Interview

『とある科学の超電磁砲』から『銀英伝』まで…美麗ソプラノでアニソンを届け続けて10年、ELISA ベストアルバム『DIAMOND MEMORIES』インタビュー

『とある科学の超電磁砲』から『銀英伝』まで…美麗ソプラノでアニソンを届け続けて10年、ELISA ベストアルバム『DIAMOND MEMORIES』インタビュー

クラシックの素養を活かした美麗なソプラノボイスと、オーケストラと打ち込みの要素を融合したプログレッシブなサウンドで唯一無二の存在感を放ってきたシンガー、ELISA。2017年にデビュー10周年を迎えた彼女が、それを記念した2枚組のベスト・アルバム『DIAMOND MEMORIES ~All Time Best of ELISA~』を8月29日にリリースした。

本作には、デビュー曲「euphoric field」から現時点での最新シングル「WISH」まで、さまざまなアニメやゲーム作品を彩ってきた名曲の数々を含む全24曲を収録。中国の歌姫である王菲(フェイ・ウォン)の「紅豆~アカシアの実~」を中国語でカバーした新録音源も収められており、彼女のこれまでの歩みを振り返るのみならず、新しい方向性をも予感させるものとなっている。歌手活動11年目を迎えたELISAはいま何を思っているのか? ベスト盤の話題を中心に、彼女の歌や活動に対する思いについて話を聞いた。

取材・文 / 北野 創


もし生まれ変わったとしてもELISAと出会いたい

今回のベスト・アルバム『DIAMOND MEMORIES ~All Time Best of ELISA~』は、ELISAさんのデビュー10周年イヤーを記念した作品になります。あらためてご自身の10周年イヤーを振り返ってみて、いかがでしたか?

ELISA 私は2017年10月で歌手デビュー10周年を迎えまして、この1年間は10月23日にアニバーサリーライブを行ったり、海外での公演が増えるなか、中国語を習い始めて向こうでのMCは全部中国語にしたりと、いま振り返るといろんなチャレンジをすることができました。ELISAが2017年までに歩んできた歴史とキャリアは、絶対に軽くて薄いものではないことをあらためて実感したのですが、それと同時にもっと歌い手としてあるべき姿であり続け、自分の責任と使命を果たしたいという感情が生まれまして。いままで着目してこなかったことにもあえて着目することで、逃げたりごまかそうとするんじゃなくて、辛い壁であっても乗り越えたいと思うようになったんです。

なぜ、そこまで強い覚悟が生まれたのでしょうか?

ELISA その先にはきっとファンの笑顔が待っているんだということを信じているし、覚えているからです。みなさんへの感謝の意を込めて、この当たり前じゃない今を愛して大切にしたいと心底思ってるんです。それは「euphoric field」を歌った高校生の頃の私にはわからなかった部分ですね。

タイトルの『DIAMOND MEMORIES』にはどのような思いが込められているのでしょうか?

ELISA 私はELISAを介して繋がった人々の期待に応えたいと思ってるから、もし生まれ変わったとしてもELISAと出会いたいし、悔しかった日々も含めてELISAとの日々を来世でも繰り返し歩みたい。その日々は、私にとっての誕生石であるダイヤモンドのようにキラキラと輝いているので、今回のベスト盤には『DIAMOND MEMORIES』というタイトルをつけさせていただきました。

これまでの活動のいろんな一面をダイヤモンドのカッティングのように刻んだ作品でもあると。今作はオールタイム・ベストということで、ジェネオン・ユニバーサル・エンターテイメント(現在のNBCユニバーサル)時代の楽曲も収められていて、10年間のキャリア全体を辿ることのできる内容になっています。収録曲はどのように決めたのですか?

ELISA 今回はELISAを生んでくれた担当ディレクターさんに考えていただきました。たぶんタイアップ付きの曲を中心に選んでくださったんだと思います。トラックダウンの作業中に「僕にとっても初めて手がけたアーティストだったので、自分自身の総集編でもあるなと思いながら作業してます」と連絡してくださったのが印象的でした。

おっしゃる通りアニメやゲーム作品とのタイアップ曲が並ぶ中で、ELISAさんご自身が作詞作曲された「真実の証」がノンタイアップながらも収録されていますね。

ELISA 「真実の証」は私が初めてひとりで作詞作曲をした曲なので、今回のベスト盤にも入れてくれたんだと思います。この後にも「優しい嘘」という〈やさしくない嘘〉をついてる曲も作ったんですけど、私にとって自分で作詞作曲した曲はアレンジやオケ、声、曲調、色、曲の流れ、そういったすべてが感情の表れで、音楽とはそういうものだと思うがゆえに、何か結論づけられるものにしたくなかったし、内容の背景を細かく説明するつもりもなかったんです。だからこの曲は、みんなに聴いてもらって初めて生きる曲なんだと思いますね。

Disc-1の最後に収められている「光の雨」もノンタイアップ曲で、もともと3rdアルバム『Lasei』(2011年)の初回盤DVDにスタジオライブ映像が収められていましたが、CDに収録されるのは初ですよね?

ELISA 今回はこの曲と、王菲さんの「紅豆~アカシアの実~」のカバーが初音源化になります。「光の雨」は岩里祐穂さんに詞を書いていただいた曲で、アルバムの特典用に早朝のリゾートスタジオで映像を収録したときにレコーディングもしていたんですよ。私としては、朝早くに起こされて、寝ぼけて「なに~?」とか言いながらピアノを弾いたのを覚えてます(笑)。

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