LIVE SHUTTLE  vol. 15

Report

SEAMO&AZU @赤坂BLITZ 2016.3.26

SEAMO&AZU @赤坂BLITZ 2016.3.26

メジャーデビュー前から東海エリアのクラブシーンで活躍し、共演を重ねてきたSEAMO & AZU。彼らのコラボレーションによるアルバム『THE SAME AS YOU』を引っ提げた『SEAMO AZU 全国ツアーサーキット~SUPER LIVE BROTHERS~』は、2月7日の広島・BLUE LIVE HIROSHIMAを皮切りにスタート。このツアーもいよいよ終盤へと差しかかった3月26日、東京・赤坂BLITZ公演も大盛況となった。2人が歌声とラップを交わし合って生まれた幸福な空間の模様をレポートする。

取材・文 / 田中 大 写真 / 杉田 真


“SEAMO & AZUは、本当に人気があるのか?”を検証するため、渋谷、六本木、巣鴨で行われた街頭インタビュー。“ジャスティン・ビーバーやレディー・ガガより人気があるよ”と答える人々の証言が流れるVTR――というオープニングが大爆笑を起こして、いよいよライブがスタート。《お待たせしました It’s a show time》という声が会場内で鳴り響く。そして、「SUPER LIVE BROTHERS」を歌いながらステージに飛び出してきたSEAMO & AZUを熱い歓声が包んだ。ステージから放たれる歌声とラップのコンビネーションが心地よい。この2人が共演して生まれる問答無用の説得力と華やかさを、早くも実感した1曲目であった。

そして、彼らがステージ上に並べば、意表を衝く演出も当然飛び出す。“会場にいる女子全員、SEAMOのものだぜ!”と宣言すると、突然AZUに首輪をつけたSEAMO。スタートしたのは、限りなくストーカーに近い愛情を描いている「She is mine」。SEAMOに首輪で引きまわされながら歌うAZU……というパフォーマンスの直後、形勢はあっけなく逆転した。今度はSEAMOを首輪で繋いで“おねがい!AZU子先生”を歌い始めたAZU。色気たっぷりの女性教師=AZU、彼女に対する想いを募らせる男子生徒=SEAMOという関係性をユーモアたっぷりに描いたこの曲も、観客を大喜びさせていた。

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“MC、塾長、AZUの保護者担当、SEAMOです!”“セクシー、かわいい、世界一美人担当、AZUです!”、2人各々の自己紹介の後、ライブメンバーのDJ Shuuz、DJ NON、SEAMO & AZU Dancersも紹介。そして、ゲストのレオリ in あぬえぬえ∞ぶれいんが加わり、“あひるGOD feat. レオリ in あぬえぬえ∞ぶれいん & AZU”がスタート。AZUが大きな黄色いアヒルの人形に乗りながら歌う姿のインパクトがものすごかった。さらには、「Anywhere Door」や「Need U Now」も届けられ、観客は夢中になって耳を傾け続ける。AZUのソロ曲「Broken Heart」は、大きな感動を呼んでいた。

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泣きたくなるのを我慢しながら前へ進む気持ちをSEAMO & AZUが歌い上げた「ドンマイ Don’t cry」を経て、SEAMOのソロコーナーへ。“白い服の人(この時、SEAMOは白い衣装を着ていた)、感動しても、ちょっと冷たくしても泣くんですよ。私たちの恩師。どこを探してもこんな人いない。どれだけ大切な人か分かって欲しい!”、讃えまくるAZUの言葉を聞いて涙をこらえるふりをしたSEAMOが「Cry Baby」を歌い始める……というユーモラスな寸劇を交えた展開が観客の喝采を浴びていた。続いて、ショートバージョンで連発された「ホン☆TOKAI」「翔べ!ガンダム」「ROCK THIS WAY」。RAYSをゲストに招いた「HEY中部 feat. RAYS」は、コール&レスポンスも交えつつ大盛り上がり。そして「Continue」を歌い上げると、SEAMOは一旦ステージから姿を消した。

AZUのソロコーナーの1曲目は「いますぐに(Piano Ver.)」。ピアノの音色に彩られたAZUの歌声が、とても綺麗だった。そして、「Ring」「Tonight’s The Night」「Promise」をメドレーで披露。観客はすっかり魅了されていたのだが……突然どこからか聞こえてきた謎の声。“私はお前の心の中の闇だ”と告げられると、“ヤミダさん?”というボケをかましたAZU。そんな場面が大爆笑を起こした後、声の主であるシーモネーターが降臨したのだが……ここからのストロングスタイルは、皆さんのご想像にお任せした方が良いのだろう。しかし、SEAMO & AZUのコラボレーションアルバム『THE SAME AS YOU』の中でも一際お色気を放っていた「I♥B」がAZUや1人の男性客を巻き込みながら、とんでもない展開となったことには少し触れておく。言葉遊びやダブルミーニングに満ちたこの曲は、抱腹絶倒を起こす唯一無二のエンタテインメントとして威力を発揮していた。クラブシーンで戦ってきた2人の豊かなアイディア、パフォーマンス力を堂々と示していたと思う。

様々な波乱を巻き起こしたシーモネーターが嵐のように去ってからは、再びSEAMO & AZUのコーナー。まずは「DACARENA」によって、会場全体を開放的なムードで包んでいく。続いて鳴り響いた印象的なイントロ。次に始まる曲が何であるのか悟った人々が一斉に沸いた。スタートしたのは「a love story」。かつてSEAMOとBENNIE Kのコラボレーションによって誕生したこの曲に、AZUが新しいエネルギーを吹き込んでいた。ラップのパートも担当しながらSEAMOと歌声を交わす彼女の姿が凛々しい。そして、本編のラストは「心の声」が飾った。2006年にリリースされたSEAMOの2ndアルバム『Live Goes On』に収録されたこの曲は、メジャーデビュー前のAZUがフィーチャリングで参加。彼女の存在を全国に広めた第一歩だった。大切な思い出の曲を楽しそうに歌う2人の表情は、胸にグッと迫るものがあった。

アンコールを求める観客の声に応えて、ステージに戻ってきたSEAMO & AZU。アンコール1曲目は、ゲストのKGも加わった「AKS99」。この曲が3人揃って歌われたのは今回が初めてらしく、本人たちも興奮気味の様子であった。続いて「Hey Boy, Hey Girl」と「YMD」も届けられた後に迎えたインターバル。2人は感想を話し合った。“新鮮な経験をさせてもらいました。1人の時と全然違ってテンポが難しいけど、助けてもらえるんだよね。これをいい経験にして、ソロでもやって、“良かった!”って言ってもらえたら、またSEAMO & AZUやりたいな”とSEAMOが言ったところ、“嬉しい! またアルバム作りましょうか? 言っちゃいましたね。有言実行ですよね?”とAZUは大喜びしていた。そして、間もなくライブが終了することを寂しがる人々の声が上がる中、SEAMOが放った“大丈夫。東京のみんなのために俺が時間を止めてやるからさ”という男前な言葉を合図に「時間よ止まれ」がスタート。観客の穏やかなクラップも加わり、素晴らしい一体感が生まれていた。

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「時間よ止まれ」を歌い終えた2人は、改めて今日のステージを共に作り上げたメンバーやゲストを紹介。そして、SEAMOは観客と一緒にかけ声を上げることを提案。AZUがライブ前にメンバーたちといつもやっている気合入れ“幸せにするぞー!”をアレンジした“幸せにしたぞー! SEAMO! AZU!”を行うことになった。全観客がステージに向かって手をかざしつつ、この言葉を力強く叫んで迎えた終演。SEAMO & AZUの間にある固い絆が、ファンの1人1人の心とも繋がっていることを感じたエンディングであった。

『SEAMO AZU 全国ツアーサーキット~SUPER LIVE BROTHERS~』 2016年3月26日(土)赤坂BLITZ セットリスト

(コラボレーション)
M1.SUPER LIVE BROTHERS
M2.She is mine
M3.おねがい!AZU子先生
M4.あひるGOD feat.レオリ & AZU
M5.Anywhere Door
M6.Need U Now
M7.Broken Heart(AZUソロ)
M8.ドンマイ Don’t cry
(SEAMO)
M10.Cry Baby
M11.ホン☆TOKAI(short)
M12.飛べ!ガンダム(Short)
M14.ROCK THIS WAY(Short)
M15.HEY 中部 feat.RAY’s
M16.Continue
(AZU :メドレー)
M17_1.いますぐに(Piano Ver.)
M17_2.Ring
M17_3.Tonight’s The Night
M17_4.promise
(シーモネーター)
M18.S.E.X(Short)
M19.万華鏡
M20.I❤B
M21.ルパン・ザ・ファイヤー(Short)
M22.ゲストパート(Clumsy Love/RAY’S)
(コラボレーション)
M23.DACARENA
M24.a love story
M25.心の声

EN1.  AKS99
EN2.Hey Boy,Hey Girl
EN3.YMD(Short)
EN4.時間よ止まれ

リリース情報

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THE SAME AS YOU

BVCL-695  ¥2,130+税

1.SUPER LIVE BROTHERS
2.DACARENA
3.She is mine
4.Anywhere Door
5.I♡B
6.Need U Now
7.ドンマイ Don’t cry


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