Interview

『とある科学の超電磁砲』から『銀英伝』まで…美麗ソプラノでアニソンを届け続けて10年、ELISA ベストアルバム『DIAMOND MEMORIES』インタビュー

『とある科学の超電磁砲』から『銀英伝』まで…美麗ソプラノでアニソンを届け続けて10年、ELISA ベストアルバム『DIAMOND MEMORIES』インタビュー

今まで想像できなかったことへの挑戦とともに、別の意味で原点にも戻れたら

「紅豆~アカシアの実~」はどのような経緯でカバーされたのですか?

ELISA きっかけは中国のビリビリ動画が主催するライブイベントへの出演オファーをいただいたことになります。ビリビリ動画とSACRA MUSICがやっている「SACRA STATION」という配信番組にゲスト出演させていただいた際に、王菲さんの「紅豆~アカシアの実~」をカバーで披露したんです。その時100万人くらいが視聴してくれていたり、先ほど言ったライブイベント(「BiliBili Macro Link-Star Phase×Anisong World Matsuri2018」)で、今度はライブのMC中に「紅豆~アカシアの実~」のサビの部分だけを歌ったら、(上海の)メルセデス・ベンツアリーナにいる1万人のお客さんが大合唱してくれたんですよ。なので今回は中国の方々への敬意を込めて、新録で収録しました。

10月20日には台湾での初ライブ「ELISA 1st LIVE in TAIWAN ~10th ANNIVERSARY~」も決まってますし、最近は中華圏での活動が増えていますね。

ELISA Weiboという中国のSNSのフォロー数もすごく増えたんですよ。私はライブのMCも全部中国語でやってたので、そういうこともあって注目されたのかなと思います。海外のみなさんは私の曲の歌詞を覚えてらっしゃるので、私もみんなの期待に応えたくて、現地の母国語をしゃべれるようがんばってるところですね。中国語はまだ勉強中なので、今回の「紅豆~アカシアの実~」もいま聴くとあまり発音が良くないんですけど、それは私が中国語のことをわかってきた証拠なのかなとも思っています。

今回のベスト盤に収録された曲のなかで、ご自身にとってのターニングポイントになった曲を挙げるとすれば?

ELISA 「Real Force」も「ミレナリオ」も「EONIAN -イオニアン-」もそうなんですけど、「そばにいるよ」は活動休止から復帰して間もなくの作品ということもあって思い出深いですね。この頃から、いまは私の代名詞になってるプログレやソプラノボイスを織り交ぜるようになりましたし、この曲を機にタイアップ曲の作詞も担当させてもらえるようになって。『革命機ヴァルヴレイヴ』は段々シリアスな展開になっていくので、何かひとつのことを伝えたり訴えかけるのではなく、『ヴァルヴレイヴ』に登場する人それぞれの思いや作品への愛を彷彿させるような単語で繋ごうと思って歌詞を書いたんです。

『革命機ヴァルヴレイヴ』では第1クールのEDテーマだった「そばにいるよ」に続いて、第2クールのEDテーマ「REALISM」も担当されましたね。

ELISA あの曲の最初に入ってる〈ラーセーホー〉というコーラスは、もともとシンセで入ってたんですけど、レコーディング中に「ELISA語でコーラスを入れてほしい」と言われたので、その場でつけたんです。すごく単純なんですけど、その部分をピアノで弾いてみたら音階が〈ラシソ〉だったので〈ラーセーホー〉にしました(笑)。あとは映画の『フィフス・エレメント』に影響されてオペラ風の歌唱も入れたんですけど、その部分があまりにも高音すぎるので、ライブで歌うのはけっこう辛いんですよ。だから「REALISM」を歌う前には腹筋をしたりして、身体の強化月間が始まります(笑)。

あらためてこれまでの活動を今回のベスト盤にまとめたことで、次の10年に向けての展望も見えてきたのでは?

ELISA 例えば「Rain or Shine」ではスキャットで歌ってみたりして、去年あたりから、いままで想像もしてなかったことへの挑戦ができてるんですけど、そういう新しいこととはまた別で原点に戻りたいと思っていて。中国や台湾の方にはELISAのイメージがまだ定着していないからこそ、1stアルバムの『white pulsation』のときの〈何色にも染まれる状態〉じゃないですけど、海外ではこれからまたELISAというものを作れると思うんです。そんなことを考えてるときに出会えたのが『銀河英雄伝説 Die Neue These 邂逅』のEDテーマだった「WISH」という曲で。「WISH」ではあらためて素の自分が出せたと思うし、逆に〈自分らしさ〉を振り返るいい機会になったんです。だから11年目の最初が「WISH」になったのは必然だったんだと思いますし、今回のベスト盤で「いままではこうでしたよ」ということを提示した上で、10年というキャリアを次に繋げていけたらと思います。

ELISAオフィシャルサイト

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