Interview

シド 15周年スペシャルインタビュー【前編】〜多彩な “顔”を見せたライブハウスツアーの思い出あれこれ

シド 15周年スペシャルインタビュー【前編】〜多彩な “顔”を見せたライブハウスツアーの思い出あれこれ

ノンストップで15周年のアニバーサリーイヤーを邁進中のシド。今回のメンバー全員インタビューは「15周年スペシャル企画」として、2018年の様々な活動にスポットを当ててエピソードを前編・後編の2回に分けて紐解いていく。
まず前編は彼らの2018年上半期の活動にスポットをあて、彼らが「ID-S限定LIVE」、「ファン投票LIVE」、「暴れ曲限定LIVE 」「インディーズ曲限定LIVE」、「昭和歌謡曲限定LIVE」というコンセプトを掲げて開催した“SID 15th Anniversary LIVE HOUSE TOUR 2018”を、いまだから話せる裏話までまとめて大総括する。

取材・文 / 東條祥恵

もう謝り続けて15年です(Shinji)

まず最初に今年上半期の活動を総括していこうと思います。上半期を象徴する活動は“SID 15th Anniversary LIVE HOUSE TOUR 2018”でした。このツアーでもシンボリックに使われていたシド の15周年のアイコン。あれはなんでリンゴになったんですか?

マオ 特別な理由はあんまりなくて(微笑)。リンゴのヘタがロウソクになっていたら可愛いなと思って。

ゆうや お祝いのとき、ケーキにロウソク立てるじゃないですか? リンゴのヘタをロウソクに見立てて。

マオ デザイナーさんからいろいろアイディアが出てきたんですけど「これいいじゃん!」と思ったのがアレで。シドっぽいポップさもあったんで選びました。

で、このツアーで発売していたグッズのなかで気になったのがメンバーのセリフがついた付箋。あのセリフって誰が考えたんですか?

ゆうや え、俺らがそれぞれ考えましたけど。

マオ 一人だけでは考えられないでしょう。あれだけバラバラなセリフだから。

ゆうや え? 逆にそれをなんで質問してきたのかが気になるんだけど。

それは、単純にあのセリフはスタッフが考えたものなのかメンバーが考えたものなのかが知りたかっただけなんですけど。

ゆうや メンバーです。

マオ 俺は写真をふざけてああいうふうに撮っちゃったから、「おいで」しかねぇなって思ってそうしたんだけど(笑)。そんなノリですよ。

ゆうや え……あれダメでした? 良かったのか悪かったのかだけ俺は聞きたいんだけど!

いや、よかったから気になったんです。

ゆうや そうでしたか(笑)。あれはちゃんと自分で撮って自分でセリフを考えて書いてますから。

そこで、Shinjiさんは「ゴメン」と。

Shinji もう謝り続けて15年です(笑)。

お客さんの火が付いてると、俺も火が付くのが早くて(マオ)

コンセプトを掲げて企画したライブハウスツアーはいかがでしたか?

ゆうや いろんなコンセプトがあったから、ライブによって見せ方が違ってて。そのバリエーションが新しく見つけられたツアーだったと思います。いままでやったことのない「インディーズ曲限定」とか「昭和歌謡曲限定」とか。ああいうものは、シドがこれまでやってきたライブとは違うテイストだったので、見せ方としてはすごい勉強になりましたね。間違いなく今後に活きるツアーになったと思います。

明希 自分らで企画したものだったんですが、「ファン投票LIVE」なんかは各地でやってみて、そこでやったセットリストであったりライブの流れ……これまではメンバーで考えたものを15年間やってきたんだけど、そうじゃなくて、ファン目線で観たシドの魅力。そういうものをファンの人に引き出してもらえた感じもあったんですよね。僕らからすると「こういう流れは出てこなかったね」とか「この時期にあえてこういう曲入れる?」って思うものでも、やってみると意外と「いいね」、「ありだね」ってところがあって。そういう4人だけでは思い浮かばない発想、展開。それをファン投票という名目でやることによって、もっと囲いをなくしてセットリストを考えられたら、より面白いものができるというのを改めて教えてもらいましたね。それが発見でした。

Shinji 会場ごとに全然曲が違って、いつも以上に緊張感がありました。毎回毎回、ライブが始まる前に考えてましたね。普段やってない曲も多かったんで。いま明希がいったとおり、自分らが選ばないような曲をやってみると、逆に「おぉーすげぇ! 10何年前にこんなことやってたんだ」という発見もあって。だけど、いまだったらこうできるなという発見もあったり。昔の曲をいまやるのは楽しいですね。これからもあまりやってない曲をやっていけたらいいなと思いました。当時を再現するのもいいけど、いま風にアレンジして。

マオ 久しぶりのライブハウスツアーだったので、純粋に楽しかったですね。シドは最近ホールのツアーが多かったんで、こうやってライブハウスだけをしっかり回るというのが、本当に楽しかった。ホールだとお客さんの熱が椅子がある分どこかかしこまってしまうので、そこをほぐしていくという作業から始まるんですけど。今回はライブハウスという空間にみんなが1曲目からぐしゃっと入ってるところからいけたんで、やっぱり火が付くのが早くて。お客さんの火が付いてると、俺も火が付くのが早くて。というので、いい相乗効果がありましたね。

「なんであそこであんなベース入れたんだろう、俺」って(明希)

これだけコンセプトが違うと、ツアーに向けての準備はかなり大変だったのでは?

Shinji それぞれ家で練習することが多かったんじゃない?

ゆうや そうだね。個人個人で。だから、プレイ面は個々でやってるから全然問題なかったんですよ。ただ昔の曲をやるといっても、昔の音にはできないから。ずっとサウンドは進化してきてるんでね。昔の音をいまのレベルの音に持っていくのがちょっぴり苦労した部分でした。

なるほど。懐かしい曲をプレイしてみて、驚かされたことはありましたか?

明希 当時のアレンジを懐かしむ感じはそれぞれあったんじゃないかな。「こんなフレーズやってたんだ」とか。

ゆうや 「めちゃくちゃ考えてんなー」とか。

明希 そうそうそうそう。「なんでサビ、こんなにキレイなメロなのにベースがガヤガヤ忙しくしてるんだよ」って(笑)。普通に“ダダダダダダダダ”でいいのに、って。

ゆうや 「もっと歌メロ聴かせてくれよ」って。

明希 「なんであそこであんなベース入れたんだろう、俺」って。

ゆうや ちょいちょいあるよね。そういうのが。

そういうときはフレーズを新しいものに変えて。

明希 変えません(きっぱり)。

だはははははっ!

明希 それがまた、昔の自分に会いに行くみたいで楽しいんですよ。

ロマンチック〜(笑)。

Shinji 僕は1曲スライドバーを使う曲があって。「life」という曲なんですけどね。これが、大変だなと改めて思いましたね。スライドバーを使うところと使わないところがあるんですよ。イントロは小指にスライドバーをはめて弾かなきゃいけない。でも、間奏は小指を使ってソロを弾かなきゃいけないから、スライドバーを外すんですけど。また使うから投げる訳にもいかなくて。それが結構大変でした。その作業が大変すぎて、この曲のときは1回もお客さんのほうを観られなかったです(苦笑)。

マオ 俺は、「and boyfriend」という曲のメロディーをリハのとき全然思い出せなくて。何回歌っても全然違うメロディーを歌っちゃって。

ゆうや Bメロが全然違うんですよ〜(笑)。

マオ ずっとゆうやが教えてくれるんですけど。「こうこうこうだよ」って。で「うん、分かった!」って歌うんだけど、また全然違うように歌っちゃって(笑)。

ゆうや リハ中にマオくんが後ろ振り向いて「えっ! ここからどうだっけ?」って顔するんだけど、こっちもプレイ中だから言えないんですよ(笑)。しかも、何回も間違えるんですよ、そこだけを。結構やってるじゃん? 「and boyfriend」って。なのに、迷路に入っちゃって。

マオ ライブは俺、ドキドキしてたよ。

ゆうや ウソでしょー?

マオ ホント! 当日はリハが成功したんでよかったんですけど。それまでは「間違えちゃったらどうしよう」って。間違えたら(音を)止めてゆうやに教えてもらうしかないなまで考えてたんだけど、リハも本番も大丈夫でした。もう完全に憶えました(笑)。

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