LIVE SHUTTLE  vol. 288

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可愛いだけじゃない!? “かっこいいみもりん”の面目躍如! 三森すずこソロアーティスト活動5周年ライブ「five tones」横浜公演レポート

可愛いだけじゃない!?   “かっこいいみもりん”の面目躍如!  三森すずこソロアーティスト活動5周年ライブ「five tones」横浜公演レポート

声優・三森すずこのソロアーティスト活動5周年を記念したライブ、「MIMORI SUZUKO 5th Anniversary Live 『five tones』」横浜公演が、8月12日にパシフィコ横浜 国立大ホールにて開催された。5周年ということで“5つの音色”、“5つのカラー”をテーマにした多彩な演出で、エンターテイナーとしての三森すずこの魅力が存分に発揮されていた。アンコールでは5年間を振り返り、涙を見せる場面も。また、2019年2月20日(水)にはミニアルバム「holiday mode」がリリースされるという発表もあり、今後の活動への期待も膨らむライブとなった。

取材・文 / 金子光晴


声優としてだけでなく、アーティスト活動や舞台など幅広いジャンルで才能を発揮してきた三森すずこ。“ミルキィホームズ”などでのユニットとしての活動も印象深い。そんな彼女の才能がカラフルに表現されたのが、GLAYのHISASHIや志倉千代丸らも楽曲を提供した4thアルバム『tone.』で、今回のライブはこのアルバムを引っ提げて行われた。

カラフルな衣装で登場した三森は、まず「ミライスタート」でダンサーたちとキュートなダンスを披露。キレのあるダンスは彼女の得意とするところで、今回のライブでもさまざまなダンスを見ることができた。また、5年間培ってきた観客とのコール&レスポンスも完璧で、3曲目の「Colorful Girl」では彼女の「レッド!」「ブルー!」という掛け声と共に観客のサイリウムの色が次々と変化。会場が一体となってライブを盛り上げるという心意気が垣間見えて、いかに彼女がファンに愛されているのかも伝わってきた。

4曲目の「ドキドキトキドキトキメキス▽」(※▽はハートマーク)では、「みんなのところに行っちゃうよ!」と言うなりステージを駆け下りた彼女。何が起こるのかと思ったら、客席の通路を通って1階席の中央でトロッコに乗り込んだ。会場のパシフィコ横浜 国立大ホールはトロッコで会場内を周回できるような構造にはなっていないのだが、それでもやや広い中央の通路を使って会場内を端から端まで横に移動。できるだけファンの近くで歌いたいという彼女の真心を感じさせる演出だった。続く「純情Da Dan Dan」では靴をタップシューズに履き替え、見事なタップダンスを披露。何年振りかで披露したとのことだが、ここでも多芸なところを見せてくれた。

劇場アニメ『結城友奈は勇者である-鷲尾須美の章-』のOPテーマ「サキワフハナ」では一転してシリアスな表情を見せる。幕間の映像の後に歌った同TVアニメ版のOPテーマ「エガオノキミヘ」では白いドレスに着替え、ファンに寄り添うような気持ちが伝わってくるような歌声。声優・アーティスト活動だけでなく舞台の経験も豊富な彼女はステージ上の表現力も豊かで、ファンを見つめる表情はどこまでも温かい。

演出面で驚かされたのは12曲目の「革命のマスカレード」。MVでも着ていた真っ赤なドレスで登場したのだが、裾が何mも広がるという、舞台セットと一体となったような衣装だった。さらに続く「比翼の鳥」ではスクリーンに大きな白い羽根が映され、彼女がステージ上で巨大な鳥に変身したような格好に。かわいい、キュートなだけでない“かっこいいみもりん”の面目躍如たる場面だった。かっこいいと言えば、次の「Light for Knight」ではへそ出しの衣装に着替えてバレエ風のジャンプを見せ、ダンサーたちと息の合ったダンスを披露。ダンサーとしての彼女の魅力も存分に堪能することができた。

16曲目「SAKURA dreamers」ではスペシャルゲストとして作曲を担当した太田雅友がギターで参加。三森は桜色の衣装に着替え、ここからはラストスパートだ。「WONDER FLIGHT」では「I can FLY!」の歌詞に合わせてダンサーがトランポリンで飛び跳ねるという華やかな演出で観客を沸かせた。ファンへの感謝を込めた曲「スマイリウム」では観客も一体となった振り付けで心がひとつに。そして最後は絶対に外せないキラーチューン、「ユニバーページ」で最高の盛り上がりを見せ、ライブ本編は幕を閉じた。

アンコールではまず「TINY TRAIN TOUR」のイントロが流れ、どこからか歌声が聴こえてきた。だが、ステージ上に彼女の姿はない。なんと1階席の後方の扉から登場したのだ。そのままダンサーを引き連れて、客席の通路を通ってステージへ。間近にやってきたみもりんの姿に、観客は驚きと喜びを隠しきれない様子だった。ステージに戻ると、「クラップ! シェイク! くるくる〜」という掛け声で観客たちも踊るという一体感のあるパフォーマンスを披露。なお、この後ろの扉から登場するという演出はデビューシングルのMVで扉を開くシーンがあったことから発想したそうで、ステージ上にも5つの扉が設置されていた。その先の未来へと続く、6つ目の扉が開かれたという意味が込められた演出だったわけだ。

さて、ここで今後の活動についてのいくつかお知らせがあった。まず、アルバム『tone.』に収録された「革命のマスカレード」が、ゲーム『無双OROCHI3』のテーマソングとなることが決定。またこの日のライブの模様がBD&DVDとなって11月28日(水)に発売されることも発表された。そして、3つ目のお知らせはミニアルバムの発売。タイトルは『holiday mode』で、2019年の2月20日(水)に発売される予定だ。5周年の期間としては2枚目となるアルバムのリリースで、今度はコンセプトのあるアルバムになるという。

最後のMCでは5周年の思い出とこれからの活動への思いが語られた。この5周年は決して平坦なものではなく、もっとがんばれなければという思いから、とても長く感じたという。そんな彼女にとって原点とも言えるのが、この横浜だった。『ミルキィホームズ』や『ラブライブ!』など、さまざまな機会でこのステージに立ってきた彼女だったが、今につながるきっかけとなったのは『ゆるゆり』のイベントだったという。「そこで歌って、踊ってという三森すずこを、初めて今のプロデューサーのみんなが見てくれて」「その時は自分の道の先にソロ活動という素敵な未来が広がっているとは思っていなくて、必死にがむしゃらに何かになろう、なろうと思ってがんばっている私を、今のチームのみんなが見つけてくれた」と語り、みもりんチームへの感謝を述べた。

そして、「三森すずこを応援して良かったって、三森すずこのファンなんだぜって自慢できるような人になりたいと思いました!」「これからも走っていきたいと思います! これからもよろしく!」と、ファンと一緒に未来へ向かっていく決意を表明。最後はデビュー曲「会いたいよ…会いたいよ!」をファンと一緒に合唱し、フィナーレを迎えたのだった。

ひとつのコンセプトを決めて、それに沿った演出がなされていた彼女の今までのライブ。対して、今回は“5つの音色”、“5つのカラー”がテーマということで、さまざまな彼女の歌声、ダンス、表情を見ることができた。加えて、歌われた楽曲はデビュー当初のキュートな路線から、可憐さ、激しさを表現する最近の曲までとさまざま。5年の活動を経た彼女の表現の幅広さも感じさせた。“6つ目の扉”を開いた彼女の次のミニアルバム、そして次のライブがどんなものになるのか……。今後の活動に期待が膨らむばかりだ。

【SET LIST】

M1.ミライスタート
M2.Happy Lucky Life!!
M3.Colorful Girl
M4.ドキドキトキドキトキメキス▽
M5.純情 Da Dan Dan
M6.恋はイリュージョン
M7.海と空のヒミツ
M8.サキワフハナ
M9.エガオノキミヘ
M10.My First Lesson
M11.アレコレ
M12.革命のマスカレード
M13.比翼の鳥
M14.Light for Knight
M15.Xenotopia
M16.SAKURA dreamers
M17.WONDER FLIGHT
M18.スマイリウム
M19.ユニバーページ

(ENCORE)

EN1.TINY TRAIN TOUR
EN2.夢飛行
EN3.ちいさな手と観覧車
EN4.会いたいよ…会いたいよ!

三森すずこオフィシャルサイト
http://mimorin.com/

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