New Horizon
02. Take 5
03. BLUE
04. 華
05. Tokyo Night
06. Shattered Glass
07. 学生街の喫茶店
08. Island of peace
09. That’s Cool
10. 月のあかり
11. Reason to be…
12. GO FURTHER
13. #1090
14. The Moment
15. Rodeo Blues

 

 

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