Interview

近藤頌利と前田隆太朗の熱い夏が始まる──舞台『おおきく振りかぶって 夏の大会編』いよいよ開幕!

近藤頌利と前田隆太朗の熱い夏が始まる──舞台『おおきく振りかぶって 夏の大会編』いよいよ開幕!

大人気野球漫画『おおきく振りかぶって』(ひぐちアサ 著 / 講談社 刊)を原作に、成井豊(キャラメルボックス)の脚本・演出によって2月に初舞台化された舞台『おおきく振りかぶって』。その続編となる『おおきく振りかぶって 夏の大会編』が、9月6日より池袋・サンシャイン劇場で開幕する(大阪公演は梅田芸術劇場シアターで、9月28日に開幕)。前公演は、続編でも引き続き主演を務める西銘 駿が演じる気弱で自信のないピッチャー・三橋 廉が所属する県立西浦高校硬式野球部が、初の公式戦となる夏の大会第1回戦で初勝利を収めた。そして今回の公演ではその後の対戦試合が描かれる──。 その西浦高校の第3回戦の対戦相手、崎玉高校野球部のキャッチャー・佐倉大地 役を演じる近藤頌利、ピッチャー・市原 豊 役を演じる前田隆太朗に、本舞台の見どころや意気込みなどを聞いた。

取材・文 / 松浦靖恵 撮影 / 冨田望


ひとりだけでは掴むことができない夢を、力を合わせて掴み取っていく

近藤さんと前田さんは、続編となる本作「夏の大会編」からの参加となりますが、出演が決まったときはどんな気持ちでしたか?

近藤頌利 僕は野球がめちゃくちゃ好きなので、大好きな野球を、しかも夏にできるという喜びがありました。声をかけていただけてとても嬉しかったです。

前田隆太朗 僕もとても嬉しかったです。僕は野球が苦手なスポーツなので不安もあったんですけど、苦手だからこそやりがいがあると思いました。あと、この舞台をきっかけに「野球を好きになっちゃうかも!?」って思いました(笑)。

近藤頌利

原作の漫画も読まれたそうですが、どのような感想を持ちましたか?

近藤 とてもリアルな物語だと思いました。1年生部員しかいない西浦高校野球部は、何か優れた技術を持っている部員が集まったチームではないし、対戦高校だって魔球を使って勝負しているわけでもない。どの高校も泥くさい練習をたくさんして勝負に挑んでいて。しかもそういう試合のシーンだけじゃなく、登場人物ひとりひとりの内面までしっかり描かれているので、「この選手に共感できるな」「この言葉に心を動かされたな」って思う場面がいくつもありました。あと、もし自分だったらこういう場面に「どうするんだろう?」って、何度も自分と重ね合わせていました。

前田 部員たちひとりひとりの人間性がリアルに伝わってきました。ひとりだけでは掴むことができない夢を、ひとりひとりが努力を重ね、力を合わせて掴み取っていく物語に自然と引き込まれていました。野球のルールをよく知らない僕でも楽しく読み進めることができました。

近藤さんは1年生部員のキャッチャー・佐倉大地を演じますが、これまで野球経験はあったんですか?

近藤 小学生のときに2年間、中学生のときに3年間、野球をやっていました。ピッチャーだったんですけど、試合ではひと通りのポジションをやったことがあって。でも、キャッチャーだけやったことがなかったので、自分が演じる役がキャッチャーだと知ったときは、まずキャッチャーミットに慣れるところから始めないとって思いました(笑)。

前田隆太朗

前田さんは野球経験がなかっただけに、ピッチャーを演じるにあたって苦労した部分もあったのでは?

前田 僕が演じる市原は、左投げ左打ちの選手ですけど、僕はもともと左利きなので、そこは対応できるんじゃないかと思っていました。ハンドボールはやっていたので体力面は大丈夫だと思うんですけど、野球とハンドボールは全然違うスポーツなので、ボールの投げ方やバットの振り方などは、稽古期間中にしっかりと自分の体に覚えこませていくしかないと思っています。役のうえでは頌利くんが1年生で、僕が2年生なので先輩だけど、現場では頌利くんに野球のことをいろいろ教えてもらってます!

近藤 そんなにいろいろ教えてたっけ!?

前田 うん。投球フォームやバットの振り方も教えてくれたし、「この場面はこの位置に立てばいいと思うよ」って、僕の立ち位置も教えてくれたし。

近藤 野球経験がないと、台本を読んだだけでは試合の流れをなかなか把握できない部分が多いんじゃないかと思って。野球を経験していると、台本から試合シーンが見えてくるんです。

前田 頌利くんは野球経験者だから教え方が上手なんですよ。

近藤 でもね、小学生のときにテニスと野球を同時期にやっていたせいか、テニスラケットを振るときの癖が抜け切ってないみたいで。どうも右肩が下がりぎみでバットを振りがちなんですよねぇ(苦笑)。

前田 それ、僕に教えてくれたときにも言ってたよね。僕には違いなんてわからないのに正直に全部言うから、頌利くんって優しいな~って思った。

近藤 おー! どんどん褒めて~(笑)。

前田 (笑)。僕、今回の舞台で“八百屋”(傾斜がついた舞台)を初めて経験するので、場当たり(本番と同じ状況でする稽古)までちょっと不安で。

近藤 僕、八百屋舞台にめちゃくちゃ慣れてるから、なんでも聞いて! 八百屋は足の筋肉が付くから鍛えられるよ~。2年間で150公演以上も八百屋舞台に立っていたときは、太ももが太く硬くなったし。スリムなパンツがキツキツになったもん。これ、八百屋あるある(笑)。

近藤 それ、八百屋あるあるなんだ(笑)。勉強になりますっ!

自分たちの出演場面で、特にお客さんに見て欲しいところはありますか?

近藤 崎玉高校部員を演じる、大村わたる(キャプテンの3年生・小山大樹 役)くん、隆太朗くん、僕の3人は、演じるキャラクターの色がそれぞれ違うんです。ベクトルが違うこの3人が何をきっかけにしてひとつにまとまっていくのか、どう成長していくのかというところが、僕らが出演している場面の見どころのひとつだと思います。その場面を含めて、この舞台をもっといいものにするために、稽古の段階から3人のチームワークがとても必要になってくると思ってます。

前田 頌利くんは稽古場の雰囲気をすごくいい感じにつくってくれるんですよ。崎玉高校部員の成長を感じてもらえる試合にするためにも、自分たち自身も成長していかないとね。

近藤 崎玉高校は、みなさんに愛されるチームになるんじゃないかなって思ってます。

1 2 >